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  • ほうれい線

ほうれい線の「影」が老けて見える原因に?目立つ理由と改善方法を医師が解説

著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック 
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら 

「最近、なんだか老けて見える…」
「ほうれい線というほど深くないのに、写真や鏡で影だけが目立つ」

そのお悩みは、ほうれい線ではなく“ほうれい線の影”かもしれません。

ほうれい線の影は、光の当たり方、頬や鼻横の高低差、脂肪の減少や下垂、皮膚のハリ低下によるたるみなどが重なることで、ほうれい線が実際より濃く見える状態です。

ほうれい線の影を薄くするには、「線を消す」というより、影ができる原因を見極めて、凹凸・皮膚・脂肪の位置をどのように整えるかが大切になります。

この記事の結論

ほうれい線のは、深いほうれい線になる前のサインとして現れることがあります。

浅い影であれば、メイクや光の工夫で目立ちにくくできることもあります。
しかし、無表情でも影が残る、夕方になると濃く見える、鼻横から口元まで影がつながる場合は、セルフケアだけでは改善が難しい場合があります。

皮膚のハリ低下やたるみが背景にある場合は、グロースファクターによる皮膚の土台改善、ヒアルロン酸による凹凸補正、糸リフトやHIFUによるたるみ治療などを、ほうれい線の状態に合わせて検討することが大切です。

 

このようなお悩みはありませんか?

・ほうれい線というほど深くないのに、ほうれい線に見える影だけが目立つ

・明るい場所では気にならないのに、室内や暗い場所で鏡を見ると老けて見える

・写真を撮ると、鼻横から口元にかけて影が入る

・ファンデーションで隠しても、夕方になるとほうれい線の影が戻る

これらは、単なるメイクの仕方の問題ではなく、顔の立体構造や皮膚のハリ不足が関係していることがあります。

ほうれい線の影が「目立つ」3つの原因と対策法|若々しい印象を守るには?

ほうれい線の影は、ほうれい線そのものとは少し異なります。

ほうれい線は、鼻横から口元にかけて実際に溝や折れジワが目立つ状態を指します。

一方で、ほうれい線の影は、まだはっきりとした線はないにもかかわらず、頬の凹凸や皮膚の質感によって、影としてほうれい線があるように見える状態です。

実際の診療でも、「しわが深くなった気がする」とご相談にいらした方で、線そのものよりも、光の入り方や鼻横のくぼみ、頬のたるみによる影が原因になっている場合があります。

ほうれい線の基本的な原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ほうれい線の原因について

【原因①】光の当たり方と肌の凹凸(影による視覚効果)

ほうれい線の影が目立つ大きな理由のひとつは、「実際には浅い凹みでも、光と影のコントラストによって深く見える」という視覚効果です。

特に以下のような方は、光の影響でほうれい線に見える影が強調されやすくなります。

・頬の脂肪が厚い方
・笑ったときに頬の位置が高く盛り上がる方
・頬骨が高めでその下に凹みがある方

このような顔の立体構造の高低差があると、正面から見た際にほうれい線に沿って影になりやすくなり、実際よりも深く見えてしまう場合があります。

さらに、室内照明や太陽光が斜め上から当たると、頬のふくらみの下に影が濃くできるため、ほうれい線が強調されて見えます。

これは「しわ」ではなく、あくまで凹凸による光の見え方です。

ただし、凹凸の背景に皮膚のハリ低下やたるみがある場合、年齢とともに影ではなく、実際のほうれい線として刻まれていく可能性があります。

鼻横のくぼみや鼻翼基部の凹みが気になる方は、こちらも参考になります。
鼻横のほうれい線のくぼみ

【原因②】皮膚・脂肪の変化

年齢とともに「ほうれい線に見える影が目立つようになってきた」と感じる方の多くは、
まだ深いしわが刻まれていなくても、たるみがはじまっている状態です。

特に、以下のような加齢による土台の構造の変化が進むと、皮膚が支えきれなくなり、影が出やすくなります。

真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少により、皮膚のハリが減少し、肌を内側から支える力が弱くなります。
頬の脂肪(メーラーファット)が下方向へわずかに移動し始めると、小鼻の横から口角にかけて影になりやすくなります。

