「整体や小顔矯正を受けると顔がすっきりするから、ほうれい線にも効くのでは?」
そう思って整体に通っている方もいると思います。
整体や顔のマッサージのあとに、顔が小さく見えたり、ほうれい線が少し薄く見えたりすることはあります。
特に顔がむくんでいる方では、施術後にすっきりして見えることもあります。
ただ、数日するとまた同じほうれい線に戻ってしまう方もいます。
目次
顔のマッサージで、ほうれい線が薄く見えることはあります
顔のマッサージには、美容面で良い変化を認めた研究があります。
実際にマッサージの前後を比べて、頬の形やほうれい線の見え方に変化がみられた研究があります。フェイスローラーやかっさを続けた研究でも、顔の輪郭や筋肉の硬さ、肌の弾力に変化が報告されています。
また、顔にローラーを使用したあと、頬の皮膚の血流が一時的に増えたという研究もあります。
ですので、マッサージのあとに顔がすっきりしたり、ほうれい線が少し薄く見えたりすることは実際にあり得ます。
一方で、マッサージをやめたあとも、その状態が長く続くかまでは分かっていません。
また、顔のマッサージをするなら、痛いほど強く押す必要もありません。
強い圧をかけると、赤みや腫れ、内出血が出ることがあります。また、皮膚を強くこする刺激を繰り返すと、炎症や色素沈着につながることがあります。
ほうれい線を薄くするためのマッサージで、かえって肌に負担をかけてしまっては意味がありません。痛みが出るほど強く押したり、皮膚をゴシゴシこすったりするのは避けた方がいいでしょう。
小顔矯正で、顔の骨格まで変わる?
小顔矯正では、「顔のゆがみを直す」「頭の骨のずれを整える」といった説明を見かけることがあります。
顔をマッサージして一時的にすっきり見えることはあっても、成人の顔の骨を手で押して位置を変え、その状態を長期間維持できるという効果は、十分に確かめられていません。
消費者庁も2016年、頭蓋骨のゆがみやずれを矯正することで小顔になり、その効果が持続すると表示していた事業者に対し、表示を裏付ける合理的な根拠が認められなかったとして措置命令を出しています。
片側だけほうれい線が深い方でも、必ずしも骨がゆがんでいるわけではありません。
左右で頬のお肉のつき方が違ったり、片側の頬がよりたるんでいたり、もともとの骨格に左右差があったりすることもあります。
左右差が気になるからといって、深い側だけを強く押し続ける必要はありません。
整体で顔はすっきりしても、ほうれい線が残る原因
笑っていなくてもシワが残る
笑っていないときにも、鼻の横から口元にかけてシワが残っている方がいます。
ファンデーションがそのシワにたまると、ほうれい線がさらに深く見えることもあります。
こうしたシワは、筋肉をほぐしたり、むくみを取ったりするだけでは十分に改善しないことがあります。
小鼻のすぐ横がくぼんでいる
小鼻のすぐ横が深くくぼんでいる方では、もともとの骨格が影響していることがあります。
また、頬に厚みがある方では、そのぶん小鼻の横のくぼみが目立つこともあります。
この部分が深くくぼんでいる方は、整体で顔全体がすっきりしても、鼻横の影は残りやすいです。
頬がたるんで、ほうれい線にかぶさっている
年齢とともに頬がたるむと、頬のお肉がほうれい線にかぶさり、ほうれい線が深く見えるようになります。
頬のたるみが強い方では、むくみが取れて顔がすっきりしても、頬自体がしっかり持ち上がるわけではありません。
このようなほうれい線を整体だけで大きく改善するのは難しいと思います。
整体の効果は、3日後や1週間後にも見てみてください
整体の効果を確認するなら、施術前と直後だけではなく、3日後、1週間後、次の整体へ行く前にも写真を撮ってみてください。
できれば同じ時間帯、同じ場所、同じ表情で撮ると比較しやすくなります。
照明が変わるだけでも鼻横の影は変わるので、撮影条件はできるだけそろえた方がいいです。
当院でも、
「朝はまだ大丈夫だけれど、夕方になるとほうれい線が深く見える」
「疲れている日は急に老けて見える」
という相談を受けることがあります。
整体の直後は良く見えても、3日後には戻っているのか。1週間後にもまだ薄いのか。次の予約日の前には元通りなのか。
ここまで比べると、整体で得られている効果がどのくらい続いているのか分かりやすくなります。
何度も通うのであれば、時間と費用も考えたいところです
私自身も、疲れたときやジムでトレーニングをしているときにマッサージを受けることがありますし、整体やマッサージ自体を否定するつもりはありません。
肩こりや疲労、リラックスを目的に通うのは良いと思います。
ただ、ほうれい線を改善することだけを目的に整体へ通っているとなると、少し話は別です。
整体やマッサージは1回の料金はお手頃でも、
「その費用で得られた効果が何日続いたか」
という視点もあります。
毎回、直後は良い。
でも数日すると戻る。
また同じ変化のために予約を取る。
これを何か月、何年と続ければ、費用もかかりますし、予約や移動のための時間も必要です。
頻繁に整体へ通うことができて、その変化にも満足しているのであれば、続けてもいいと思います。
一方、そこまで時間や費用をかけられず、ほうれい線そのものを長く改善したいのであれば、より長期間の改善が期待できる美容医療を検討しても良いと思います。
美容医療で私が大切にしていること
美容医療で私が大切にしているのは、施術直後だけではなく、その効果がどれくらい続いているのかを見ることです。
私は論文だけではなく、自分が治療した患者様が1年後、2年後、その先にどうなっているのかも見ながら治療をおすすめしています。
当院では、長期的な改善を希望される方に、グロースファクターという治療を行っています。
皮膚のハリを改善しながら、ほうれい線を徐々に目立ちにくくしていく治療です。
実際に当院で治療を受けた50代女性では、治療前から3年4か月後までの写真を掲載しており、4年2か月後にも診察を行い、その時点でもほうれい線の改善が続いていることを確認しています。
もちろん持続期間には個人差があります。
それでも、施術直後の写真だけではなく、数年後まで経過を確認している患者様がいることは、私が治療をご提案するうえで大きな判断材料になっています。
整体で変わらないほうれい線には、どんな治療がある?
当院では、施術直後から効果を実感したい場合はヒアルロン酸、長期的な改善効果を希望する場合はグロースファクターをおすすめしています。
ヒアルロン酸は、ほうれい線のシワや溝、小鼻の横のくぼみを浅くする治療です。
グロースファクターは、皮膚のハリを改善しながら、ほうれい線を徐々に目立ちにくくしていきます。
頬のたるみが強い方では、糸リフトやHIFUなどを使うこともあります。ただ、鼻横の深いくぼみやほうれい線のシワそのものは、これらの治療だけでは改善が弱いことがあります。
詳しくは、ほうれい線治療の選び方をご覧ください。
整体を続けてもほうれい線が戻る方へ
整体のあとに顔がすっきりする方でも、ほうれい線が毎回同じ状態まで戻っているのであれば、一度ほかの原因も考えてみてください。
笑っていないときにもシワが残っているのか。
小鼻のすぐ横がくぼんでいるのか。
頬がたるんで、ほうれい線にかぶさっているのか。
こうした部分を実際に診察すると、整体だけでは変わりにくい理由が分かります。
整体を続けるか、美容医療を検討するか迷っている方もご相談ください。














