監修:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 美容皮膚科医 笹川新也 ドクター紹介はこちら
今回は、なかなか治らないニキビに対する内服治療の選択肢として、海外で長年使用されている アクネトレント(イソトレチノイン)について解説します。
アクネトレントは、毛穴詰まり・皮脂分泌・炎症といったニキビの原因そのものに働きかける内服薬で、 欧米の皮膚科治療ガイドラインでも中等度〜重度のニキビ治療の選択肢として位置づけられています。
- 効果・作用の仕組み
- 副作用と安全管理(特に妊娠関連)
- 治療の進め方(用量調整・期間・併用治療)
「自分が適応か分からない」「副作用が心配」という方は、受診時に医師へご相談ください。
※本記事は海外の皮膚科治療ガイドラインおよび医学論文を参考に、医師の診療経験をもとに作成しています(参考文献は記事末尾に記載)。
目次
ニキビができる理由

まず、ニキビが出来て悪化する一連の流れです。
ざっくりとですが
1.毛穴が狭くなり出口が詰まる →2.皮脂がたまる →3.菌が繁殖する→ 4.炎症がおきる
という一連の流れでニキビが出来て悪化します。
1.毛穴が狭くなる
通常、肌の細胞は一定のサイクルで生まれ変わり、剥がれ落ちます。
しかし、ストレス、紫外線、加齢などでターンオーバーのサイクルが乱れると、本来剥がれるはずの 角質が必要以上に分厚くなったり、古い角質がはがれず毛穴になまってしまうことがあります。
そうすることで、物理的に毛穴の出口が狭くなってしまいます。
2.皮脂が詰まる
皮脂を分泌する皮脂線は、毛穴が狭くなっても変わらずに皮脂を作り続けます。
毛穴の出口が詰まっていると、皮脂が外へ出られず毛穴(毛包)の中にたまるようになります。
毛穴の中に「角質+皮脂」がたまった状態が コメド(面皰:めんぽう) で、以下のように見えます。
- 白ニキビ:毛穴が閉じて、中にたまって白っぽく見える
- 黒ニキビ:毛穴が開いて、皮脂が酸化して詰まったものが黒く見える
3.菌が繁殖する
ここまでが「詰まり」の段階で、まだ強い炎症は伴っていないことが多いです。
しかし
・皮脂がへらず、たまっていく
・毛穴が閉ざされて酸素が少ない環境である
これは菌が繁殖しやすい状態であり、毛穴の中で徐々に菌が増殖してしまいます。
4.炎症がおきる
増えた菌や、菌が皮脂を分解した後の物質に反応して、体の免疫が働き、炎症が起きます。
これが 赤ニキビ(炎症性ニキビ) です。
炎症が強くなると、膿がたまって黄色のニキビになったり、皮膚の深いところで大きく腫れる状態まで進むことがあります。
そうなってしまうと、たとえニキビが落ち着いても、その跡(色素沈着や凹み)が残りやすくなります。
アクネトレントの特徴

ニキビ治療薬(アクネトレント)は、イソトレチノインというビタミンA誘導体の内服薬で、以下のような作用が期待できます。
- 毛穴の出口を詰まりにくい状態へ整える作用
- 皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を強力に抑制する作用
- アクネ菌が増殖しにくい環境をつくる作用
- 炎症反応を抑える抗炎症作用
1.毛穴の出口を詰まりにくい状態へ整える作用
ニキビの始まりは、毛穴の出口が詰まることです。
本来、毛穴の中では古い角質が自然に剥がれ落ち、皮脂とともにスムーズに排出されています。
しかしニキビ肌では、
・角質が必要以上に厚くなる
・古い角質が剥がれず毛穴に溜まる
といった角化異常が起こりやすくなります。
この状態が、白ニキビ・黒ニキビ(コメド)の正体です。
アクネトレント(イソトレチノイン)は、
・角質細胞の増えすぎを抑える
・角質の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常化する
ことで、毛穴の出口を詰まりにくい状態へ整えます。
その結果、ニキビの「スタート地点」であるコメドの新生そのものを防ぐことができます。