これらの変化により、頬が少し下がるだけでも、ほうれい線に沿って“たるみによる影”が出やすくなるのです。
つまり、これはまだ「刻まれたしわ」ではなく、顔の構造の変化によって生じる影の段階です。

この段階でのお悩みに沿った治療をすると、ほうれい線が深く刻まれてから治療するよりも、
自然な印象を保ちながら整えやすい場合があります。

【原因③】目の下の皮膚の薄さ・ハリ不足

目元の皮膚は、顔の中でも特に真皮が薄く、皮下組織も少ないため、加齢の影響を受けやすい部位です。

年齢を重ねるにつれて、コラーゲン・エラスチンの減少、慢性的な乾燥、眼輪筋や支持組織のゆるみといった変化により、
目の下にくすみ・たるみ・凹み・影クマが現れやすくなります。

この目の下の影が頬の上部まで広がると、ほうれい線とつながるように影が連続して見えるため、
実際のしわが浅くても「ほうれい線っぽい影が濃くなった」と感じやすくなります。

【補足】30〜40代に多い“たるみ”の前兆

30〜40代では、以下のような変化として現れることが多いです。

・無表情でもほうれい線の影が見えるが、頬を指で上げると目立ちにくい
・笑った時だけ一時的にほうれい線が深くなり、時間が経つと少し戻る
・肌のハリ低下や乾燥も一緒に気になる

このような段階では、保湿やマッサージだけで大きく変えるのは難しいことがあります。
皮膚の土台やたるみの程度に合わせた治療を検討することが大切です。

【構造的な特徴】

目元〜頬骨の上部にかけては、ほうれい線に見える影になりやすい部位です。

頬のハリがなくなることで、皮膚の内側から支える力が弱まり、目元の皮膚が余りやすくなります。
また、肌のツヤが失われると、光がきれいに拡散しにくくなり、ほうれい線に見える影がくっきり残りやすいくなります。

【よくあるお悩み例】

「ほうれい線だけじゃなくて、目の下も暗く見える」

「ファンデーションが目の下と頬の境目にたまる」

「疲れていないのに、疲れて見えると言われるようになった」

これらは、目元の皮膚のハリ・厚み・肌質が原因で起こる、影の影響です。

セルフケアでの改善が期待できる

・ほうれい線の影が照明や写真を撮るときの角度によって目立つときがある
・保湿やメイクである程度ぼかせる
・無表情ではほとんど気にならない

この段階であれば、保湿、紫外線対策、メイクの工夫で見え方を整えられることがあります。

セルフケアのみでの改善が困難

・無表情の状態でも鼻横から口元にほうれい線に見える影が残る
・頬のたるみを引っ張るとほうれい線に見える影が薄くなる
・夕方になるとほうれい線に見える影が濃く見える
・目の下の影や頬のたるみも一緒に気になる

