放置すると深くなる!ほうれい線の折れジワの原因と効果的に改善する方法
著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
「笑ったあと、ほうれい線が消えずに残るようになった…」
「最近、無表情でも口元に線や影が見える気がする…」
このようなお悩みがある場合、ほうれい線に“折れジワ”が定着し始めている可能性があります。
先に結論をお伝えすると、無表情でも残るほうれい線の折れジワは、保湿やマッサージだけで改善することは難しい場合が多いです。
まだ浅い段階であれば、スキンケアや姿勢の見直しによって目立ち方を抑えられることはあります。
しかし、笑ったあとに線が戻りにくい、夕方になると影が濃くなる、ファンデーションがほうれい線にたまるといった状態では、皮膚の弾力低下やたるみ、骨格による影響などが関係している可能性があります。
このような変化はありませんか?
・笑ったあと、ほうれい線がしばらく残る
・無表情でも鼻横から口元に線が見える
・夕方になると口元の影が濃くなる
・ファンデーションがほうれい線にたまる
・以前より写真で口元が疲れて見える
・保湿しても線そのものはあまり変わらない
ほうれい線は、年齢とともに皮膚の弾力低下や骨萎縮、靭帯(リガメント)の衰えなどから脂肪の下垂が進行し、徐々に目立ちやすくなります。
また、日々の表情筋の動きや生活習慣などによって、同じ部分に繰り返し折れ癖がつくことで、少しずつ深く刻まれていきます。
この記事では、ほうれい線に折れジワができる原因と、改善のために考えたい治療法について解説します。
目次
1. ほうれい線に「折れジワ」が刻まれる原因
ほうれい線は、日常の表情によって皮膚の同じ場所に何度も折れ癖がつくことで、少しずつ深く刻まれていきます。
若い頃は皮膚の弾力が保たれているため、笑ったあとにシワができても元に戻ることがほとんどです。
しかし、加齢やたるみなどの影響によって皮膚のハリが低下すると、折れジワが徐々に定着していきます。
ほうれい線の原因を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
ほうれい線の原因について
① 加齢による皮膚の弾力低下

年齢とともに、皮膚内部のコラーゲンやエラスチンは減少していきます。
これらは皮膚の弾力やハリを保つ重要な成分です。
分かりやすい例でいうと、若い頃はすぐ消えていた寝跡が、年齢とともに長く残るようになる感覚に近いです。
皮膚の弾力が低下することで、笑った際にできた折れジワが戻りにくくなり、無表情でもほうれい線が残るようになります。
② 骨格・脂肪の下垂・骨の萎縮・皮膚のたるみによる影
ほうれい線は、皮膚だけの問題ではありません。
頬の脂肪や皮下組織が下垂すると、鼻横や口元に影ができやすくなります。
さらに、骨格的特徴や加齢に伴う骨格の変化によって、小鼻横のくぼみ(鼻翼基部)が目立つ場合もあります。
このような状態では、皮膚そのものに深いシワが刻まれているというより、「くぼみ」や「影」が強く見えていることも少なくありません。
鼻横のくぼみや影が気になる方は、こちらも参考にしてください。
鼻横のほうれい線のくぼみ
③ 表情グセやうつむき姿勢


日常の表情、会話、食事の時に片側でのみ噛む、頬杖をつくなど、日常の習慣もほうれい線の折れジワに大きく影響します。
特にスマホやPC作業でうつむく姿勢が続くと、頬の皮膚や脂肪が下方向に引かれ、折れジワが深くなりやすくなります。
表情筋が影響するからと言って、笑わない生活をする必要はありません。
ただし、皮膚の弾力低下やたるみが進行した状態では、繰り返しの表情によって折れジワが定着しやすくなります。
実際の診療でも、「笑った後だけだったのに、最近は無表情でも残るようになった」と相談に来られる方は少なくありません。
この段階では、折れジワが定着し始めていることが考えられます。
2. 折れ癖を放置するとどうなる?