2.皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を強力に抑制する作用
皮脂は本来、肌を守る大切な役割を持っていますが、過剰になると、ニキビの最大の原因になります。
イソトレチノインの最大の特徴は、皮脂を一時的に減らすのではなく、「皮脂腺そのものを小さくする」点です。
・皮脂腺の細胞増殖を抑制
・皮脂腺を萎縮させる
そうすることで、皮脂分泌量を大幅に抑制するとされています。
その結果、
・テカリが減る
・毛穴が目立ちにくくなる
・炎症ニキビができにくくなる
といった変化が現れます。
これは外用薬や抗生物質では得られない、アクネトレント特有の強力な作用です。
3.アクネ菌が増殖しにくい環境をつくる作用
アクネ菌は、皮脂を栄養源として増殖する皮膚の常在菌です。
つまり、
・皮脂が多い
・毛穴が詰まっている
・酸素が少ない
という環境がそろうと、菌が一気に増殖します。
イソトレチノインは抗生物質のように、直接アクネ菌を殺す薬ではありませんが、
・皮脂分泌を大幅に抑える
・毛穴詰まりを改善する
このような作用があるので、アクネ菌が生きにくい環境そのものを作り出します。
そのため、
・耐性菌の心配が少ない
・抗生物質を長期使用しなくて済む
という点も、治療上の大きなメリットです。
4.炎症反応を抑える抗炎症作用
赤ニキビ・黄ニキビ(膿がたまったニキビ)では、
・アクネ菌の刺激
・皮脂や角質による圧迫
これらによって、皮膚の中で炎症反応が起こっています。
アクネトレントには、
・炎症性サイトカインの産生を抑制
・免疫反応の過剰な反応を抑える
といった抗炎症作用があります。
これにより、
・炎症による赤みが引きやすくなる
・膿をもつニキビが治りやすくなる
・ニキビ跡(赤み・色素沈着)のリスクを下げる
「できたニキビを治す」だけでなく、炎症を最小限に抑え、跡を残しにくくすることも重要なポイントです。
ですので、先ほどお話しした、ニキビができて悪化する原因である、
- 毛穴が狭くなり出口が詰まる
- 皮脂がたまる
- 菌が繁殖する
- 炎症がおきる
という流れに対して
- 毛穴の出口を詰まりにくい状態へ整える作用
- 皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を強力に抑制する作用
- アクネ菌が増殖しにくい環境をつくる作用
- 炎症反応を抑える抗炎症作用
という作用で、それぞれ抑えてくれるので、ニキビ改善の効果が非常に高く、 「ニキビ治療の最後の切り札」とも言われていて、再発予防の効果も期待できます。
この薬には、抗生剤や、ホルモン剤、ステロイドなどの成分は含まれおらず、 欧州や米国の治療ガイドラインでも中等度~重度のニキビ治療における選択肢として位置付けられています。
日本では未承認のため保険適用ではありませんが、海外では長年使用されている、重症ニキビに対して有効性が示されている内服薬です。
アクネトレントはニキビの再発率も低くする
一般的なニキビ治療(外用薬・抗生物質)は、以下の対症療法が中心です。
・できたニキビを「治す」
・一時的に炎症や菌を抑える
一方、アクネトレントは、ニキビの原因そのもの(皮脂腺・角化異常)に作用します。
特に重要なのが、
・皮脂腺そのものを縮小させる
・皮脂が過剰に出にくい肌環境を作る
という点です。
そのため、治療終了後も皮脂分泌が以前ほど戻らない、毛穴詰まりが起こりにくい状態が続き、
ニキビができにくい肌質へ“リセット”される、というイメージになります。
これが、「治療後も再発しにくい」とされる最大の理由です。
アクネトレントが適しているのはこんな人
以下のような方には、アクネトレントが有力な選択肢になります。
- 何年もニキビが治らない
- 抗生物質を繰り返している
- 炎症ニキビ・膿ニキビが多い
- ニキビ跡をこれ以上増やしたくない
- 大人ニキビを根本から改善したい
⇒ 「もう繰り返したくない」方のための治療です。
アクネトレントの内服方法
1日1回1錠を食後に内服します。
皮膚の状態や副作用の有無を診察して、ニキビの改善が乏しい場合には増量していきます。
