LIZNE & NASOLABIAL FOLDS
リジュラン(ビタラン)は
ほうれい線に効くのか?
肌育注射の正しい選択
「リジュラン(ビタラン)は小じわに良いと聞くけど、ほうれい線にも効くのでは?」
実際の診療でも、このようなご質問を多くいただきます。
この記事の結論
- 肌質改善としては有用: リジュラン(ビタラン)は、肌のキメ・ハリ・小じわ・乾燥感などには向いている製剤です。
- ほうれい線の第一候補にはなりにくい: ただし、ほうれい線のように「溝」「影」「たるみ」「骨格」「頬の脂肪」が関係する悩みを大きく改善する治療としては、単独では限界があります。
- 原因に合わせた選択を: ほうれい線を自然に改善したい場合は、皮膚の土台から整えるグロースファクター、くぼみを早く整えるヒアルロン酸、たるみが強い場合の糸リフトなど、治療名ではなく「原因に合わせた治療」を選ぶことが最も現実的です。
この記事では、美容皮膚科医の立場から、リジュラン(ビタラン)がなぜほうれい線治療では第一候補になりにくいのか、そしてほうれい線にはどのような治療を考えるべきなのかを、実際の診療に近い形でお伝えします。
- リジュラン(ビタラン)でほうれい線も薄くなるのか知りたい
- 肌育注射とほうれい線治療の違いがよく分からない
- ヒアルロン酸以外で自然に改善できる方法を探している
- 無駄な治療を受けず、自分に合う方法を見極めたい
そもそもリジュラン(ビタラン)とは何?
リジュランは、ポリヌクレオチド(PN)と呼ばれるDNA断片由来の成分を配合したスキンブースターです。
主な目的は肌の修復や再生を促し、キメ・ツヤ・ハリ感を整えること、つまり「肌の質」を底上げするタイプの注射です。
その進化版として使われているのが「リジュラン(ビタラン)注射」です。リジュランに比べて不純物が少なく、成分濃度が高いとされ、痛みが軽減されやすい点が特徴です。
リジュラン(ビタラン)で期待される主な効果
- 細かいちりめんジワを目立ちにくくする
- 乾燥感やキメの乱れを整える
- 肌のくすみ、ハリ不足を改善する
- 肌全体の質感を整える
このような表層の肌トラブルに対しては、リジュラン(ビタラン)は良い選択肢になり得ます。
一方で、ここで大切なのは「肌質改善」と「ほうれい線改善」は同じではない、という点です。

リジュラン(ビタラン)が「ほうれい線」治療に向かない理由とは?
その1:ほうれい線は「肌表面だけの問題」ではないから
ほうれい線は、単なる細かいシワではありません。
- 真皮のコラーゲン減少
- 頬の脂肪の下垂
- 骨格による影
- 口元や頬の筋肉の動き
- 皮膚のたるみ
- 鼻横のくぼみ
このように、ほうれい線は「顔の構造変化によってできる溝や影」に近い悩みです。
肌のハリ感が出ることで見え方が少し整うことはありますが、深い溝や影、頬の下垂が主な原因になっている場合は、表面を整えるリジュラン(ビタラン)単独では変化を感じにくいのが現実です。
その2:リジュラン(ビタラン)は「ボリュームを出す治療」ではないから
リジュラン(ビタラン)は、ボリュームを出して溝を埋める注入剤ではありません。
ヒアルロン酸のように「くぼんだ部分を内側から支えたり、影をふっくら整えたりする治療」とは目的が異なり、あくまで皮膚の再生や肌質改善を目的とした製剤です。
そのため、明確な溝がある部位に注入しても、シワが大きく浅くなったり、たるみがリフトアップされたりする効果は基本的には期待しにくいです。
「肌のツヤが出る・乾燥小じわが目立ちにくくなる」という変化と、「ほうれい線の溝が改善する」という変化は分けて考える必要があります。

その3:治療の目的を間違えると効果を感じにくいから
リジュラン(ビタラン)自体が悪い治療ということでは決してありません。
問題は「目的のズレ」です。
目元のちりめんジワや乾燥感、ハリ不足にはリジュラン(ビタラン)が合いますが、ほうれい線の溝や影を改善したい方に対して肌育注射だけを続けても、肝心の悩みが残ってしまいます。
