著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会 医師 齊藤秀明 ドクター紹介はこちら
唇の印象で顔全体のイメージが変化する
「もっと口元に自信を持ちたい」「リップメイクが映える唇になりたい」
生まれつきの唇のボリュームや左右のバランス、あるいは年齢を重ねることで現れる縦ジワやハリの低下など、唇の悩みは尽きません。
もしあなたが、メスを使わずに、自然な形でこれらの悩みを改善したいと考えているなら、「唇へのヒアルロン酸注入」はその一つの選択肢となり得ます。
この施術は、ただ唇を厚くするだけでなく
・失われたハリと潤いを補い、若々しい印象を取り戻す
・理想とするM字ラインや、口角のバランスを整える
・顔全体のバランスを考慮した、魅力的な口元をつくる
といった、多様なニーズに応える事ができます。
この記事では、唇のヒアルロン酸注入によって具体的にどのような変化が期待できるのか、また、ご自身の悩みに本当に合った施術なのかどうかを、分かりやすくご紹介していきます。
唇ヒアルとは?

唇のヒアルロン酸注入は、唇の気になる場所にヒアルロン酸でボリュームを出したり、形を整えたりすることができる施術です。
メスで切らずに唇の印象を変えることができる、「プチ整形」の一つで、ダウンタイムが短く即効性もあります。
・まとまった休みが取れない方
・大切なイベントに向けて、直前で美しさをアップさせたい方
・初めて美容医療を受ける方
そういった方に特に人気で、向いている施術です。
唇ヒアルの効果

ヒアルロン酸を注入する量や場所によって様々な効果が期待できます。
あなたの理想の唇に
M字リップで可愛らしい印象にする
唇の中央に厚みを出すことで魅力的で立体的なM字のラインを出すことができます。
人中を短い印象にする
唇を上向きにカールさせることで鼻の下の距離を短く見せることができます。
唇の輪郭をクッキリとさせる
ぼやけた唇の輪郭をくっきりとさせることで、リップラインを整えることができます。
唇の左右差を整える
もともとの唇の左右差を整え、バランスの取れた口元にすることができます。
ヒアルロン酸注射のメリット

その場でわかる即効性◎
注射した直後からしわや凹みが改善します。唇の場合はボリュームやハリを出すことができます。
注入直後から効果が得られるので、すぐに変化がほしい方にぴったりです。
気になる部分だけピンポイントで調整が可能
ほうれい線・涙袋・顎・鼻筋・唇など、細かい悩みに対応できます。
また、物足りなくなった時は、いつでも追加注入が可能なのもポイントです。
溶解できる
すぐに効果がでるヒアルロン酸ですが、やっぱり注入する前に戻したいといった場合、ヒアルロニダーゼという薬でヒアルロン酸を溶かすことが出来ます。
安全性の高いヒアルロン酸を使用
当院では厚生労働省承認のアラガン社ジュビダームビスタ®シリーズを使用しています(承認は審査・臨床試験等のデータに基づきます)。
このシリーズは、日本人における安全性と有効性が確認されているため、安心して使用できるとされています。
その中でも、唇に対してはVOLBELLA® XC(ボルベラ)がおすすめです。
VOLBELLA® XC(ボルベラ)は、柔らかい部位になじみやすい特性を持ち、自然な質感を得やすい製剤です。持続期間は約1年間。
過度な硬さによる違和感や輪郭の不自然さを抑えることが期待でき、術後に違和感を感じるリスクを減らし、美しく、自然な仕上がりになります。
施術の痛みを最小限に
唇は非常にデリケートで痛みを感じやすい部位です。当院では、患者様の苦痛を最小限にするため、以下の対策を徹底しております。
- 表面麻酔の使用
施術前に麻酔テープを貼り、皮膚表面の感覚を鈍くします。
- 神経ブロック麻酔
歯の治療で用いるような局所麻酔(神経ブロック)もご用意しております。唇周辺の感覚を司る神経を一時的に麻痺させるため、多くの方で施術中の痛みを大幅に軽減することが出来ます。
- 極細針とマイクロカニューレの使用
注射針は極細のものを採用し、刺入時の痛みを軽減します。また、血管や神経の損傷リスクを低減できる先端の丸い「マイクロカニューレ」を適切に用いることで、痛みと内出血を最小限に抑えます。
ダウンタイムと副作用
施術後の経過には個人差がありますが、一般的に以下のような症状が現れることがあります。これらは一時的なもので、時間の経過とともに軽快します。
- 赤み・痛み・圧痛
施術直後に見られますが、通常は数日で治まります。
- 腫れ(はれ)
最も出やすい症状です。施術直後から現れ、2〜3日後をピークに徐々に引いていきます。大きな腫れは1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
- 内出血(あざ)
注射針が毛細血管に触れた場合に起こります。紫色や黄色っぽいあざとして現れますが、1〜2週間程度で自然に吸収され、消失します。 コンシーラーでカバーできる程度がほとんどです。
- 違和感
注入後しばらくは、唇に硬さや異物感を感じることがありますが、2週間~かけて徐々に組織に馴染み、自然な感触になります。
- アレルギー反応
非常に稀ですが、ヒアルロン酸や麻酔成分に対してアレルギー反応(強い赤み、腫れ、かゆみ)が起こる可能性があります。
- 感染
不衛生な環境での施術や、術後のケアを怠った場合に、注入部位から細菌が入り感染を起こすリスクがあります。
また、過去に口唇ヘルペスになったことがある場合、ヘルペスが再発する可能性があります。
- 血管塞栓(最も重篤なリスク)
極めて稀ですが、誤って血管内にヒアルロン酸が注入されると、血流が妨げられ、皮膚の壊死や、最悪の場合失明に至る可能性があります。
この可能性をできるだけ低くするため、当院ではマイクロカニューレの使用(適応部位に対して)や、逆血の確認(針の先端が血管に挿入されていないかのチェック)を徹底しています。
料金について
ヒアルロン酸を部位に応じて特別なカニューレを使って注入します(カニューレ代金無料)。
麻酔テープや麻酔クリームだけではなく、局所麻酔といった麻酔代も無料です。
ヒアルロン酸(ジュビダームビスタ ボルベラXC)
・1本目 ¥77,000(税込み)
・2本目以降 +¥66,000(税込み)
施術の流れ
安心して施術を受けていただくため、以下の流れで丁寧に対応いたします。
- カウンセリング
現在のお悩み、不安な点などを詳細にヒアリングし、最適な唇のデザイン、使用するヒアルロン酸の注入量をご提案します。
- 施術準備
施術前に洗顔・クレンジングを行っていただく場合がございます。その後、術前のお写真を撮影し、痛みを最小限に抑えるため表面麻酔のテープを唇に塗布します。
- 注入
施術部位を消毒します。麻酔テープに加えてブロック麻酔も使用することで極力痛みを減らすように行っています。カウンセリングで決定したデザインに基づき、先端の丸い「マイクロカニューレ」を用いて、ヒアルロン酸を慎重に注入していきます
- 施術後
注入後は、仕上がりの最終確認を行い、アフターケアや注意事項について詳しくご説明して終了となります。
よくある質問(FAQ)