ニキビの改善効果が見られる場合は減量していきます。
通常6ヶ月を1クールとして内服を終了します(経過により期間が短くなったり、延長することもあります)。
効果が出るまでの目安

アクネトレントは、ゆっくり効きながらも確実な効果が期待できる内服治療です。
≪効果が出るまでの目安について≫
早い方で、治療開始後4~12週間(約1~3か月)頃に改善を感じる方もいますが、
多くの方で16~24週間(約4~6か月)ほどで明らかな改善が期待できます。
治療効果には個人差があります。肌質・ニキビの重症度・生活習慣などで前後することがあります。
ニキビは慢性疾患であり、数か月の治療期間を継続することが重要です。
最初の数週間で効果が出ないからと途中でやめてしまうと、十分な改善が得られません。
治療初期に知っておきたい注意点

アクネトレントを 1日1回・1錠を食後に内服した場合、
乾燥、皮むけや、治療開始後初期に一時的にニキビが増えること(好転反応)が起こることがあります。
皮むけ・乾燥について
皮むけは「悪化」ではなく、アクネトレントの主な作用に伴う生理的反応です。
薬の作用で皮脂を作る線が小さくなり、皮脂分泌が減少します。これにより、肌の天然のバリアである「皮脂膜」も減少します。
薬の作用で、角質のターンオーバーがスピードアップします。未熟な角質が次々と押し上げられ、剥がれ落ちるため「皮むけ」が起こります。
内服開始後は徹底した保湿と紫外線対策が必要です。
好転反応について
アクネトレントは、毛穴の詰まりを押し出す働きがあり、
毛穴の中に溜まっていた皮脂や角質、アクネ菌の死骸が一気に表面へ移動することがあります。
これらが移動する際、周囲の組織が刺激され、炎症を起こすことがあり、それにより、一時的に赤みや膿(うみ)が強く出ることがあります。
通常、開始から2~4週間がピークで、1~2ヶ月以内には自然に沈静化します。
実際の症例

両頬に繰り返し炎症性ニキビができてしまうのがお悩みの患者さまでした。
また、コメドと言われるニキビの前段階の毛穴詰まりや、ニキビ跡の赤み、色素沈着も目立ちます。
数か月アクネトレントを内服することで、炎症性ニキビが出現しなくなり、自然とニキビ跡の赤みや色素沈着も改善いたしました。
コメドもなく、全体的につるっとした肌感になりました。
アクネトレントは通常、半年間(6か月間)が1クールです。
この後、ニキビ跡をさらに綺麗に改善するために、レーザー治療やポテンツァ、化粧品(ドクターズコスメ)などの組み合わせもお勧めです。
アクネトレントの副作用
≪起こりやすい副作用について≫
この薬は皮脂を強力に抑えるので、特に起こりやすい副作用に「乾燥」関連があります。
- 口唇炎: 唇が割れる、皮がむける。リップクリームが手放せなくなります。
- 皮膚の乾燥 : 全身の肌がカサカサになり、痒みが出ることもあります。
- ドライアイ: コンタクトレンズがゴロゴロしやすくなります。目薬でのケアが必須です。
≪乾燥が強くて日常生活が困る場合≫
副作用の多くは「用量依存性」です。つまり、飲む量を減らせば副作用も軽くなります。
「乾燥がキツすぎて生活に支障が出る」という場合は、無理をせず相談していただき、1日の服用量を調整することも可能です。
≪「乾燥」以外に、まれに起こる副作用≫
- 鼻粘膜の乾燥: 鼻の中が乾燥して傷つきやすくなり、朝起きた時に鼻血が出たり、血の混じった鼻水が出たりします。
- 筋肉痛・関節痛 : 激しい運動をする人に多く見られます。
- 脂質異常 : 中性脂肪やコレステロール値が上がることがあります。
- 肝機能 : 肝臓の数値(ALT/AST)が一時的に上昇します。多くは軽度ですが、数値が上がる場合は減量や中止を検討します。
- メンタルへの影響(気分の落ち込み等): 治療中は気分や睡眠の変化も含めて丁寧に確認します。気分の落ち込みなどが続く場合は、無理に継続せず早めにご相談ください。もともとメンタル不調の既往がある方は、事前に必ずお申し出ください。
≪最も大事な注意点(絶対的な禁忌)≫