実際の診療でも、「肌は少しきれいになった気がするけれど、ほうれい線はあまり変わらなかった」というケースは珍しくありません。
リジュラン(ビタラン)が向いている方・向きにくい方
リジュラン(ビタラン)が向いている方
- 肌のキメやツヤを整えたい方
- 乾燥による細かい小じわが気になる方
- 目元や口元のちりめんジワを自然に整えたい方
- ボリュームを出さずに肌質改善をしたい方
- ほうれい線そのものより、肌全体の質感を良くしたい方
ほうれい線治療としては向きにくい方
- 無表情でもほうれい線が残っている方
- 鼻横から口元にかけて明確な溝がある方
- 頬のたるみや脂肪の下垂が強い方
- くぼみや影を早く改善したい方
- ほうれい線をしっかり浅くしたい方
後者のような場合は、リジュラン(ビタラン)を選ぶよりも、ほうれい線の原因に合わせた治療を選んだ方が圧倒的に変化を感じやすいです。
ほうれい線に本当に効果的な治療は?
ほうれい線治療において重要なのは、「どの治療が一番優れているか」ではなく、「ご自身の症状(原因)にどの治療が適しているか」を見極めることです。
当院では、ほうれい線の深さ・肌質・脂肪の位置・骨格・たるみの程度を見極め、必要な治療を組み合わせてご提案しています。
グロースファクター
皮膚の土台から自然にハリを出したい方へ(当院の主軸)
ヒアルロン酸注入
くぼみや影をすぐにふっくらさせたい方へ
ジャルプロ
アミノ酸+高濃度ヒアルロン酸で肌全体の質感を再構築
HIFU(ハイフ)
軽度のたるみやフェイスラインのもたつき引き締めに
スネコス
非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸による目元・口元の小ジワケア
糸リフト
頬の強い下垂を物理的に引き上げたい方へ
グロースファクター注射
皮膚の真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。ヒアルロン酸のように一時的に埋めるというより、皮膚の土台を内側から整えて自然なハリや厚みを出していきます。
効果はゆっくり現れますが、長期的に変化が持続しやすいのが特徴です。「いかにも何かを入れたような変化」を避け、自然な若々しさを取り戻したい方に相性が良い治療であり、当院でも主軸としてご提案しています。
ヒアルロン酸注射
ほうれい線のくぼみや影に対し、ジェル状のヒアルロン酸を注入し内側からふっくら支える治療です。施術直後から変化を実感しやすい「即効性」が最大のメリットです。
鼻横のくぼみや影が強く出ているタイプに力を発揮しますが、入れすぎると不自然になったり、頬の重さが強い方では思ったほど改善しないこともあります。グロースファクターで土台を整えつつ、必要な部分だけヒアルロン酸で形を微調整する方法も有効です。
ジャルプロスーパーハイドロ
高濃度ヒアルロン酸とアミノ酸を組み合わせた肌再構築注射です。コラーゲンやエラスチンの産生を促し、ハリ・弾力・ツヤのある肌へ導きます。
大きく膨らませる治療ではなく「肌全体の質感を整える治療」に近いため、ほうれい線の溝をしっかり改善する目的としては、グロースファクター等に比べると変化は控えめになります。
HIFU(ハイフ)
高密度の超音波を使って、肌の奥のSMAS筋膜層まで熱エネルギーを届け、切らずにたるみを引き締める治療です。
フェイスラインのもたつきには有効ですが、ほうれい線そのものを直接消すわけではありません。頬のたるみが関係している場合の「補助的な治療」として考えます。
スネコス(非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸)
非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を配合した肌再生注射です。ボリュームを出しすぎず、目元や口元などの細かいシワに自然なハリを出すのが得意です。
ただし、ほうれい線の深い溝や影の改善目的としては単独では弱いため、ほうれい線が主訴の方にはグロースファクターを優先して検討することが多いです。
