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気になるのはどのシワ? 5種類のシワについて原因と治療方法を解説

著者:
西日本初ほうれい線治療専門クリニック 
大阪Houreisen美容皮膚科院長
笹川新也 ドクター紹介はこちら

 

しわを気にされている方は多いかと思います。

年を取るといつの間にか出てきたしわ、目元に見られるたくさんの細かいしわ、まだ20代なのにほうれい線に出てくるしわ…

たるみやしみと同様、しわは悩みの種で、老化を感じさせる要因でもあります。

しかし、「シワ」と一言で言っても、実はいくつかの種類があります。

ここではその「シワ」の種類を 小じわ・ちりめんじわ/中じわ・大じわ/表情ジワ と、3つに分け、それぞれの治療方法について説明していきたいと思います。

小じわ・ちりめんじわ

目周り、口元、頬に見られる細かいシワはいわゆる小じわ・ちりめんじわです。
目の下の小じわ・ちりめんじわ

小じわ・ちりめんじわの原因

紫外線、乾燥、摩擦刺激の影響で形成されやすくなります。

これらは表皮の一番外側の角質層という部分の水分量低下、表皮細胞の角化異常、表皮の肥厚を引き起こします。

更に加齢とともに、皮膚のターンオーバー(皮膚の新陳代謝入れ替わりサイクル)が遅くなり、保水機能も落ちていくので、より目立ちやすくなります。

小じわ・ちりめんじわの治療方法

リジュランi

リジュラン注射は別名サーモン注射といって、鮭由来のポリヌクレオチドという成分が皮膚そのものを若返らせる効果があります。

具体的にはコラーゲンやエラスチンといった美肌成分を増やして肌質改善、皮膚の弾力をアップさせることができる注射です。

腫れ、内出血、赤みといったダウンタイムが多少見られます(多くは1週間以内に治ります)。

細かいしわ(特に目元)に有効な治療方法です。

ケミカルピーリング

ピーリングでは皮膚のターンオーバーを促すことで、余分な古い角質が剥がれ落ち、表皮の肥厚を改善させることができます。

新しい皮膚へ生まれ変わることで、ちりめんじわ・小じわが改善します。

IPL(フォトフェイシャル)、ピコレーザー、YAGレーザー

レーザーで皮膚の線維芽細胞に炎症刺激を与え、肌のコラーゲン・エラスチン生成を増生させることで、肌のハリ・ツヤをもたらし、ちりめんじわ・小じわ改善効果があります。

ダウンタイムはほとんどありませんが、定期的に受ける必要があります。

ダーマペン

ダーマペンとは微細な針を使って、皮膚に振動を与えつつ無数の穴を開け、皮膚が再生していく過程でコラーゲンやエラスチンの生成を促し、美肌に導く治療です。

毛穴が引き締まり、小じわが改善します。ニキビ跡にも有効です。

1,2日程度赤みが出現します。

フラクショナルレーザー(CO2,ピコ)

