ほうれい線治療を検討されている方から、
「私のほうれい線には、どのような治療が一番合っていますか?」
というご質問をよくいただきます。
また、グロースファクター治療を受けたあとに、「もう少しほうれい線を浅くしたいのですが、ヒアルロン酸を追加できますか?」と相談されることもあります。
グロースファクターとヒアルロン酸は、組み合わせて治療することが可能です。
ただし、必ずしも両方の治療が必要なわけではありません。
当院では、グロースファクター治療後、約6か月を目安に効果を確認します。1回の治療で十分に満足される方もいらっしゃいますが、まだ気になる部分がある場合には、ヒアルロン酸の追加やグロースファクターの追加注入などを検討しています。
今回は、実際にグロースファクターとヒアルロン酸を組み合わせた症例をお見せしながら、当院でどのように治療を選択しているのかをご紹介します。
グロースファクター6か月後にヒアルロン酸を追加した30代男性の症例
まずは、当院で実際にグロースファクターとヒアルロン酸を組み合わせて治療した30代男性の症例をご紹介します。
こちらの方は、深く刻まれたほうれい線が目立っており、頬のボリュームによる影響も見られました。
最初にグロースファクター治療を行い、6か月かけて経過を確認しました。
6か月後にはほうれい線が改善していましたが、ご本人はまだ残っている浅いほうれい線が気になるとのことでした。
そこで、ヒアルロン酸(ボリフトXC)を1本追加しています。
左から、グロースファクター治療前、6か月後、ヒアルロン酸追加直後の写真です。
まずグロースファクターによる効果を確認し、それでもご本人が気にされていた部分に、ヒアルロン酸を追加しました。
最初の治療で十分に満足されていれば、追加する必要はありません。
このように、治療後の状態を見ながら、必要な部分だけを調整していく方法もあります。
※写真は個別の症例です。効果や必要な注入量には個人差があります。また、右の写真はヒアルロン酸注入直後の状態です。
グロースファクターとヒアルロン酸を組み合わせるメリット
グロースファクターとヒアルロン酸は、どちらもほうれい線に対する注入治療ですが、得意とする部分が異なります。
グロースファクターは、ほうれい線を徐々に浅くしていく治療です。
皮膚のコラーゲンなどの産生を促し、ハリや厚みを改善することで、ほうれい線を目立ちにくくすることを目指します。
一方、ヒアルロン酸は、鼻の横などのくぼんで見える部分に注入し、ボリュームを補う治療です。
ヒアルロン酸には注入直後から効果が現れやすいという特徴があります。
例えば、グロースファクターによって皮膚に刻まれたシワが浅くなっても、鼻横のくぼみや段差が残っていることがあります。
そのような場合には、残っているくぼみにヒアルロン酸を追加することで、さらなる改善が期待できます。
当院では、グロースファクターによってほうれい線が改善したあと、ヒアルロン酸で補う範囲が限られていれば、少量の追加で仕上げられる場合もあります。
ただし、最初からヒアルロン酸だけで治療した方が適しているケースもあります。
特に、鼻横のくぼみが主な原因で、できるだけ早く改善したいという方には、初めからヒアルロン酸をご提案することもあります。
グロースファクターとヒアルロン酸を併用する場合の順番
当院では、同じほうれい線にグロースファクターとヒアルロン酸の両方が必要と考えられる場合、基本的にグロースファクターを先に行っています。
そして、約6か月かけてグロースファクターの効果を確認し、その時点でまだ気になる部分があれば、ヒアルロン酸の追加を検討します。
なぜこの順番にしているのでしょうか。
理由の一つは、グロースファクターによってどこまで改善するかを確認してから、ヒアルロン酸の注入部位や量を決められるためです。
最初から多くのヒアルロン酸を注入するのではなく、必要な部分に適切な量を注入することで、自然な仕上がりを目指しています。
また、先にヒアルロン酸を注入すると、その後に同じ部位へグロースファクターを行う際、残っているヒアルロン酸を溶かす必要が生じることがあります。
そのため、当院では同じほうれい線へのヒアルロン酸の追加は、グロースファクター治療から6か月以上空けています。
ただし、以前ヒアルロン酸を受けたことがあるからといって、必ず溶解が必要になるわけではありません。
すでにヒアルロン酸治療を受けられている方は、注入した部位や時期、製剤などを確認したうえで、今後の治療についてご提案しています。
グロースファクター後にほうれい線が残った場合はどうする?
