マッサージ・顔トレ・化粧品を続けても変わらない方へ
セルフケアを続けても、ほうれい線が変わらないのはなぜ?
毎日マッサージを続け、美顔器も試し、顔の筋トレや評判の化粧品まで使ってみた。それでも鏡を見るたびにほうれい線が気になり、「もっと続ければ変わるのかな」と迷っていませんか。
ここまで手をかけてきたのに変化を感じられなければ、不安になるのは当然です。診察でも、「色々試したけれど変わらない」とご相談に来られる方は少なくありません。
セルフケアが役立つのは、主に乾燥による細かなシワを目立ちにくくすることと、紫外線や摩擦から皮膚を守ることです。一方、鼻横のくぼみ、頬のふくらみとほうれい線部位の溝との段差、無表情でも残る深いシワは、セルフケアだけで大きく変えることが困難です。
この記事では、続けたいセルフケアと、やりすぎに注意したいケアを分けて解説します。最後に、セルフケアで変わらない場合の治療も紹介します。
ほうれい線のセルフケアで変えられる範囲
ほうれい線は、皮膚の表面だけにできるシワではありません。鼻横のくぼみ、頬のふくらみやたるみ、笑ったときの表情筋の動き、皮膚に刻まれたシワが重なって目立ちます。
保湿で改善しやすいのは、乾燥によって口元にできる細かなシワです。紫外線対策は、コラーゲンやエラスチンの変性を抑え、今後のシワやたるみを進みにくくするために続ける意味があります。
しかし、鼻横が深くくぼんでいる場合や、頬がほうれい線の上にかぶさって影ができる場合、無表情でもシワが深く残る場合は、保湿やマッサージだけでほうれい線を改善することは困難です。
ほうれい線対策として続けたいセルフケア
01
日焼け止めと遮光で紫外線を防ぐ
紫外線は、皮膚のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワやたるみを進める要因です。ほうれい線のセルフケアでは、季節を問わず続けたい対策です。
汗をかいたときや、タオルで拭いたあとは塗り直します。日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘も組み合わせると、塗りムラを補えます。
02
保湿で乾燥による細かなシワを目立ちにくくする
口元が乾燥すると、ほうれい線の周囲に細かなシワが増え、ファンデーションもたまりやすくなります。洗顔後は、肌に合う乳液やクリームなどの保湿剤を、こすらずになじませます。
保湿で細かなシワが目立ちにくくなることはありますが、深いほうれい線や頬のたるみを改善することはできません。高価なものを重ねるより、赤みやヒリつきが出ず、毎日続けられるものを選びます。
03
食事・睡眠・ストレスは、肌の調子を保つために整える
食事
極端な食事制限をせず、主食・主菜・副菜を組み合わせ、魚、肉、卵、大豆製品などのたんぱく源と、野菜や果物を無理なく取ります。糖化は、皮膚のコラーゲンやエラスチンの働きを損ない、ハリや弾力を低下させる一因になります。甘い飲み物や菓子に偏らず、食事全体のバランスを整えます。
睡眠
皮膚では、日中に受けた紫外線などの酸化ストレスで生じたダメージに対し、夜間に修復反応が活発になります。睡眠はこの回復を支える大切な時間です。睡眠不足が続くと、皮膚のバリア機能が回復しにくくなり、乾燥やキメの乱れを感じやすくなります。特別な美容法よりも先に、しっかり眠れているかを見直すことが大切です。
ストレス
ストレスが続くと、睡眠や食事のリズムが乱れ、肌の調子にも影響します。短時間の散歩や入浴、趣味の時間などで休息を取ります。
顔の筋トレで、ほうれい線が目立つことはある?