アクネトレント(イソトレチノイン)は妊娠中に服用すると胎児に重大な影響(催奇形性)を及ぼす可能性が非常に高いため、国際的にも最重要の禁忌として厳格に管理されています。
そのため、服用前・服用中・服用後は、医師の指示に沿って避妊および妊娠確認を徹底します(米国では安全管理プログラムが運用されています)。
≪その他の副作用について≫
アナフィラキシー、眼疾患、視力障害、腎機能障害、胸の圧迫感、息切れ、喘鳴、口渇、発疹、頭痛、吐き気、下痢、嘔吐、脱毛、過度の発汗、関節炎、光過敏症、急性膵炎・黄疸などが生じることがあります。
アクネトレントとの併用に注意すべき薬剤
アクネトレントには組み合わせの悪い薬があります。
≪ミノマイシンやビブラマイシンなどのテトラサイクリン系の抗生剤≫
相互作用により頭蓋内圧亢進(強い頭痛など)のリスクが指摘されており、併用は避けます。
≪プレドニンやプレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイド剤≫
相互作用で骨を弱くするリスクが高まる可能性があるため注意します。
喘息の治療で使用される吸入のステロイド薬やアトピー性皮膚炎で使用される外用のステロイド薬は、併用しても問題ありません。
≪アレビアチンやヒダントールなどのフェニトイン(抗てんかん薬)≫
抗てんかん薬自体に骨を弱くする作用があるため、必要に応じて骨密度チェックをお勧めします。
≪ビタミンA製剤≫
アクネトレントの副作用全般を増強させる恐れがあります。
総合ビタミン剤にはビタミンAが入っているものが多いため、必ず成分表の確認をお願いします。
βカロチンや、食事やジュースから摂取するビタミンAは問題ありません。
ビタミンAのサプリを内服する場合は、アクネトレントの服用終了後から一定期間(目安:2か月以上)空けてください。
アクネトレントを内服できない人

妊娠中・授乳中・妊娠を希望されている方は内服できません。
これは胎児への重篤な催奇形性リスクがあるため、国際的な注意喚起でも強く指摘されています。
当院のアクネトレントの料金
1錠20㎎ 1か月分(30錠) 20,000円(税込)
当院では、医師が肌状態・既往歴・内服中のお薬を確認したうえで、用量や治療期間を個別に調整しながら進めます。
- 適応の可否:診察で判断します
- 副作用対策:乾燥などは調整・ケア方法までご案内します
- 併用治療:肌状態に合わせて提案します
※診察の結果、アクネトレントが適さない場合は別治療をご提案します。
よくある質問 Q&A

Q1:治療期間中に「献血」をしてもいいですか?
A:治療期間中は献血が出来ません。 服用中および、服用終了後も1ヶ月間(男性・女性ともに)は献血ができません。輸血を受けた方に妊娠中の方がいた場合、胎児に影響を及ぼす可能性があるためです。
Q2:お酒(アルコール)は飲んでも大丈夫ですか?
A:適量であれば問題ありません。 アクネトレントとアルコールはどちらも肝臓で代謝されるため、併用すると肝臓への負担が大きくなります。服用期間中の血液検査で肝機能の数値に変化がないか確認しながら進めていきましょう。
Q3:脱毛やレーザー治療はいつから再開できますか?
A: アクネトレント服用中は皮脂分泌が低下し、肌が乾燥しやすく刺激に敏感になるため、 施術内容や肌状態によっては赤みや炎症後色素沈着などのリスクが高まることがあります。
ただし当院では、乾燥・赤み・皮むけの程度と、施術の種類・出力・照射方法を確認したうえで、 内服中でも実施可能な治療を適切に選択して行っています。
特に、レーザートーニング、HIFU、高周波(RF)治療、医療脱毛は、肌状態が安定していれば内服中でも実施できるケースが多くあります。
また、イオン導入などの保湿・鎮静系の治療は、乾燥しやすい服用期間中の肌コンディションを整える目的でおすすめです。
一方で、刺激が強く出やすい状態や負担が大きいと判断される場合には、出力調整・部位変更・一時的な延期をご提案することがあります。
具体的な可否やタイミングは診察で肌状態を確認しながら個別に判断しますので、お気軽にご相談ください。
Q4:市販のサプリメントを飲んでもいいですか?