グロースファクター治療後に追加治療を検討する場合、当院では残っているほうれい線の状態を診察します。
皮膚に刻まれたシワが残っているのか、鼻横のくぼみが気になるのか、頬のたるみが影響しているのかによって、適した治療が異なるためです。
① シワの改善が物足りない場合:グロースファクターの追加注入
グロースファクター治療から約6か月が経過しても、ほうれい線の一部分がまだ気になる場合や、もう少しシワを浅くしたい場合には、グロースファクターの追加注入を検討します。
例えば、左右で改善の程度が異なる場合には、必要な部分だけに追加することもあります。
こちらは、50代男性のグロースファクター治療の症例です。
左から治療前、初回治療6か月後、追加注入から4か月後の写真です。
初回治療から6か月後にグロースファクターを追加しており、右の写真は初回治療から10か月後の状態です。
このように、1回の治療で改善したあと、残っている部分に追加注入を行う方法があります。
ただし、グロースファクターにはヒアルロン酸のような専用の溶解薬がないため、追加する部位や量は慎重に判断しています。
グロースファクターの効果が分かりにくい場合・追加注入について
② 鼻横のくぼみや溝が気になる場合:ヒアルロン酸を追加
グロースファクターによってほうれい線のシワが浅くなっても、鼻横のくぼみや溝が残っている場合があります。
その場合には、ヒアルロン酸を注入して、くぼみの部分に高さを補うことで改善を目指します。
ただし、ほうれい線を完全に消そうとしてヒアルロン酸を多く注入すると、口元が膨らみ、不自然な印象になることがあります。
そのため、当院では単にほうれい線を消すことだけではなく、お顔全体のバランスを見ながら注入量を調整しています。
ヒアルロン酸を追加する時期は、必ずしもグロースファクターの6か月後とは限りません。
次の40代女性は、グロースファクター治療から2年7か月が経過したあと、ヒアルロン酸を追加された症例です。
左から、グロースファクター治療前、2年7か月後、ヒアルロン酸追加直後の写真です。
このように、最初のグロースファクター治療から数年が経過して、改めてヒアルロン酸を追加することもあります。
③ 頬のたるみも気になる場合:糸リフトなどを併用
グロースファクターによってほうれい線自体は浅くなっても、頬のたるみや口横のもたつきが気になる方もいらっしゃいます。
そのような場合には、糸リフトで頬のたるみを引き上げ、必要に応じてヒアルロン酸で残ったくぼみを改善する方法も検討します。
ただし、糸リフトはほうれい線の溝を直接埋める治療ではありません。
頬のたるみがほうれい線の上にかぶさっている場合には適していますが、鼻横のくぼみや皮膚に刻まれたシワを、糸リフトだけで十分に改善するのは難しいことがあります。
こちらは40代女性の症例です。
左がグロースファクター治療から1年2か月後、右がその後に糸リフトとヒアルロン酸注射を行った1か月後の写真です。
この症例では、グロースファクター、糸リフト、ヒアルロン酸の3つの治療を組み合わせています。
頬のたるみとほうれい線のくぼみでは、改善するために必要なアプローチが異なる場合があります。
ほかにも、肌のハリや軽度のたるみ、小じわなどが気になる場合には、HIFUや高周波、肌育注射などを検討することがあります。
グロースファクターとヒアルロン酸の併用治療にかかる費用
当院における通常料金は以下のとおりです。
| 治療 | 料金(税込) |
|---|---|
| グロースファクター(両側) | 180,000円 |
| グロースファクター(片側) | 110,000円 |
| グロースファクター追加注入 | 90,000円 |
| ヒアルロン酸(1本目) | 77,000円 |
| ヒアルロン酸(2本目以降) | 1本69,800円 |
| 糸リフト(PCL) | 1本22,000円 |
| 糸リフト(PLCL) | 1本27,000円 |
必要な注入量や糸の本数は、お顔の状態によって異なります。
グロースファクターとヒアルロン酸を併用する場合でも、最初から両方の費用が必要になるわけではありません。
まずグロースファクターの治療を行い、その効果に満足されていれば、追加のヒアルロン酸治療費はかかりません。
なお、主なリスク・副作用として、グロースファクターでは腫れ、内出血、痛み、違和感、左右差、凹凸など、ヒアルロン酸では腫れ、内出血、凹凸、感染、血流障害など、糸リフトでは腫れ、内出血、痛み、ひきつれ、左右差、感染などがあります。
治療ごとのリスクや経過は、診察時にも詳しくご説明しています。
当院ではグロースファクター治療から約6か月後を目安に、無料検診を行っています。
治療前の写真と比較しながら、効果や左右差、追加治療が必要かどうかを確認します。
また、治療後の腫れや痛みなどで気になる症状がある場合には、6か月を待たずにご相談ください。
グロースファクターとヒアルロン酸の併用を検討されている方へ
ほうれい線を改善するうえで大切なのは、必ずしも多くの治療を組み合わせることではありません。
例えば、皮膚に刻まれたシワが気になる方と、鼻横のくぼみが深い方では、適した治療が異なります。
また、グロースファクター治療後に少しだけほうれい線が残ったとしても、その部分が本当に気になるかどうかは患者様によって違います。
当院では、治療前の写真と現在のお顔を比較しながら、どの部分が改善していて、どの部分に追加治療が必要なのかを確認しています。
これからほうれい線治療を受けようと考えている方も、すでにグロースファクターやヒアルロン酸の治療を受けられた方も、お気軽にご相談ください。









