
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会 医師 齊藤秀明 ドクター紹介はこちら
小鼻の付け根(鼻翼基部)の窪みや、ほうれい線のお悩みに対して、改善するには貴族手術がいいのかも?と手術を考えておられる方もいると思います。
確かに、鼻の横が凹んでいると、相対的に口元が前に出て見えたり(いわゆる「口ゴボ」)、ほうれい線が深く見えたりするため、顔全体が疲れて見えたり老けて見えたりすることがあります。
しかし、安易に手術という選択肢を選ぶと、こんなはずじゃなかった、思っていたのと違う、と後から後悔される場合も多々あります。
今回は、そんな貴族手術についてメリット・デメリットを解説し、さらに手術以外で鼻翼基部やほうれい線を改善する方法もご紹介いたします。
貴族手術でどう変わる?
貴族手術は、プロテーゼや自家組織を小鼻の付け根(鼻翼基部)に挿入することで、物理的にボリュームを増やし、へこみを前方に持ち上げ、平坦な部分をふっくらとさせることが出来ます。
鼻翼基部の凹みが改善されると、ほうれい線の始まりの部分(鼻の付け根の横)が内側から持ち上がり、溝が浅くなり目立たなくなります。
1. 小鼻の付け根(鼻翼基部)の変化
- 顔の立体感が増す
⇒ 中顔面に適切なボリュームと高さが生まれることで、顔全体に立体感と奥行きが生まれます。
- 若々しい印象になる
⇒ 鼻翼基部の陥没は影を作りやすく、疲れたり老けて見えたりする原因になることがあります。
- 鼻の印象が変化する
⇒ 土台が持ち上がることで鼻と頬の境目が滑らかになり、結果として鼻筋が通った印象も期待できます
2. ほうれい線の変化
- 老け顔の改善
⇒ ほうれい線は顔の老化サインの代表格です。その始まりの部分が浅くなると、全体的に顔が若返った印象になります。
- 表情の印象の変化
⇒ ほうれい線が薄くなることで、顔の印象が明るく、穏やかになります。
貴族手術はこれらの変化を、長期的に持続する効果が期待できる手術です
しかし、外科手術であるため、ダウンタイムやリスクも伴います。
貴族手術のリスクやデメリット
貴族手術は外科手術です。ヒアルロン酸などの注入治療に比べても体への負担が大きく、いくつかのデメリットやリスクが伴います。
1. 身体への負担とリスク(ダウンタイム・感染症など)
- ダウンタイムが長い
⇒ 術後の腫れや内出血、痛みなどの回復には数週間程度かかることがあり、場合によってはそれ以上かかることがあります。
- 感染症
⇒ 体内に異物を入れる施術では感染症のリスクがゼロではありません。感染するとプロテーゼの抜去が必要になることもあります。
- 神経損傷
⇒ 手術中に周囲の神経を損傷する可能性があり、しびれや感覚異常が残ることが稀にあります。
- 傷跡
⇒ 基本的に目立たない場所を切開するため傷は目立ちにくいですが、体質によっては傷跡が残る可能性もあります。自家組織を採取した場合は、その部位にも傷跡が残る場合があります。
2. 仕上がりの不自然さやトラブルのリスク(プロテーゼの浮き出し・ずれ等)
- 異物感や不自然な凹凸
⇒ プロテーゼの輪郭が浮き出て見えたり、笑った時に不自然な引きつれや異物感が生じたりする場合があります。
- プロテーゼのずれ・透け
⇒ 時間の経過や外からの力によってプロテーゼがずれたり、皮膚が薄くなることでプロテーゼが透けて見えたりする可能性があります。
3. 修正の困難さ(除去は再手術が必要)
- 万が一仕上がりに不満があったり、トラブルが生じた場合
⇒ プロテーゼの除去や自家組織の修正には再手術が必要となります。これは身体的・精神的な負担が大きく、費用も再度発生します。ヒアルロン酸のように簡単に溶解して元に戻すことができません。
貴族手術は、小鼻の付け根(鼻翼基部)やほうれい線の始まり部分を長期的に改善する可能性を秘めた手術です。
しかし手術を受けられる場合は、ダウンタイムや上記のリスクもあるので注意が必要です。
では、貴族手術以外に、鼻翼基部のへこみやほうれい線上部、そしてほうれい線を改善する方法はないのでしょうか?