糸リフト
皮下に吸収糸を挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる治療です。頬の下垂やフェイスラインのたるみが強く、それが原因でほうれい線が目立っている方には良い選択肢です。
一方で、たるみを引き上げる治療と「溝や皮膚の折れジワ」を治す治療は役割が違うため、糸リフトだけでは溝の改善が不十分なこともあります。
ほうれい線治療は悩みとの相性で選ぶ
| 治療 | 向いている悩み | 注意点 |
|---|---|---|
| リジュラン(ビタラン) | 肌のキメ、ツヤ、小じわ、乾燥感 | ほうれい線の溝や影には変化が弱い |
| グロースファクター | 自然な改善、皮膚の土台改善、長期的な変化 | 即時変化より、時間をかけた変化を見ていく治療 |
| ヒアルロン酸 | くぼみ、影、早く見た目を整えたい場合 | 入れすぎると不自然に見えることがある |
| HIFU | 軽度のたるみ、フェイスラインの引き締め | ほうれい線そのものへの効果は限定的 |
| 糸リフト | 頬の下垂、たるみによるほうれい線 | 溝や皮膚の折れには別治療が必要なことがある |
これらの治療に優劣はなく、それぞれ役割が異なります。
「形を整えるヒアルロン酸」「皮膚の土台を治すグロースファクター」「たるみを引き上げる糸リフト」のように、原因に応じて複数の治療を組み合わせることで、より自然な仕上がりになることもあります。
注射治療の違いについて詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
リジュラン(ビタラン)を受けるなら、目的を間違えない
リジュラン(ビタラン)は、肌そのものの質感を整えたい方には良い治療です。
ただし、「ほうれい線を薄くしたい」「無表情でも残る溝を改善したい」「鼻横の影を目立ちにくくしたい」という目的で受ける場合、期待していた変化と実際の変化にズレが出ることがあります。
すでにほうれい線が気になって検索している段階の方であれば、肌育注射だけで大きな改善を狙うより、原因に合わせたほうれい線治療を優先した方が効率的です。
「肌もきれいにしたいし、ほうれい線も改善したい」という場合は、リジュラン(ビタラン)を否定する必要はありません。ただ、順番としては「まずほうれい線の原因を見極める。その上で、必要なら肌質改善治療を組み合わせる」という考え方の方が失敗しにくいです。
ダウンタイムや治療回数の違いも気になる方は、以下の記事も参考になります。
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
- 肌質改善としては優秀: リジュラン(ビタラン)は肌のキメやハリ感、乾燥小じわには向いている肌再生注射です。
- ほうれい線には限界がある: 深く刻まれたほうれい線や、たるみ・骨格由来の「溝・影」を大きく改善する治療としては、第一候補にはなりにくいです。
- 適応に合わせた選択を: ほうれい線の自然な改善には、土台から整えるグロースファクター、くぼみを埋めるヒアルロン酸、たるみを上げる糸リフトなど、原因に合わせた選択が不可欠です。
流行りの名前で選ぶのではなく、
「自分のほうれい線の原因に合っているか(適応の見極め)」が何よりも大切です。
OSAKA / TOKYO / NAGOYA
ほうれい線・シワのご相談は、
当院にお任せください。
ほうれい線治療で大切なのは、流行っている治療を選ぶことではなく、今の状態に合う方法を見極めることです。
リジュラン(ビタラン)が気になっている方でも、実際にはグロースファクターやヒアルロン酸など、別の治療の方が悩みに合っていることがあります。
当院では、無理に特定の治療をおすすめするのではなく、ほうれい線の深さ・肌質・骨格・たるみの状態を見た上で、その方に合いやすい治療方法をご提案しています。まずは自分に合う考え方を整理するところからでも大丈夫です。
