この場合は、皮膚のハリ不足やたるみ、骨格の影響が関係していることが多く、
治療も視野に入れて、医師に相談しても良いかもしれません。

ほうれい線の影を目立ちにくくする4つの治療・対策法

ほうれい線の影の対策・治療は、原因によって異なります。

「影だからヒアルロン酸で埋める」「たるみだから糸リフト」と単純に決めるのではなく、影の原因がどこにあるかを見てから選ぶことが大切です。

ここからは、当院で実際に検討することが多い治療や対策について説明します。

ほうれい線グロースファクター注射|皮膚の若返り効果によって、刻まれるシワを改善・予防する

効果の持続性:★★★★★ 数年以上〜10年

ほうれい線の影が、皮膚のハリ低下や乾燥などによって目立っている場合、ほうれい線グロースファクター注射が適していることがあります。

ほうれい線グロースファクター注射とは、減少した肌内部に存在するグロースファクターを注射注入して補うことで、真皮のコラーゲン・エラスチン生成を促す治療です。

ヒアルロン酸のように盛り上げる・窪みを埋めるといった形を整える治療ではなく、皮膚そのもののハリや厚みを内側から整えていくことを目的とした治療です。

以下のような方には相性がよいことがあります。

・ヒアルロン酸注射に抵抗がある
・時間はかかっても、自然な変化をしていきたい方
・ほうれい線の影だけでなく、肌のハリや小じわも改善したい
・持続力や長期的な予防的効果を重視したい方

当院では、ほうれい線の影の深さ、皮膚の質、鼻横や口元の状態に応じて、濃度や注入部位を細かく調整しています。

すぐに大きく変わる治療ではありませんが、半年ほどかけてコラーゲン密度を高め、が目立ちにくい土台を作っていくイメージです。

自然な仕上がりと、長期的な効果が期待できる点も特徴です。

本症例の詳しい解説・経過はこちら

本症例の詳しい解説・経過はこちら

症例を見ると変化は分かりやすいですが、同じ治療が全員に合うわけではありません。
皮膚のハリ低下が主な原因の場合はグロースファクターが合いやすく、凹みの段差が強い場合はヒアルロン酸などを組み合わせた方がよいこともあります。

ヒアルロン酸との違いを詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
何が違う?ヒアルロン酸注射とほうれい線グロースファクターの比較

ヒアルロン酸注入|凹みをなだらかに整えて影を薄くする

効果の持続性:★★★★☆ 数ヶ月~2年程度

顔の浅いくぼみが影の原因の場合、ヒアルロン酸で凹凸をなだらかに整えることで、影が薄く見えることがあります。

特に、鼻横(鼻翼基部)のくぼみがしっかりある方は、ヒアルロン酸が適していることがあります。

適応となるのは以下のような方です。

・笑ったときの鼻横の影が気になる方
・横からの光でほうれい線が強調される方
・メイクで鼻横の影が消えにくい方
・すぐに見た目を整えたい方

当院では、ミリ単位で注入設計を行っています。
過剰にボリュームを足すのではなく、光がきれいに当たるように凹凸を整えることが大切です。

皮膚のハリ低下や細かい折れジワがある場合は、ヒアルロン酸だけでは改善が難しいことがあります。

また、持続期間はグロースファクターより短く、状態によっては定期的なメンテナンスが必要になります。

本症例の詳しい解説・経過はこちら

HIFUや糸リフト|たるみを引き上げる(リフトアップ)

ほうれい線の影”の主な原因が、頬の支持組織や脂肪の下垂にある場合は、たるみ治療の検討が必要となります。

HIFU

効果の持続性:★★★☆☆ 6ヶ月程度 

HIFU(高密度焦点式超音波)は、SMAS層など深部組織に熱エネルギーを加え、ゆるんだ構造を引き締める治療です。

糸リフト(スレッドリフト)

