「ダイエットを頑張っているけれど、ほうれい線が深くならないか心配」
「体重は減ってうれしいのに、最近は頬がこけて老けて見える気がする」
このような相談を当院でもいただきます。
体重が減ると、お腹や脚だけでなく顔の脂肪も減ることがあります。頬のふっくらした感じが少なくなると、今まで気にならなかったほうれい線が目立って見える場合があります。
減量するときに、顔の脂肪だけを選んで残すことはできません。 その一方で、無理な食事制限を避け、必要な栄養を摂りながら減量を進めることは、健康と肌の状態を保つうえで大切です。
この記事では、これからダイエットする方・現在減量中の方に向けて、ほうれい線が気になったときの考え方と具体的な対策をご紹介します。

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ダイエット中にほうれい線が目立つのはなぜ?
減量すると、顔の脂肪も少なくなることがあります。すると頬の丸みが減り、以前からあるほうれい線が目につきやすくなります。大きく体重が減った方では、皮膚のたるみが気になる場合もあります。
また、食事を極端に減らすダイエットでは、皮膚や筋肉の健康に必要なたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが不足するおそれがあります。乾燥によって細かなシワが強調されることもあります。
ただし、「痩せたら必ずほうれい線が深くなる」ということではありません。 顔の脂肪のつき方や皮膚の状態、年齢、もともとのほうれい線の深さによって変わります。
太ったとき・痩せたときに頬のお肉がどう影響するかは、「太るとほうれい線が目立つ?痩せると目立つ?」で詳しく解説しています。
ほうれい線が気になる方の、ダイエット中の5つの対策
① 体重を急いで落としすぎない
「あと数kg、できるだけ早く」と食事を大幅に減らすより、体重や体調に合った減量計画を立てましょう。減量のペースは、現在の体重や持病、服薬状況などによっても変わります。
体重管理では、一気に落とすよりも、食事と運動を組み合わせた緩やかな減量が勧められています。顔の脂肪の減り方を指定することはできませんが、体調を崩さず続けるためにも大切なことです。
② 食事量だけでなく、何を食べるかも確認する
主食を抜く、サラダだけで済ませる、同じ食品ばかり食べるといった極端な制限は避けたいところです。
たとえば、主食に加えて、魚・肉・卵・豆腐などのたんぱく質源と、野菜や果物を組み合わせると、必要な栄養を摂りやすくなります。脂質も極端に減らす必要はありません。
食欲が落ちて十分に食べられない場合や、減量のための薬を使用している場合は、自己判断で無理を続けず、処方医に食事量や減量ペースを相談してください。
③ ウォーキングだけでなく、筋力トレーニングも取り入れる
食事制限だけで体重を落とそうとすると、脂肪だけでなく筋肉も減ることがあります。
ウォーキングなどの有酸素運動に加え、無理のない範囲でスクワットや軽い筋力トレーニングも取り入れてみましょう。減量中の筋肉量の維持に役立ちます。
ただし、筋トレによって頬の脂肪が減らなくなるわけではありません。顔のためだけに筋トレをするというより、健康的に痩せるための習慣として取り入れるのがおすすめです。
④ 保湿と紫外線対策を続ける
頬の脂肪が減ってできたくぼみは、保湿だけで元に戻せません。一方、肌が乾燥していると細かなシワは目立ちやすくなります。
洗顔後は保湿を行い、日中は日焼け止めを使うなど、基本的なスキンケアを続けましょう。紫外線対策は、減量中かどうかにかかわらず、将来のシワやたるみを防ぐために大切です。
⑤ 体重の数字だけでなく、顔の変化も確認する
「体重は減っているけれど、もう少し頬のふっくら感は残したい」と感じる方もいらっしゃいます。
気になる方は、ダイエットを始める前と途中で、同じ場所・同じ照明・同じ表情の写真を比べてみてください。毎日細かくチェックする必要はありません。
数字だけを目標にせず、体調や顔の印象も見ながら、無理のないペースで続けることが大切です。
ダイエット中に、すでにほうれい線が目立ってきたら?
まず確認したいのは、最近どのくらいの期間で体重が減ったか、食事を極端に減らしていないかという点です。
短期間で大きく減量している、食事が十分に摂れていない、疲れやすいなどの変化がある場合は、減量方法を見直し、必要に応じて医師に相談してください。健康上の理由で減量治療を受けている方は、自己判断で治療を中断せず、担当医と相談しましょう。
ほうれい線が気になったからといって、すぐに体重を戻す必要があるわけではありません。大切なのは、今の体重が自分にとって適切か、これからも減量が必要かを確認することです。
体重が落ち着いたあともほうれい線が気になる場合、頬のボリューム減少、皮膚に刻まれたシワ、たるみなど、何が目立っているかによって治療の考え方が変わります。
すでに痩せたあとの頬こけ・ほうれい線を改善したい方は、「ダイエットでほうれい線が目立つのはなぜ?頬こけ・たるみの原因と改善方法」をご覧ください。グロースファクター・ヒアルロン酸・糸リフトなどの治療と実症例を詳しく紹介しています。
よくあるご質問
Q. 顔だけ痩せないようにダイエットできますか?
体の脂肪は、希望した場所だけを残したり減らしたりすることが難しいため、「顔の脂肪だけ減らさずに痩せる」という方法はありません。頬がこけやすい方は、体重の減らしすぎに注意し、無理のない目標を立てることをおすすめします。
Q. 水をたくさん飲めば、ほうれい線が目立たなくなりますか?
脱水を防ぐための適切な水分補給は大切ですが、水を多く飲むことで減った頬の脂肪が元に戻るわけではありません。肌の乾燥には保湿も取り入れましょう。必要な水分量は体格、食事、運動量、健康状態によって異なります。
Q. ダイエットが終わってから美容皮膚科に相談した方がいいですか?
減量中でも相談していただけます。ただし、これから大きく体重が変わる予定がある場合は、顔の状態も変化する可能性があります。そのため、現在の減量状況や目標体重を確認したうえで、治療の内容やタイミングを考えます。
まとめ|体重と顔の印象、どちらも大切に
ダイエット中は、顔の脂肪も減ることで、ほうれい線が以前より目立つことがあります。
だからといって、ほうれい線が気になる方はダイエットをしてはいけない、ということではありません。過度な食事制限を避け、栄養・運動・スキンケアを続けながら、自分に合った体重を目指していただきたいと思います。
「減量を続けながら顔の変化が気になる」「体重が落ち着いたのにほうれい線が気になる」という方は、診察で現在の状態を確認し、必要な対策をご説明します。














