「夕方になると、ほうれい線が深く見える」「ファンデーションがほうれい線にたまる」「笑ったあと、シワが残る」。こうしたお悩みで来院される方がいます。
同じほうれい線でも、皮膚に残ったシワが気になる方、鼻横のくぼみが気になる方、頬のお肉が外側からかぶさって影になっている方では、治療する場所が違います。この記事では、その違いと当院で行う治療についてお話しします。
まず、シワ・くぼみ・頬の影を分けて考えます
ほうれい線は、鼻の横から口角へ続く境目です。もともと誰にでもありますが、皮膚のシワや鼻横のくぼみ、頬のお肉がかぶさってできる影によって、無表情でも目立つようになります。
笑ったあともシワが残る
笑ったときだけシワが出て、無表情では消えることがあります。一方、笑ったあとも皮膚に細いシワが残ったり、そこにファンデーションがたまったりする方もいます。診察では、表情を動かしたときだけ出るほうれい線なのか、無表情でも皮膚に残るシワなのかを確認します。
20代女性の症例は、若い方でもシワが気になって治療を受けられる例です。笑ったときの線については、笑いジワとほうれい線の違いでも詳しく説明しています。
鼻横がくぼんでいる、頬が外側からかぶさっている
小鼻の付け根が周囲より低いと、鼻横に影ができます。また、頬のお肉がほうれい線の外側からかぶさることで、境目の影が濃くなる方もいます。皮膚のシワも同じ場所に重なっていることがあります。

鼻横の影が気になる方には、鼻横のシワ・影・くぼみの違いを別の記事で説明しています。顔立ちや生活習慣との関係を詳しく読みたい方は、ほうれい線ができやすい人の特徴20選もご覧ください。
診察では、何を見て治療を選んでいるのか
まず、無表情でもほうれい線のシワが残っているか、笑うとどの程度深くなるかを見ます。小鼻の横にくぼみがあるか、ほうれい線部位と周囲の骨格や頬のお肉との高低差がどれほどあるかも確認します。頬の厚みやたるみが、ほうれい線の影をどの程度強めているかも治療選びに関わります。
以前にヒアルロン酸を注入している方は、そのヒアルロン酸が鼻横やほうれい線にどう残っているかも確認します。また、施術直後から効果を実感したいのか、時間をかけても自然で長期的な改善を希望するのかを伺います。
当院では、何を改善したいかによって治療を変えます
無表情でも残るほうれい線のシワには、グロースファクター
当院のほうれい線グロースファクター治療は、注入した部位の皮膚に働きかけ、シワの改善を目指す治療です。当院では、ほうれい線グロースファクター治療を累計3,000件以上行っています。ほうれい線のシワへの効果は、時間をかけて現れます。
実際の診療でも、「急に変わった感じは出したくないけれど、自然な仕上がりで、長く効果が続く治療がいい」とお話しされる方がいます。そうしたご希望も伺いながら、シワの状態を診ています。

上の写真は60代女性の治療前と1か月後です。症例ページには、その後の経過も掲載しています。写真はこの方の経過であり、効果には個人差があります。
鼻横のくぼみには、ヒアルロン酸
鼻横のくぼみや、周囲との高低差が目立つ場合は、ヒアルロン酸注入を考えます。注入する位置や量を調整し、くぼみによる影を目立ちにくくする治療です。施術直後から効果がわかる点も、グロースファクターとの違いです。

上の写真は、鼻横からほうれい線上部にヒアルロン酸を注入した40代女性の症例です。
無表情でも残るほうれい線のシワと鼻横のくぼみがあり、両方に治療が必要と考えられる場合は、当院ではグロースファクターを先に行います。その経過を見て、まだ鼻横のくぼみが残っていれば、必要な部分にヒアルロン酸を追加することがあります。先にヒアルロン酸を注入すると、後からグロースファクター治療を行う際に、残っているヒアルロン酸を溶解する必要が生じることがあるためです。
頬のかぶさりが強い場合は、糸リフトも考えます
頬のお肉がほうれい線の外側からかぶさっている場合は、糸リフトで頬の組織を引き上げる方法があります。ただし、糸で鼻横のくぼみを埋めたり、皮膚に刻まれたシワを直接治したりするわけではありません。
糸リフトの症例は、グロースファクター治療後にヒアルロン酸と糸リフトも行った併用症例です。糸リフト単独の効果として紹介しないため、ここでは詳しい治療経過が分かる症例ページへご案内します。
HIFU・デンシティや肌質治療は、目的が異なります
頬の軽いたるみが気になる場合には、超音波を使うHIFUや、高周波を使うデンシティで引き締めを図る方法もあります。どちらも鼻横のくぼみを埋める治療ではなく、無表情でも残るほうれい線のシワを機器だけで大きく改善することは難しいと考えています。
乾燥、肌のハリやキメも気になる方には、ジャルプロやプロファイロなどの肌質治療を別に考えることがあります。肌全体への治療と、ほうれい線のシワやくぼみへの治療は、目的を分けてご説明します。
費用と治療後の経過
治療は自由診療です。現在の通常料金は、ほうれい線グロースファクターが両側180,000円(税込)、ほうれい線ヒアルロン酸が1本目77,000円、2本目以降は1本69,800円(税込)です。糸リフトや機器治療は、本数・照射範囲によって費用が変わります。最新の金額は料金表をご確認ください。
注入治療では腫れや内出血が起こることがあり、グロースファクターには左右差・凹凸・しこりなど、ヒアルロン酸にはまれですが血管内への注入による重い合併症もあります。糸リフトでは腫れや一時的なひきつれ感、機器治療では赤みや熱感などが生じることがあります。治療ごとの経過はダウンタイムの比較でもご覧いただけます。
治療を決める前に
「まだ治療が必要か分からない」「グロースファクターとヒアルロン酸のどちらがいいのか迷う」という段階でも大丈夫です。診察では、無表情と笑顔でシワがどう変わるか、鼻横にくぼみがあるか、頬の厚みやたるみがほうれい線の影をどの程度強めているかを確認します。ご提案する治療で改善を目指せる部分と、改善しにくい部分をお伝えしたうえで、ご希望を伺います。










