ほうれい線が気になってくると、
「シワ改善クリームを使えば薄くなる?」
「どんな成分が入っている化粧品を選べばいい?」
「高い美容液に変えた方がいい?」
と悩む方も多いと思います。
口元が乾燥して細かなシワが目立っている場合は、保湿によって目立ちにくくなることがあります。また、皮膚のシワ改善を目的とした医薬部外品もあります。
一方で、ほうれい線は皮膚の乾燥だけでできているわけではありません。
頬のお肉の厚みやたるみ、もともとの骨格などが関係している場合には、化粧品だけでは大きく変わりにくくなります。
この記事では、ほうれい線が気になる方によく使われる化粧品成分と、それぞれどのような方に向いているのかを解説します。
「乾燥による小ジワを目立たなくする」と「シワを改善する」は何が違う?
化粧品を見ていると、
「乾燥による小ジワを目立たなくする」
「シワを改善する」
という表示を見かけることがあります。
「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、乾燥によって目立っている細かなシワについて、定められた試験で効果を確認した製品に使われる表示です。
一方、「シワを改善する」は、シワ改善の効能について承認を受けた医薬部外品に使われます。
ほうれい線が気になる方によく使われる化粧品成分
| 成分 | 主な目的 |
|---|---|
| ヒアルロン酸 | 肌の水分を保ち、乾燥を防ぐ |
| セラミド | 肌のうるおいを保ち、バリア機能を支える |
| ナイアシンアミド | シワ改善、肌荒れ予防、美白など |
| レチノール | シワやハリのケア |
| ビタミンC・ビタミンC誘導体 | 肌のハリ・キメ、エイジングケア |
| グロースファクター配合化粧品 | 肌のハリやキメを整える目的で使われる |
ヒアルロン酸|口元の乾燥が気になる方に
ヒアルロン酸は、水分を抱え込む性質を持つ保湿成分です。
化粧水や美容液、クリームなど、さまざまな化粧品に配合されています。
洗顔後に口元がつっぱる、乾燥するとほうれい線に沿って細かなシワが目立つという方には、ヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧品もおすすめです。
ヒアルロン酸という名前は、美容医療でもよく聞くと思います。
ただ、化粧品に配合されるヒアルロン酸と、ヒアルロン酸注射では役割が異なります。
化粧品では主に肌のうるおいを保つために使われますが、ヒアルロン酸注射ではジェル状のヒアルロン酸を皮膚の下に入れて、へこんでいる部分をふくらませます。
セラミド|乾燥しやすい方に
セラミドは、皮膚の一番外側にある角層に存在する脂質です。
肌の水分が逃げるのを防ぎ、外からの刺激から皮膚を守るバリア機能にも関わっています。
口元が繰り返しカサつく方や、時間がたつと乾燥しやすい方には、セラミドを配合した化粧品も使いやすいと思います。
ナイアシンアミド|細かなシワも気になる方に
ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種です。
シワ改善を目的とした医薬部外品のほか、美白や肌荒れ予防を目的とした製品にも使われています。
保湿だけでなく、年齢とともに気になってきた細かなシワもケアしたい方によく使われる成分です。
レチノール|シワやハリが気になる方に
レチノールは、ビタミンAの一種です。
皮膚のシワを改善する目的で使われており、シワ改善の有効成分として承認された医薬部外品にも配合されています。
年齢とともに増えてきた細かなシワや、肌のハリが気になる方に使われることの多い成分です。
人によっては赤みやヒリつき、皮むけが出ることがあるため、刺激を感じる場合は使用を控えた方がよいでしょう。
ビタミンC・ビタミンC誘導体|肌のハリやキメも気になる方に
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、コラーゲンの産生にも関わる成分です。
そのため、紫外線などによる肌老化が気になる方のスキンケアにもよく使われています。
化粧品では、安定性などを工夫したビタミンC誘導体も広く使われています。
ほうれい線だけでなく、肌全体のハリやキメも気になる方が取り入れる成分の一つです。
グロースファクター配合化粧品
EGFなどのグロースファクターを配合した化粧品もあります。
エイジングケアを目的とした美容液などで見かけることがある成分で、肌のハリやキメを整える目的で使用されています。
結局、自分にはどんな化粧品が合う?
口元がカサつく、乾燥すると細かなシワが目立つ
まずは、しっかり保湿することからでいいと思います。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を配合した化粧品が使いやすいでしょう。
化粧水だけでは口元がつっぱるようなら、乳液やクリームなども一緒に使った方がよいと思います。
乾燥だけでなく、細かなシワも気になる
ナイアシンアミドやレチノールなど、シワ改善に使われる成分を取り入れる方法があります。
レチノールは刺激が出ることがあるので、赤みやヒリつきが強い場合は無理に使い続けない方がよいでしょう。
肌のハリやキメも気になる
ビタミンCやビタミンC誘導体などもよく使われます。
また、紫外線は皮膚のシワやたるみに関係するため、日常的な日焼け止めも大切です。
当院で取り扱っているHCリンクルリフトクリーム
当院では、私が開発・監修したHCリンクルリフトクリームも取り扱っています。
ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、EGFなど、ここまで紹介してきた成分に加えて、DMAE、プロテオグリカン、バクチオールなども配合しています。
DMAEは、お肌を引き締めたり、ハリ感を高めたりする目的で配合している成分です。
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸とともに、肌のうるおいを保つための保湿成分として配合しています。
また、肌のハリやなめらかさを考えてバクチオールも配合しています。
乾燥だけでなく、年齢とともに気になってきた肌のハリやキメまで、自宅でまとめてケアしたい方に使っていただける美容クリームです。
化粧品を使っても、ほうれい線が残るのはなぜ?