A:「ビタミンA」を含むもの以外なら大丈夫です。 マルチビタミンなど、ビタミンAが含まれるサプリメントは副作用を強める恐れがあるため避けてください。ビタミンC、B、Eなどは問題ありません。
Q5:ニキビが治った後、すぐにやめてもいいですか?
A:再発を防ぐため、徐々に減薬することを推奨します。 見た目が綺麗になっても、皮脂腺の退縮が不十分だと再発のリスクが残ります。当院では、体重に対して必要な薬の合計量(累積投与量)を意識し、再発しにくい状態までしっかりとサポートします。
なぜ「ニキビが治っても」すぐに薬をやめてはいけないの?
アクネトレントの内服を始めると、多くの方が3ヶ月目くらいで改善を実感することが多いです。
しかし、ここで服用をやめてしまうのが、再発を招く原因のひとつになります。
「見た目の治癒」と「根っこの治癒」は違う
服用開始から約3ヶ月ほどで、目に見える炎症性ニキビが改善することが多いです。
しかし、この段階ではニキビの元である「皮脂腺」が十分に小さくなりきっていないことがあります。
≪途中でやめた場合≫
見た目が良くなっても、皮脂腺の退縮が不十分な段階で中止すると、時間が経ってから再発することがあります。
≪完遂した場合≫
体重に応じて計算した目標の累積投与量(一般に120〜150mg/kgが目安)を意識して治療を完遂することで、再発リスクを下げやすいとされています。
≪再発を防ぐ鍵「累積投与量」とは?≫
アクネトレントの効果は、1日の量よりも「これまでに合計でどれだけの量を飲んだか(累積投与量)」で考えることがあります。
「ニキビが消えたから終わり」ではなく、「あなたの体重に合わせて計算された目標量を意識して飲み切ること」が、数年先の肌を守るために重要です。
≪安全に卒業するための減薬方法≫
目標量に達したからといって、ある日突然内服をやめることはお勧めできません。
最後の1〜2ヶ月は、お肌の様子を見ながら慎重にペースを落としていく期間を設けます。
具体的な方法としては、毎日1錠だったものを「2日に1回」や「3日に1回」へと少しずつ間隔を空けていきます。
これは、急激な減薬による再発を防ぎ、皮脂腺が落ち着いた状態で治療を安全に終了させるためです。
最後に
アクネトレント(イソトレチノイン)は、毛穴詰まり・皮脂過剰・アクネ菌増殖・炎症というニキビの原因すべてに作用する内服治療薬です。
一時的に抑える治療ではなく、ニキビができにくい肌環境そのものを作ることが目的のため、再発を繰り返すニキビに悩む方にとって、大きな選択肢となります。
ただし、適応や用量には個人差があるため、必ず医師の診察のもとで安全に治療を行うことが重要です。
参考文献・出典
- Reynolds RV, et al. Guidelines of care for the management of acne vulgaris. Journal of the American Academy of Dermatology. 2024. JAAD(全文)
- iPLEDGE REMS. Prescriber Guide / Best Practices(献血・妊娠確認などの管理指針). iPLEDGE(PDF)
- iPLEDGE REMS. Guide for Patients Who Can Get Pregnant(献血など). iPLEDGE(患者向けPDF)
- FDA Approved Labeling: Isotretinoin(テトラサイクリン併用と頭蓋内圧、精神面等の注意). FDAラベル(PDF)
- Brar G, et al. Is less more with isotretinoin and acne?(review; cumulative dose 120–150 mg/kg など). PMC(全文)
- Al Muqarrab F, et al.(review)conventional recommended cumulative dose 120–150 mg/kg. Wiley(要旨)







