20代でも、40代でも、気になり始めたときに知ってほしいこと
ほうれい線が気になり始める年齢は、人それぞれです
「20代なのに、同年代の人よりほうれい線が深く見える」「40代になって、写真や鏡を見るたびに気になるようになった」。何歳から目立つのが普通なのか、不安になる方もいらっしゃると思います。
ほうれい線は年齢だけで決まるものではありません。生まれつきの骨格や鼻横のくぼみ、頬のお肉、表情、皮膚のハリなどが重なって見えてきます。そのため、20代から気になる方もいれば、50代以降に初めて気になる方もいます。
この記事では、年代ごとに目立ちやすい原因と、ほうれい線が深くなる前にできる対策、すでに深くなっている場合の治療について説明します。
ほうれい線は年代によって、目立つ理由が少しずつ変わります
ほうれい線の目立ち方は、骨格、頬の脂肪のつき方、表情、皮膚のハリ、紫外線の影響などによって異なります。以下は年代ごとに見られやすい傾向で、変化が始まる時期には個人差があります。
20代
遺伝的な骨格、頬のお肉による影、表情の癖
鼻横のくぼみ、頬のお肉が多いことによるほうれい線上の影、笑ったときの表情の癖によって目立つことがあります。
30代
もともとの影に、皮膚のハリ低下や軽いたるみが加わる
20代からあった影に皮膚のハリ低下や軽い頬のたるみが重なり、表情を戻したあともシワが残りやすくなることがあります。
40代
皮膚のシワと頬のたるみ
無表情でも残るシワに、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさってできる影が重なることがあります。
50代以降
皮膚・頬のお肉に、骨格が痩せる変化が重なる
鼻周囲や上顎の骨は、年齢とともに少しずつ痩せていきます。そのため、鼻横のくぼみが目立ち、ほうれい線上に影ができやすくなります。
20代は、骨格や頬のお肉による影で目立つことがあります
20代でほうれい線が目立っても、異常とは限りません。若い方では、皮膚の老化や強いたるみよりも、遺伝的な骨格、鼻横のくぼみ、頬のお肉の厚み、笑ったときの表情の癖が関係していることが多いです。
特に、鼻に近い上半分(鼻翼基部から鼻横)が、くぼんだように深く見えることがあります。一方、下半分(口元・口角横)には、皮膚に刻まれたシワが目立たない方も少なくありません。
皮膚にシワが刻まれている場合と、鼻横のくぼみや頬のお肉による影が目立つ場合では、対策が異なります。
20代で確認するもう一つのポイント
頬のお肉がほうれい線の上にかぶさり、影ができていないか
頬がふっくらしている方では、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさり、その境目に影ができることで、ほうれい線が深く見えることがあります。
若いのにほうれい線が目立つ方では、頬のお肉の厚みによる影の影響が強いことがあります。笑ったときの表情の癖によって、さらに深く見える方もいます。
診察では、仰向けになったときに多少浅くなるか、ほとんど変わらないかも確認し、頬のお肉の重みがどの程度関係しているかを見ます。無表情と笑顔で、皮膚のシワと影がどのように変わるかも確認します。
30代は、もともとの影に皮膚のハリ低下や軽いたるみが加わります
30代になると、生まれつきの骨格や頬のお肉の厚みだけでなく、皮膚のハリの低下も少しずつ影響してきます。20代からあった鼻横や頬のお肉による影に、皮膚の変化や軽い頬のたるみが加わり、「以前より気になる」と感じる方が増えてきます。
皮膚のハリが低下すると、笑ったときにできたシワが、無表情に戻しても残るようになることがあります。
「笑ったあとにもほうれい線のシワが残る」「ファンデーションがシワにたまる」「暗い場所で影が濃く見える」といった変化に気づく方もいます。
40代は、皮膚のシワと頬のたるみが重なりやすくなります
診察で「いつからほうれい線が気になり始めましたか」と伺うと、「最近です」「30歳を過ぎた頃からです」と答える方がいる一方、「気づいたらいつの間にか」と話される方もいらっしゃいます。
皮膚の真皮には、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンがあります。加齢に加えて、紫外線や喫煙などの生活習慣の影響でこれらが減少・変性すると、笑ったときにできたシワが戻りにくくなり、無表情でも残るようになることがあります。
さらに、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさるようになると、ほうれい線上に影ができ、皮膚のシワと影の両方が目立ちます。
この頃から、以前より左右差が目立つ、暗い場所で急に深く見えるといったご相談も増えてきます。
40代から見直したいセルフケア
40代からも、紫外線対策・保湿・禁煙を続けることが大切です
紫外線や喫煙は皮膚老化を進め、皮膚のハリ低下やシワを目立ちやすくします。もともとあった鼻横や頬のお肉による影に皮膚のシワが加わり、40代になって急に深くなったと感じる方もいます。
乾燥、偏った食事、睡眠不足が続くと肌の調子が乱れます。また、ストレスによって睡眠や食事のリズムが崩れることもあるため、生活全体を無理のない範囲で見直しましょう。