保湿を続けて口元のカサつきは良くなったのに、ほうれい線はあまり変わらない。
このような方もいます。
ほうれい線は、皮膚の乾燥や細かなシワだけでできているわけではないからです。
例えば、頬のお肉が厚い方では、頬のお肉がほうれい線の上にかぶさって、ほうれい線が深く見えることがあります。
年齢とともに頬がたるみ、ほうれい線が以前より深くなってくる方もいます。
また、もともとの骨格で小鼻の付け根が低い方では、鼻の横からほうれい線が深く見えやすくなります。
反対に、頬のお肉が少なく、頬がこけることでほうれい線が目立つ方もいます。
こうしたほうれい線は、肌が十分にうるおっていても残ります。
化粧品では、頬のお肉の量やたるみ、骨格までは変えられないためです。
こんなほうれい線は、化粧品だけでは変わりにくい
例えば、
- 肌は乾燥していないのに、鼻の横からはっきりとしたほうれい線がある
- 頬のお肉がほうれい線の上にかぶさっている
- 頬がたるんで、以前よりほうれい線が深くなってきた
- 化粧品を変えても、ほうれい線の深さ自体はあまり変わらない
といった場合です。
このような方は、保湿力の高いクリームや美容液へ変えても、ほうれい線そのものには大きな変化が出ないことがあります。
化粧品だけでは変わりにくいほうれい線の症例
こちらは、皮膚のたるみと笑いジワが合わさったほうれい線が気になり、ご来院された40代女性の症例です。

この方には、ほうれい線のグロースファクター治療を1回行いました。
治療前と比較すると、6か月後にはほうれい線が薄くなっています。
このように、乾燥による細かなシワではなく、皮膚のたるみなどが関係して深くなっているほうれい線は、化粧品だけで大きく改善することは難しくなります。
化粧品をいろいろ試しても、ほうれい線が残っている方へ
化粧品でできることはあります。
乾燥を防ぐこともできますし、細かなシワや肌のハリをケアする成分もあります。紫外線対策を続けることも大切です。
ただ、頬のたるみや頬のお肉の厚み、骨格などが関係しているほうれい線は、化粧品だけでは変えにくい部分です。
それでもほうれい線自体をもう少し薄くしたい場合には、美容医療という方法があります。
当院では、ほうれい線に対してグロースファクターやヒアルロン酸などの治療を行っています。
この記事では化粧品について詳しく解説しましたので、治療についてはそれぞれの記事で詳しく紹介しています。
グロースファクター治療について詳しく見る
ほうれい線のヒアルロン酸治療について詳しく見る
肌の調子は良くなったのに、ほうれい線はあまり変わらない。
そのような場合は、さらに高価な化粧品へ買い替える前に、一度見せていただいた方が早いと思います。
よくある質問
高い化粧品の方が、ほうれい線には効果がありますか?
価格が高いからといって、ほうれい線への効果が高いとは限りません。
当院では、化粧品の成分や濃度に着目しています。また、毎日続けられることも重要です。
保湿が目的なのか、細かなシワのケアをしたいのかなど、ご自身の悩みに合った成分が入っているかどうかを見て選ぶとよいと思います。
頬のたるみや骨格が関係しているほうれい線は、高価な化粧品へ変えても大きく改善しにくいことがあります。
レチノールとナイアシンアミドは、どちらを選べばいいですか?
どちらもシワ改善を目的とした化粧品に使われる成分です。
どちらが優れているというより、肌質や使用感も含めて選ぶとよいと思います。
ただ、レチノールは人によって赤みや皮むけなどの刺激が出ることがあります。敏感肌の方や、レチノールを使って刺激が気になる方では、ナイアシンアミドを使った製品を選んでみてください。
化粧品と美容医療は一緒に続けてもいいですか?
基本的には、普段のスキンケアを続けながら美容医療を受けることは可能です。
ただし、ポテンツァやシミ取り治療など、施術内容によっては、治療前後にお肌の負担を考慮してレチノールなど刺激のある化粧品を一時的に控えた方がよい場合があります。
レチノールをお使いの際は、使用を中断した方がよいか、施術を受ける医院や担当医にご確認ください。
どのくらい化粧品を試してから美容医療を考えればいいですか?
決まった期間はありません。
口元の乾燥や細かなシワが気になるのであれば、まず保湿やスキンケアを続けてみてもよいと思います。
一方で、化粧水や美容液、クリームなどでしっかりスキンケアをしているにもかかわらず、まだほうれい線が残っている場合は、化粧品を長く試し続けるよりは、美容医療にトライしてもよいでしょう。