効果の持続性:★★★★☆ 1年程度

糸リフト(スレッドリフト)は、医療用の特殊な溶ける糸で皮下組織を引き上げることでフェイスラインや頬の位置を整える治療です。

皮膚や皮下組織、脂肪の下垂が原因の場合、HIFUや糸リフト治療が合うことがあります。

ただし、糸リフトやHIFUはリフトアップや引き締めによるたるみ治療であり、鼻横のくぼみや皮膚のハリ低下そのものを改善する治療ではありません。

そのため、ほうれいだけを見て糸リフトを選ぶのではなく、頬全体のたるみがどれくらい関係しているかを見極める必要があります。

本症例の詳しい解説・経過はこちら

糸リフトとほうれい線の関係については、こちらで詳しく解説しています。
ほうれい線を糸リフト治療で消す場合は皮膚のたるみがある人がお勧め

影が目立たない“光の工夫”とメイクテク

即効性:◎|自宅でできる|美容医療との併用もしやすい

日常生活の中でも、影を作らない工夫で印象年齢をコントロールすることはできます。

・照明は、顔の正面から柔らかく当たる光を意識する(影が目立ちにくくなる)
・影が気になる部分は、ファンデーションを厚く重ねすぎない(時間が経つとヨレやくすみが目立ちやすいため)
・Cゾーンや顔の高い部分にハイライトを入れる(光を集めることで自然に立体感を出しやすい)

ただし、メイクでできるのは、あくまで見え方の調整です。
無表情でもほうれい線に見える影が残る、頬を持ち上げると薄くなる、
目の下や口元の影もつながっている場合は、メイクだけで根本的に変えるのは難しいことが多いです。

ほうれい線の影の治療は、どれを?

ほうれい線の影の治療で大切なのは、治療名にこだわりすぎないことです。

」の原因が凹凸なのか、皮膚のハリ低下なのか、たるみなのかによって、適した治療は異なります。

原因 合いやすい治療 考え方
皮膚のハリ低下・小じわ グロースファクター 皮膚の土台を整え、自然で長期的な改善を目指す
鼻横や頬の凹凸 ヒアルロン酸 くぼみや段差をなだらかにして、影を薄く見せる
頬のたるみ・脂肪の下垂 糸リフト・HIFU 頬全体の位置を整え、たるみによる影を軽くする
照明やメイクでだけ目立つ影 メイク・光の工夫 見え方を整える。根本改善ではなく応急的な対策

当院では、ほうれい線の影のご相談では、まずの正体」を確認します。

皮膚のハリ低下が強い方にヒアルロン酸だけを入れても、不自然なふくらみにつながることがあります。
逆に、明らかな凹みがある方にグロースファクターだけを行っても、凹凸の改善が不十分となり、満足のいく結果につながらない場合があります。

大切なのは、どれか一つを選ぶことではなく、今の状態に対して何が一番合理的かを見極めることです。

【まとめ】ほうれい線の影対策は「早期ケア」+「立体的アプローチ」が鍵

ほうれい線のように見える影は、以下のような複数の要因が重なって生まれます。

・頬や鼻まわりの凹凸による光の反射
・加齢による脂肪・皮膚・支持組織のたるみ
・皮膚の薄さ、乾燥、ハリ低下
・目元の影やくぼみとのつながり
・表情ぐせや生活習慣
・照明やメイクによる見え方の影響

「注入してふっくらさせれば解決」「照射して引き締める」といった単一治療では、十分な改善につながらないケースもあります。

実際には、お一人おひとりの顔の立体構造、脂肪の位置、皮膚の状態を確認したうえで、グロースファクター、ヒアルロン酸、HIFU、糸リフトなどから、影のタイプに合った方法を選ぶことが大切です。

シワとして深く刻まれる前の“”の段階だからこそ、自然な印象を保ちながら整えやすい場合もあります。

すでに無表情でも影が残る、写真で老けて見える、メイクで隠しきれないという場合は、セルフケアだけで様子を見るのではなく、一度原因究明をすることをオススメします。

ほうれい線の影は、シワ・窪み・たるみ・皮膚のハリ低下が重なって見えることがあります。

「何をすればいいかわからない」と感じている場合、必要なのは治療を決めることではなく、影の原因を見極めることです。

グロースファクターが合うのか、ヒアルロン酸で形を整える方がよいのか、たるみ治療も必要なのかは、実際の状態によって変わります。

当院では、無理に一つの治療をおすすめするのではなく、ほうれい線の影の原因を確認したうえで、その方に合った治療方法をご提案しています。

まずは自分に合う考え方を整理するところからでも大丈夫です。

        

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