小鼻の横の凹み・ほうれい線を改善する他の方法
貴族手術のように、鼻の横のへこみや、ほうれい線上部、そしてほうれい線を改善する方法として、注入治療やリフトアップ治療があります。
注入治療ではヒアルロン酸・グロースファクターによる皮膚の土台改善、リフトアップ治療では糸リフトによるほうれい線上のたるみ引き上げなど、他の治療法の方が金額やリスクが低く、的確な効果が期待できる場合があります。
ヒアルロン酸注入
鼻翼基部の凹みやそこから伸びるほうれい線でお悩みの場合、ヒアルロン酸で改善することが出来ます。
- 加齢に伴う骨萎縮(こついしゅく)など、土台となる構造的な凹みが影を作っている場合、ヒアルロン酸で土台から支えるアプローチが適しています。
- ほうれい線部分の減ってしまったボリュームをヒアルロン酸で補い、下から持ちあげて改善します。
- どの様な人におすすめか
⇒ 短期間で効果を実感したい方や、ダウンタイムを極力抑えたい方にヒアルロン酸注入はおすすめです。
グロースファクター
ある程度の鼻翼基部の凹みや、そこから伸びるほうれい線でお悩みの場合、グロースファクターで改善することが出来ます。
- 皮膚のハリ低下によるほうれい線に対しては、コラーゲンを生み出す線維芽細胞が存在する真皮層へグロースファクターを直接注入し、肌自身の再生能力を高めるアプローチが有効です
- 皮膚のコラーゲン・エラスチンが増え、肌の内から弾力が生まれ、ほうれい線が改善されます。
- どの様な人におすすめか
⇒ ご自身のコラーゲン•エラスチンにてほうれい線を改善させるので、異物を入れるのに抵抗がある方におすすめです。また、持続時間が長いため(数年以上〜最長10年)長期間持続する治療を望まれる方にもおすすめです。
スレッドリフト(糸リフト)
頬の脂肪による膨らみが鼻翼基部のくぼみを強調している場合や加齢による頬のたるみでほうれい線が深くなっている場合、糸リフトで改善することが出来ます。
- 脂肪や皮膚全体がたるんでいる場合、物理的に引き上げる糸リフトが有効です。
- 医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ脂肪や皮膚を物理的に引き上げます。
- 即時的なリフトアップ効果が魅力で、挿入された糸の刺激でコラーゲン生成も促進されます。
- どの様な人におすすめか
⇒ ほうれい線に対してメスを使わずに、頬のたるみごと引き上げて改善したい方に糸リフトはおすすめです。
まとめ
鼻翼基部の改善 | ほうれい線の改善 | 即効性 | 持続性 | ダウンタイム | |
貴族手術 | ◎ | △~〇(※1) | ◎ | ◎(半永久) | △(約1ヶ月~) |
ヒアルロン酸 | ◎ | 〇(窪み・凹みに効果的) | ◎ | △(約1~2年) | ◎( |
グロースファクター | 〇 | 〇(凹み・シワに効果的) | △(※2) | 〇(約数年~) | |
糸リフト | △(鼻翼基部には他の施術がオススメ) | 〇(たるみ・シワに効果的) | ◎ | △(約1~2年) | 〇(約1~2週間) |
※1
⇒ 貴族手術はあくまで鼻横の陥没改善が主目的で、鼻横のほうれい線でも始まりの部分には効果を認めますが、ほうれい線全体への効果は限定的です。
ですので、口元まで伸びているような長いほうれい線には、他の施術の方が的確な効果が期待できる場合があります。
※2
⇒ グロースファクターは即効性がない(表で△と記載)のですが、そのぶんじわじわ効いて長持ちする治療です。
最後に
鼻翼基部の凹みやほうれい線の改善において、鼻翼基部の貴族手術は選択肢のうちの一つですが、全ての人に手術の適応がありお勧めできる、というわけではありません。
手術以外の選択肢として、安全性や自然な仕上がり、将来の変化への対応力を考えると、ヒアルロン酸やグロースファクターといった注入治療が非常に有用です。
実際、当院でもこれらの治療で多くの患者様が満足のいく効果を実感されています。
特に、患者様の繊細な表情の動きや、将来的な変化にも対応できる柔軟性は、ヒアルロン酸やグロースファクターの大きな強みです。
アルロン酸やグロースファクターは施術時間も短く、ダウンタイムもほとんどありません。お仕事や家事で忙しい方でも安心して受けていただけます。
鼻の横の窪み(尾翼基部)や、ほうれい線にお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。
当院では、患者様一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、最適な解決策をご提案しています。
カウンセリングは無料です。ご不安なこと、気になること、何でもお気軽にご相談ください。専門の看護師が丁寧にお話を伺い、診察させて頂きます。
あなたの笑顔がもっと輝くよう、最適な方法を一緒に見つけていきましょう。