Q1. ヒアルロン酸注入の効果はどれくらい持続しますか?
A1. 効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には半年から1年半程度で徐々に体内に吸収されていきます。当院で使用している「VOLBELLA XC」のような、柔らかい組織になじみやすい製剤は、自然な仕上がりになる一方で、吸収されるスピードが比較的早い傾向があります。効果を維持したい場合は、定期的に追加注入を受けていただく必要があります。
Q2. ヒアルロン酸注入はどれくらい痛いですか?
A2. 唇は非常にデリケートで痛みを感じやすい部位ですが、当院では患者様の苦痛を最小限にするための対策を徹底しております。具体的には、施術前に表面麻酔(麻酔テープ)を使用するほか、歯の治療で用いるような神経ブロック麻酔をご用意しており、これにより施術中の痛みはほぼ感じなくなるよう配慮しています。さらに、極細針や先端の丸いマイクロカニューレを使用することで、刺入時の痛みや内出血のリスクも軽減しています。
Q3. 一般的に唇ヒアルロン酸注入では、何本の製剤を使用しますか?
A3. 注入する本数(量)は、患者様の元の唇の形、理想とする変化の大きさ、および注入する部位(全体的なボリュームアップ、M字ラインの形成、口角の調整など)によって大きく異なります。上か下か、どちらかの唇のみ施術をご希望の場合、最低1本は必要です。当院では、カウンセリングでデザインを決定し、その方に最適な量を医師がご提案します。料金は「1本 ¥77,000、2本目以降 +¥66,000」となっておりますが、詳細な注入量は診察時にご相談ください。
Q4. 注入後、唇の感触は硬くなったり、不自然になったりしませんか?
A4. 注入後しばらくは、ヒアルロン酸が組織に馴染むまでの間に、硬さや異物感を感じることがありますが、これは一時的なものです。通常、2週間〜かけて徐々に組織に馴染んでいき、自然な感触になります。当院では、唇など柔らかい場所になじみやすいアラガン社の「VOLBELLA XC」を使用しており、術後に違和感を感じるリスクを減らし、美しく、自然な仕上がりになるよう配慮しています。
Q5. 注入後、キスや食事、リップメイクなど、日常生活で気を付けることはありますか?
A5. 日常生活では以下のことにお気を付けください。
- 運動(血行が良くなること):飲酒、激しい運動、長時間の入浴などで血行が良くなると内出血や腫れが出やすくなります。そういったことが起こりにくいように、最低でも当日は避けていただくことを推奨します。
- 食事:注入直後は熱いものや刺激物を避け、冷ましてからお召し上がりください。
- リップメイク:注入部位の感染を防ぐため、最低でも12時間~24時間はリップメイクを避けていただくことを推奨します。
- マッサージや過度の圧迫:ヒアルロン酸がなじんでデザインが落ち着くまで、最低でも2週間は避けていただくことを推奨します。
- キス:過度な圧迫や刺激は注入したヒアルロン酸の定着に影響を与える可能性があります。腫れや痛みが完全に落ち着くまでの数日間(通常は数日〜1週間程度)は、患部を強く圧迫する行為は避けていただくことを推奨します。
最後に
唇は、お顔の印象を大きく左右する繊細なパーツです。大切なのは、“足す”よりも“整える”という考えです。
元の形・厚み・筋肉の動き・歯列や人中の長さなど、全体バランスを見極めたうえで、必要最小限の量で自然に仕上げることが、後悔しない近道だと考えています。
当院では、厚生労働省承認製剤を用い、痛みとダウンタイムを最小化する工夫、塞栓をはじめとする合併症リスクへの対策を徹底しています。
はじめての方も、ご経験のある方も、まずは理想のイメージと不安点を遠慮なくお聞かせください。