フラクショナルレーザーとはレーザーの肌に剣山状に無数の穴を開けて、ダーマペン同様、皮膚の自然治癒能力を活かして小じわ、毛穴、ニキビ跡を改善させる治療です。

通常のレーザーよりは小じわ改善効果が高いです。

ダーマペンと比べるとシミに対する効果が多少ありますが、レーザーによる熱エネルギーが皮膚に負担を与える分、赤みや乾燥といったダウンタイムは長くなる傾向があります。

ただし、ピコフラクショナルレーザーは熱エネルギーによる皮膚ダメージが少なく、ダウンタイムは短めです。

イオン導入/エレクトロポレーション

シワに効果がある薬剤を肌に塗布した状態で、肌に微弱な電流を流し、薬剤を肌の深いところまで浸透させる治療です。

ただシワに効果のある薬剤や美容液を塗っただけでは、皮膚のバリア機能に弾かれて効果が限定的になりますが、イオン導入をするとシワ改善効果のある薬剤

ダウンタイムがなく、皮膚の鎮静効果が強いので、レーザーを受けたあとに受けられるのがオススメです。

トレチノイン/レチノール

トレチノイン・レチノールというのはビタミンAの一種です。

トレチノインの方が、レチノールよりも50倍~100倍の強さ(生理活性)があります。

皮膚のターンオーバーを促し、しみ・しわ・毛穴・ニキビに効果があります。

最近ではゼオスキン、エンビロンといった化粧品にレチノールが含まれていて、家庭でもシワ治療ができるようになりました。

ただし、顔に赤みやかゆみが強く出るA反応(レチノイド反応)が使用直後に表れることがあります。

症状が強く出た場合は購入元のクリニックやサロンに相談が必要です。

保湿、UVケア、摩擦を避ける

保湿、紫外線対策、肌をこするのをやめるなど、スキンケアでも改善はしますし、しわの予防もできます。

保湿でしっかりと皮膚にうるおいを与えましょう。

紫外線について詳細は以下のページをご参照ください。

グロースファクター

グロースファクターは注射で、皮膚のコラーゲン・エラスチンを産生する線維芽細胞を活性化させることで皮膚の若返りを図る治療です。

1回の施術で長期間にわたり効果を実感することができます。

小じわだけなく、中じわ・大じわに有効です。

当院ではこれをほうれい線治療に用いています。

ボトックス

ボトックスは注射でおでこのシワや目尻のシワなど、いわゆる表情ジワを改善させる治療です。

実際には、ちりめんじわ・小じわといった細かいシワにも有効です。

ただし、くっきりとした中じわ・大じわには効果が乏しいです。

中じわ・大じわ

小じわより深い、くっきりとしたしわが中じわ・大じわです。

化粧品がシワのラインに沿って目立ってしまう経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

中じわ・大じわの原因について

主に紫外線や加齢の影響で、真皮のコラーゲン・エラスチン繊維が変性し、皮膚の弾力低下が起きることで引き金となります。

小じわが表皮のダメージとしたら、中じわはダメージが真皮まで到達していることになります。

中じわ・大じわの改善方法

グロースファクター

グロースファクターという注射で、皮膚の線維芽細胞と呼ばれるコラーゲンを作る細胞を活性化させ、コラーゲンを増やすことで、皮膚の弾力が回復し、肌にハリが出ます。
くっきりとしたしわも改善する皮膚の根本治療です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸治療は、ゼリー状の成分をシワの下に注入して、シワを膨らませることでシワを目立たなくさせる施術です。

即効性がありますが、効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

スキンケア(保湿、UVケア、皮膚の摩擦を避けること)

これ以上皮膚のダメージを増やし、シワを悪化させないため、スキンケアもしっかり行う必要があります。

 

その他、リジュラン、イオン導入/エレクトロポレーション、ダーマペン、CO2レーザーなども効果は落ちますが、有効です。

表情じわ

笑ったときや怒ったときなど筋肉(表情筋)を使うと、出現するシワです。


目尻の表情ジワ

表情じわの原因について

顔面の皮膚は、筋肉と直接繋がっていることから、筋肉を動かすと皮膚も筋肉に引っ張られて動きます。

これが「表情」を作り出しています。

筋肉が収縮するとシワが寄り、弛緩するとシワが消えます。

ただし、筋肉の収縮を繰り返したり、紫外線や乾燥、コラーゲンの低下が合わさり表皮真皮にダメージが加わることで、表情じわも無表情時でも小じわから始まり、悪化すると大じわへと固定化され皮膚に刻まれてしまいます。

表情じわの改善方法

ボトックス

ボトックスは筋肉を弛緩させ、筋収縮を妨げることができます。

ボトックスを表情ジワが気になる部分に注射すると、表情ジワが寄らなくなります。

なお、皮膚にしわが刻まれてしまった場合、小じわ程度であればボトックスで改善する場合があります。

ただし、中じわまで深くなっていると他の治療も併用した方が良いです。

変化が分かりやすい治療ですが、持続時間は3-6カ月程度で、徐々に効果が減少していきます。

おでこの表情ジワの治療例

眉間の表情ジワ治療例

まとめ

「しわ」には種類があって、しわの種類に応じて治療方法も異なります。

気になっているしわがどのタイプになるのか、判断に迷うようでしたら、医師に相談し、診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

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