ほうれい線の折れ癖は、繰り返されることで少しずつ深く刻まれていきます。
最初は「疲れている日だけ目立つ」「笑った後だけ残る」という程度でも、皮膚の弾力低下やたるみが進行すると、無表情でも線が残るようになります。
① 無表情でも残る「定着シワ」に進行する
徐々に刻まれた線は、無表情でも残るようになっていきます。
「疲れていないのに疲れて見える」「写真を撮った時に口元だけ老けて見える」といった変化は、折れジワが定着してきた可能性があります。
② 口角からマリオネットラインまで線がつながる
折れジワが刻まれ、口角の下へと線が伸びていくことで、マリオネットラインとつながって見えることがあります。
この状態になると、ほうれい線だけの問題ではなく、口元全体のたるみ感として老けた印象につながりやすくなります。
「ほうれい線が口横まで伸びている」「マリオネットラインが以前より目立つようになった」という場合は、ほうれい線とマリオネットラインを分けて考えるだけでなく、顔全体のたるみの原因を確認することが大切です。
マリオネットラインとの違いを知りたい方はこちらもご覧ください。
老け見えのサインはここ!ほうれい線・マリオネットラインの違いと改善ガイド
③ メイクで隠すとより目立つ
刻まれた折れジワには、ファンデーションが入り込みやすくなります。
朝はきれいに仕上がっていても、午後になると線の部分だけ化粧がよれたり、かえってほうれい線が強調されたりすることがあります。
この段階になると、メイクで隠そうとするほど線が目立つという悪循環になりやすいです。
メイクの工夫は一時的な見え方を整えるには役立ちますが、折れジワそのものを改善する治療ではありません。
ほうれい線とメイクの関係については、こちらでも詳しく解説しています。
ほうれい線を隠すメイクは逆効果?老け見えを防ぐ3つのポイント
3. 進行した折れジワは改善に時間がかかる
折れジワが深く刻まれる前であれば、皮膚の弾力を整える治療や軽い注入によって、比較的改善が期待できる場合があります。
一方で、深く刻まれた折れジワでは、皮膚の弾力低下、頬の下垂、鼻横のくぼみ、骨格変化の影響など、複数の原因を確認する必要があります。
複数の要因が関係している場合、1つの治療だけでは改善が難しく、変化を実感するまでに時間が必要となることもあります。
だからこそ、「うっすらほうれい線が残る」「笑ったあとに戻りにくい」と感じ始めた段階で、原因を確認することが大切です。
セルフケアで目立ち方を抑えやすい状態
・乾燥した時だけほうれい線が目立つ
・無表情ではほとんどほうれい線が気にならない
・影やくぼみは強くない
専門的な治療を検討する必要がある状態
・無表情でもほうれい線が気になる
・ファンデーションがほうれい線にたまる
・鼻横のくぼみや影も気になる
・夕方になるとほうれい線が濃くなる
・保湿やマッサージではほとんど変わらない
・口角やマリオネットラインまで気になってきた
4. 「折れジワ」に対する当院の治療法
ほうれい線の折れジワを改善するには、原因を正しく見極めることが大切です。
当院では、皮膚の弾力低下、脂肪の下垂、骨格による影、加齢に伴う骨格の変化、表情筋のクセなどを確認しながら、即時的な変化が期待できる治療と、長期的な改善を目指す治療をご提案しております。
特に、無表情でも残る折れジワでは、単にくぼみを埋めるだけでなく、皮膚そのものへのアプローチが必要となる場合があります。
| 治療法 | 向いている悩み | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| グロースファクター注射 | 無表情でも残る折れジワ、皮膚のハリ低下、自然に改善したい方 | 皮膚の土台改善、自然な変化、長期的な持続、ほうれい線の予防的な効果 | 即効性はなく、変化に数か月かかる |
| ヒアルロン酸注入 | くぼみや影を早く整えたい方、イベント前に見た目を整えたい方 | 即効性があり、注入量を調整しやすい | 持続期間はグロースファクターより短い |