顔の筋トレをやりすぎると、口元の表情筋を強く動かす回数が増え、笑ったときや表情を作ったときにほうれい線が深く入って見えることがあります。
特に、皮膚が薄い方や、加齢や紫外線の影響でコラーゲンが減り、皮膚のハリが低下している方は、表情でできたシワが無表情のときにも残りやすくなります。このような場合は、ほうれい線を改善しようとして強い顔トレを続けず、方法や回数を見直した方がよいでしょう。
美顔器やマッサージは、強くやりすぎない
深いほうれい線を消そうとして、口元を強く引っ張る、ローラーを何度も往復させる、長時間押し続けると、赤みやヒリつきが出ることがあります。摩擦や炎症を繰り返すと、色素沈着のきっかけになることもあります。
美顔器は機種によって働き方が異なります。説明書にある使用時間や頻度を守り、刺激が残る場合は中止します。長く続けてもほうれい線が変わらない場合は、回数を増やすのではなく、鼻横のくぼみや頬のふくらみが原因になっていないかを確認します。
セルフケアで変わりにくいほうれい線の特徴
次のような状態は、スキンケアやマッサージだけでは変化が出にくいことがあります。鏡を見るときは、明るい場所で無表情と笑顔の両方を確認します。
鼻横のくぼみが深い
小鼻の横に深いくぼみがあり、そこから口元にかけてほうれい線が目立つ場合です。保湿でくぼみ自体を持ち上げることはできません。
頬のお肉がほうれい線の上にかぶさる
頬のお肉がほうれい線の上にかぶさり、ほうれい線上に影ができる場合です。マッサージで頬の脂肪のつき方そのものを変えることはできません。
無表情でも深いシワが残る
笑ったときだけでなく、顔の力を抜いても同じ場所にシワが残っています。乾燥対策だけでは改善しにくい状態です。
笑ったときだけ濃くなる
表情筋の動きで折れ目が強く出ています。無表情でもシワが残るかによって、治療の考え方が変わります。
セルフケアの次に考える、ほうれい線の治療
セルフケアを続けても改善しない場合は、無表情でも残るシワ、鼻横のくぼみ、頬のふくらみとほうれい線部位の溝との段差を確認します。当院では、主にグロースファクターとヒアルロン酸を検討します。
皮膚に刻まれたシワや、ハリの低下が目立つ場合
グロースファクター
ほうれい線部位の皮膚のコラーゲン・エラスチンを増やし、皮膚のハリや厚みを改善して、シワを目立ちにくくする治療です。効果は約3~6か月かけて徐々に現れます。
鼻横のくぼみや、深い溝を早く改善したい場合
ヒアルロン酸
鼻横のくぼみや、ほうれい線部位の溝へヒアルロン酸を注入し、段差をなだらかにする治療です。注入直後から効果を実感しやすい一方、ヒアルロン酸はグロースファクターほど長持ちしにくいため、ほうれい線の深さや左右差を見ながら注入量を調整します。
ほうれい線のセルフケアについてよくある質問
セルフケアだけでほうれい線は消せますか?
保湿は乾燥による細かなシワに、紫外線対策は今後の皮膚老化予防に役立ちます。鼻横のくぼみ、頬のふくらみとほうれい線部位の溝との段差、無表情でも残る深いシワは、セルフケアだけで消すことは困難です。
顔の筋トレは、ほうれい線に効果がありますか?
顔の筋トレをやりすぎると、口元の表情筋を強く動かす回数が増え、笑ったときや表情を作ったときにほうれい線が深く入って見えることがあります。特に、皮膚が薄い方や、加齢や紫外線の影響でコラーゲンが減り、皮膚のハリが低下している方は、表情でできたシワが無表情のときにも残りやすくなります。このような場合は、ほうれい線を改善しようとして強い顔トレを続けず、方法や回数を見直した方がよいでしょう。
美顔器やマッサージは続けてもよいですか?
強く押したりこすったり、長時間使ったりすると、摩擦による赤みや炎症が起こり、その後に色素沈着が残ることがあります。ほうれい線周囲にくすみや色素沈着ができると、溝の部分が暗くなり、実際よりほうれい線が深く見えることがあります。痛みや赤みが出るほどの刺激は避け、使用時間や頻度を守りましょう。
ヒアルロン酸とグロースファクターは、どちらを選べばよいですか?
鼻横のくぼみや深い溝を早く改善したい場合はヒアルロン酸、皮膚に刻まれたシワやハリの低下が気になる場合はグロースファクターを検討します。両方が重なっている場合もあるため、無表情と笑顔の両方を確認して決めます。
治療を決めていなくても相談できますか?
はい。治療方法を決めてからご予約いただく必要はありません。セルフケアを続けるか、治療を考えるかも含めて、現在のほうれい線に合う方法をご説明します。
ほうれい線のセルフケアで遠回りしないために
ほうれい線対策としてセルフケアを続ける意味はあります。深いシワやくぼみまで自宅で消そうとして強いケアを重ねると、赤みやヒリつき、乾燥など肌の負担になることがあります。
乾燥や紫外線への対策は続けながら、鼻横のくぼみや頬のふくらみとほうれい線部位の溝との段差が目立つ場合は、治療も選択肢になります。
セルフケアを続けても、ほうれい線が良くならない方へ
保湿や化粧品、マッサージ、顔の筋トレなどを続けてもほうれい線が変わらない場合は、セルフケアの方法が悪いのではなく、鼻横のくぼみや、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさってできる影、皮膚のハリの低下など、セルフケアだけでは改善が難しい原因が関係していることがあります。
診察では、これまで試したケアや、どのようなときにほうれい線が気になるかを伺い、無表情のときと笑ったときの状態を確認します。セルフケアを続ける場合のポイントと、治療を行う場合にどのような方法が合うかをご説明します。
治療を決めてからご予約いただく必要はありません。治療を行う場合は、改善が見込める部分と限界、ダウンタイム、リスク、費用をお話しします。
当院では、無理なアップセルや不要な治療のご提案は行っていません。安心して治療を受けていただけるよう、治療内容や注意点の説明に時間をかけています。












