回答者
西日本初ほうれい線治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科
院長
笹川新也ドクター紹介はこちら
顔周りの脂肪が気になる、二重顎が気になる、お腹が出てきた、二の腕すっきりしたいetc…
メスを入れずに、できるだけ痛くなく効率的に部分痩せを図りたいときは脂肪溶解注射という方法があります。
ここでは脂肪溶解注射の特徴、注意点、リスクについてご説明させて頂きます。
目次
脂肪溶解注射について
脂肪溶解注射とは、身体にメスを入れずとも、ボリュームが気になる部位に薬剤を直接注射して、部分痩せを図る治療法です。
脂肪吸引のようにリスクも少なくお手軽に受けられます。
脂肪溶解注射には様々な種類の薬剤があり、薬剤によって効果・ダウンタイムが異なります。
薬剤毎に成分・濃度が異なります。
内容としてはデオキシコール酸、アーティチョーク、L-カルニチン、ホスファチジルコリン、植物など天然由来の成分が主に使用されています。
BNLSneo/ultimate
BNLSneoは植物・海藻由来成分を主成分とした脂肪溶解エキス(BNLS)に有効成分「デオキシコール酸」を配合した脂肪溶解注射です。
BNLSultimateはデオキシコール酸濃度が200倍にアップしつつ、L-カルニチン、アーティチョークも配合されております。
デオリポ/Deolipo (旧カベリン/Kabelline カベルライン)
デオリポ(カベリン)とは、BNLSneo/ultimateより効果が高い脂肪溶解注射です。
脂肪溶解作用のある有効成分「デオキシコール酸」が0.5%と高濃度(BNLSneo 5,000本分)で配合されています。
かつ、腫れや痛みを抑える成分も配合されておりますので、ダウンタイムも最小限に抑えることができます。
効果とダウンタイムのバランスが良く、経験上BNLSよりも効果を実感される方が多いため、当院で採用している脂肪溶解注射です。
デオリポ(カベリン)の主要成分
・デオキシコール酸
脂肪細胞の溶解、分解に関する有用性がFDA(米国食品医薬品局)に承認を受けている成分です。
肪細胞の細胞膜を破壊することで脂肪細胞の数を減らすとともに、セルライト(脂肪組織と繊維組織の塊)をも分解する作用を併せ持ちます。
・L-カルニチン
脂肪の代謝を促進し、分解を促す働きがあるアミノ酸です。
脂肪の燃焼においてL-カルニチンは必要不可欠です。
体内で脂肪の燃焼がおこなわれる細胞小器官(ミトコンドリア)に脂肪酸を運搬する役割があります
L-カルニチンが不足すると、脂肪が代謝されません。
つまり、脂肪酸からエネルギーを作り出す働きができずに脂肪として蓄積されます。
・アーティチョークエキス
脂質の代謝促進などの薬効が期待できるポリフェノールの一種であるシナリンを含みます。脂肪細胞を体内から排泄させる機能をアップさせます。
循環機能も向上し、むくみ・腫れを軽減する効果もあります。
脂肪溶解注射の比較
製剤名 | デオリポ(カベリン) | BNLSneo | BNLSultimate |
---|---|---|---|
主成分 | デオキシコール酸、Lカルニチン、アーティチョークなど | ヒバマタ、ペルシャグルミ、セイヨウトチノキ、デオキシコール酸など | セイヨウトチノキ、Lカルニチン、アーティチョーク、デオキシコール酸など |
デオキシコール酸濃度 | 0.5% | 微量(0.0001%程度) | 微量(0.02%程度) |
効果 | +++ | + | ++ |
痛み | 少ない | 少ない | 少ない |
ダウンタイム | 少ない | 少ない | 少ない |
治療間隔(目安) | 1〜2週間おきに1回 | 1~2週間おきに1回 | 1~2週間おきに1回 |
治療回数(目安) | 4~6回 | 4~8回 | 4~8回 |
注意事項
施術を受けられない方
妊娠中・授乳中、施術部位に感染や炎症がある、含有成分にアレルギーがある、抗ガン剤治療中
ダウンタイム
腫れ・・・1日~長くて3日程度
内出血・・・出ないもしくは余り目立ちませんが、出た場合1週間以内に改善していきます。
施術後の過ごし方
・注射当日水分しっかり摂ると脂肪が排出されやすくなります。
・注射当日は注入部位を強くこすったり、触ったりしないでください。
・メイク、洗顔は施術後1時間経てば可能となります。
・激しい運動、飲酒、温泉、サウナは当日は控えてください。
料金
8cc 35,000円(税込価格)
麻酔代金や、内出血・痛みを抑える特殊な注射針(マイクロカニューレ)代も含みます。
当クリニックでは原液を使用しており、薬剤を薄めておりません。
よくあるご質問
痛みはありませんか?
当院では麻酔を併用して行いますので、痛みは少ないです。
腫れませんか?
腫れは出ますが、1日~数日程度で落ち着きます。
リバウンドはしますか?
カベリンでは脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンドの心配はございません。
脂肪細胞は、思春期をあたりまでは数が増えますが、成人になると数が変わらなくなるといわれています。
肥満は脂肪細胞の数が増えるのではなく、脂肪細胞1つ1つが大きくなることによって起こります。
つまり、脂肪細胞の数が減れば、その後もし太ったとしても、施術を受けた部分はボリュームが増えにくくなるとされています。
コケませんか?
脂肪溶解注射をやり過ぎるとコケてかえって老けて見えるリスクがありますので、1回ずつ様子を見ながら行います。
治療回数はどれぐらい必要ですか?
脂肪の多さ、部位により個人差があります。目安としては4~6回程度ですが、3回程度で効果を感じられる方もいらっしゃいます。