| 糸リフト・HIFU | 頬のたるみ、フェイスラインの下がり、口元全体のもたつき | たるみを引き上げ、口元を含む全体の印象を整えやすい | ほうれい線の折れジワそのものは単独では限界がある |
治療名だけで選ぶのではなく、原因に対して必要な治療を行うことが大切です。
部分的なお悩みの場合
・皮膚の折れジワが主な原因の場合はグロースファクター
・骨格によるくぼみや影が主な原因の場合はヒアルロン酸
・頬の脂肪の下垂やフェイスラインのたるみが主な原因の場合は糸リフトやHIFU
複合的なお悩みの場合
・くぼみとフェイスラインのたるみがある場合は、糸リフト+ヒアルロン酸
・折れジワと口横のたるみがある場合は、HIFU+グロースファクター
このように、総合的に判断して治療を行うことが重要です。
5. 「折れジワ」に対する治療の流れ
ほうれい線の折れジワは、原因を判断してから短期的・長期的な治療方法を組み合わせることで、より自然な改善が期待できます。
① カウンセリング
まず、表情を動かした時と無表情の時で、ほうれい線の出方を確認します。
同じほうれい線でも、笑った時だけ出るのか、無表情でも残るのか、鼻横のくぼみが強いのか、頬のたるみが主な原因なのかによって、適した治療は変わります。
例えば、右側だけほうれい線が深い場合も、骨格の左右差、表情筋の使い方、噛み癖、脂肪のつき方などが関係していることがあります。
② 折れジワの原因を分析
ほうれい線の原因は、「皮膚の弾力低下」「脂肪の下垂」「骨格による影」「表情のクセ」などが複合していることが多いです。
③ 短期+長期の治療プランを考える
「すぐに悩みを改善したい」のか、「自然に少しずつ改善したい」のか、「今後さらに深くなるのを防ぎたい」のかによって、治療の優先順位は変わります。
短期改善:ヒアルロン酸注入でくぼみや影を改善
長期改善:グロースファクターで皮膚の弾力を改善
たるみ改善:糸リフトやHIFUで頬やフェイスラインのたるみを改善
グロースファクターで皮膚の弾力を改善しながら、頬コケやマリオネットラインを部分的にヒアルロン酸で整えるなど、組み合わせ治療が向いている方もいます。
6. グロースファクター治療
グロースファクター治療とは、グロースファクターを注射で真皮層に注入し、皮膚内部の線維芽細胞に働きかける治療です。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンなど、皮膚の弾力を支える成分を生み出す働きがあります。
皮膚そのものにアプローチすることで、ほうれい線の折れジワを内側から自然に改善していきます。
ヒアルロン酸のように“すぐに埋める”治療ではありません。
効果の出方はゆっくりで、3〜6か月ほどかけて変化を感じる方が多いです。
その代わり、仕上がりが自然で、表情が硬くなりにくく、長期的な持続が期待しやすい点が特徴です。
特に、無表情でも残る折れジワや皮膚の弾力低下には、皮膚そのものを改善する治療が有効な場合があります。
グロースファクターが向いている方
・無表情でもほうれい線が残る方
・自然に少しずつ改善したい方
・繰り返しの注入より、長期的な変化を重視したい方
・皮膚の弾力低下や折れジワが気になる方
グロースファクターが向いていない方
・即効性を期待される方
・骨格的にくぼみが元々ある方
・脂肪の下垂によってフェイスラインや頬のたるみが強い方
同じ治療がすべての方に合うわけではありません。
大切なのは、折れジワの原因が皮膚そのものにあるのか、くぼみなのか、たるみなのかを見極めることです。
7. ヒアルロン酸注入治療

ヒアルロン酸注入は、ほうれい線のくぼみにヒアルロン酸製剤を注入し、内側からふっくらと持ち上げる治療です。
即時的な変化を実感しやすいことが、ヒアルロン酸の大きなメリットです。注入量や部位を細かく調整しやすい点も特徴です。
そのため、イベント前、同窓会前、写真を撮る予定がある時など、すぐに効果を出したい方に向いている治療です。