過去の習慣を責める必要はありません。今からでも、紫外線対策、保湿、禁煙、十分な睡眠などを続けることに意味があります。
50代以降は、皮膚・頬のお肉に、骨格が痩せる変化が重なります
50代以降では、皮膚のハリや弾力の低下、頬のお肉の減少や下垂に、鼻周囲や上顎の骨の変化が重なります。
年齢とともに、鼻周囲や上顎の骨は少しずつ痩せていきます。患者さんには、「顔の骨も年齢とともに痩せる」と説明しています。鼻横の骨が痩せると、鼻横のくぼみが目立ちやすくなります。そこに頬のお肉の減少や下垂が重なると、ほうれい線がさらに深く見えます。
皮膚に残るシワ、鼻横のくぼみ、頬のお肉による影が複数重なる方もいます。診察では、無表情と笑顔、正面と斜めから確認し、どの部分を改善すると自然に目立ちにくくなるかを考えます。
ほうれい線が深くなってからでも、治療は遅くありません
深くなってからでも、治療を検討できます。皮膚に残るシワ、鼻横のくぼみ、頬のお肉による影を確認し、どこを一番改善したいかに合わせて治療方法を決めます。
皮膚に深い折れジワがある場合は、鼻横のくぼみだけでなく、皮膚に残るシワも確認して治療方法を選びます。セルフケアでは紫外線対策・保湿・禁煙を続け、治療は年齢ではなく、ほうれい線のシワ・くぼみ・影に合わせて考えます。
当院では、意外と20代の方からもご相談をいただきます。「20代では治療が必要ない」と一律に決めることはありません。将来の変化を予防したいというご希望をきっかけに、20代からご相談や治療を受ける方もいます。ただし、治療は将来のほうれい線を完全に防ぐものではありません。紫外線対策や保湿を続けながら、今ある鼻横のくぼみやシワを改善する目的で治療を検討します。
当院で治療を考える場合
年齢ではなく、シワとくぼみのどちらを改善するかで考えます
鼻横やほうれい線部位の深いくぼみが気になる場合
ヒアルロン酸
鼻横のくぼみや、ほうれい線部位の深い溝へヒアルロン酸を注入し、段差をなだらかにする治療です。施術直後から、くぼみの改善を確認しやすいのが特徴です。
ほうれい線の深さや左右差を見ながら、注入する場所・深さ・量を決めます。
皮膚に残るシワやハリ低下が気になる場合
グロースファクター
ほうれい線部位に注射し、コラーゲンやエラスチンの産生を促すことで、皮膚のハリや厚みを改善し、シワを目立ちにくくすることを目指す治療です。
鼻横の骨格によるくぼみが強い場合などは、グロースファクターだけでなく、ヒアルロン酸が合うこともあります。
グロースファクターとヒアルロン酸に、決まった治療順序はありません。皮膚に残るシワと鼻横のくぼみのどちらが強いか、いつまでに改善したいかを確認して治療方法を決めます。
ほうれい線の年齢に関するよくある質問
ほうれい線は何歳から目立ち始めますか?
気になり始める年齢は人それぞれです。20代でも、遺伝的な骨格、鼻横のくぼみ、頬のお肉の厚み、笑ったときの表情の癖によって目立つことがあります。30代以降は、皮膚のハリ低下や頬のたるみが少しずつ重なり、以前より気になり始める方が増えてきます。
20代でほうれい線が目立つのは異常ですか?
異常とは限りません。20代では、加齢によるたるみよりも、骨格や鼻横のくぼみ、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさってできる影、笑ったときの表情の癖が関係していることがあります。
ほうれい線が深くなってからでは、治療は遅いですか?
深くなってからでも治療は検討できます。無表情でも残る折れジワがある場合は、鼻横のくぼみだけでなく、皮膚に残るシワも確認して治療方法を選びます。シワが浅いうちから紫外線対策や保湿を続けることが大切です。
ヒアルロン酸とグロースファクターは、どちらを選べばよいですか?
鼻横のくぼみや、ほうれい線部位の深いくぼみにはヒアルロン酸、皮膚に残るシワやハリの低下にはグロースファクターを検討します。シワとくぼみが両方ある場合は、どちらを先に改善するかを診察で決めます。
まとめ|年齢を気にするより、気づいたときに対策を
高価なクリームや美容液を使い、マッサージも頑張っているのに、ほうれい線が以前より深く見えると感じる方もいらっしゃいます。ほうれい線は、皮膚だけでなく、骨格、鼻横のくぼみ、頬のお肉、表情が関係しているため、セルフケアだけでは変えにくい部分があります。
人生100年時代、年齢を理由に若返りを諦める必要はありません。20代でも80代でも、今の状態を確認し、これからどうしたいかに合わせて対策を考えることが大切です。若々しくなりたいと思う気持ちに、年齢は関係ないと私は考えています。
何歳から治療を考えるか迷っている方へ
診察では、無表情と笑顔のシワの入り方、笑ったあとにもシワが残るか、鼻横のくぼみ、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさっていないかを確認します。
治療を決めてからご予約いただく必要はありません。セルフケアでできることと、治療でどこまで目立ちにくくできるか、ダウンタイム、リスク、費用をお話しします。
当院では、無理なアップセルや不要な治療のご提案は行っていません。安心して治療を受けていただけるよう、治療内容や注意点の説明に時間をかけています。