一方で、ヒアルロン酸治療は形を形成することを目的とした治療法のため、皮膚そのものを改善することは難しいです。
また、入れすぎると口元が重く見えたり、不自然にふくらんで見えたりすることがあります。
注入部位が浅い場合、透けて青っぽく見えるチンダル現象や、凸凹が生じることもあります。
ヒアルロン酸治療が向いている方
・すぐに効果を実感したい方
・鼻横やほうれい線のくぼみが強い方
・少量ずつ調整しながら治療したい方
ヒアルロン酸治療が向いていない方
・皮膚の折れジワが強い方
・頬の脂肪の下垂が強い方
・繰り返し注入して不自然になるのが不安な方
・長期的に自然な改善を重視したい方
ヒアルロン酸は、即時的な変化が期待でき、満足度の高い治療方法のひとつです。
ただし、ほうれい線の状態やご希望によっては、別の治療や組み合わせ治療が有効な場合があります。
8. HIFU・糸リフト治療
年齢による頬の脂肪の下垂や皮膚全体のたるみ、脂肪量の影響などが原因の場合は、折れジワに対する治療だけでは改善が難しいことがあります。
このような症状には、HIFUや糸リフトのように、全体的なたるみへアプローチする治療が有効な場合があります。
HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波を用いて皮膚深層からSMAS筋膜まで熱エネルギーを届け、たるみ改善やリフトアップを目指す治療です。
糸リフト(スレッドリフト)は、医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる治療です。
どちらも全体的なたるみ治療には有効ですが、折れジワそのものに対しては、グロースファクターやヒアルロン酸と組み合わせることが必要になる場合があります。

頬のたるみやフェイスラインのたるみが気になる方は、複合治療が有効なことがあります。
詳しくはこちらも参考にしてください。
ほうれい線を糸リフト治療で消す場合は皮膚のたるみがある人がお勧め
9. 治療後の再発予防ケア
折れジワは、治療後の再発予防ケアもとても大切です。
皮膚の乾燥、紫外線、摩擦、うつむき姿勢、表情のクセなどが続くと、同じ場所に負担がかかりやすくなります。
ホームケアとしては、保湿、UV対策、摩擦を減らすことが基本です。
当院では、ほうれい線・シワ治療の考え方をもとに、ホームケア製品(NASORA)を開発しております。
折れジワ治療後の肌管理や、乾燥による小ジワ対策を考えたい方は、下記の記事もご覧ください。
【医師監修ほうれい線クリーム】お家でできるHCリンクルリフトクリームで始める老け見え対策
10. まとめ|折れジワは「表面」だけでなく「全体」から見極める
深く刻まれた折れジワは、保湿やマッサージだけで改善するのが難しいことが多いです。
施術前・施術後を問わず、セルフケアには大きな意味があります。
浅いシワを目立ちにくくしたり、深く刻まれるのを防いだりする効果が期待できます。
ただし、すでに深く刻まれた折れジワについては、原因を見極めたうえで、必要な治療を選択することが大切です。
皮膚の折れジワ・弾力低下:グロースファクターで皮膚そのものを改善する
くぼみや影を早期に改善したい:ヒアルロン酸で形を形成する
頬のたるみや口元のもたつき:糸リフトやHIFUで全体的なたるみを改善
大切なのは、治療名で選ぶことではなく、今のほうれい線が、皮膚の折れジワなのか、くぼみなのか、たるみなのかを見極めて対応することです。
セルフケアだけで改善が難しい場合は、一度、原因を整理してみることをおすすめします。
ほうれい線の折れジワは、原因を見極めずに治療を選ぶと、思ったような変化につながりにくいことがあります。
「笑ったあとにシワが戻らない」「無表情でも口元に影が残る」「保湿やマッサージでは変わらない」と感じている場合は、皮膚の弾力低下、くぼみ、たるみのどれが主な原因かを整理することが大切です。
当院では、無理に治療をオススメするのではなく、今の状態に合った治療方法は何かを判断し、ご提案しています。















