「顔の脂肪を減らしたら、もっと若く、すっきり見えると思っていた。」
ところが実際には、
「顔は小さくなったけれど、頬がこけて見える」
「以前よりほうれい線の影が気になる」
「痩せたはずなのに、疲れて見えるようになった」
「頬骨の下はこけているのに、口横やフェイスラインは重く見える」
こうした変化に悩まれる方もいます。
「小顔になりたい」と考えると、どうしても「脂肪は減らした方がいいもの」と思ってしまいがちです。
しかし、顔の脂肪には輪郭を重たく見せる原因になるものがある一方で、頬の丸みや立体感をつくり、骨やくぼみを目立ちにくくしているものもあります。
そのため、顔の脂肪は「多いか少ないか」だけではなく、「どこにあるのか」「どこに不足しているのか」を見ることが重要です。
小顔にしたいからといって、顔全体の脂肪を減らせばよいわけではありません。
同じお顔の中にも、「減らした方がよい場所」「残した方がよい場所」、そして「補った方がよい場所」があることもあります。
この記事では、脂肪が減った後に頬コケや影が目立つ理由と、当院が脂肪を減らす治療の前に確認していることをお伝えします。
顔の脂肪は「少なければ少ないほどいい」ものではありません
頬の丸みが減ると、くぼみが目立ちやすくなります
頬の脂肪は、顔をふっくら見せるだけではありません。骨の輪郭を目立ちにくくし、目の下から頬にかけてのなだらかな丸みもつくっています。
体重が落ちたり、治療で脂肪を減らしたりした後にこの丸みが失われると、頬骨の下や目の下のくぼみが目立つことがあります。光が当たるところと、くぼんで影になるところの差がはっきりするため、顔が小さくなっても疲れた印象になることがあるのです。
顔の脂肪の減少と頬のくぼみについては、米国形成外科学会の解説でも紹介されています。
脂肪が減っても、頬のたるみは残ることがあります
脂肪を減らせば、たるみも一緒になくなるとは限りません。頬骨の下がこけていても、頬のお肉がたるんで、口横やフェイスラインの膨らみが目立つことがあります。そのため、頬は痩せたのに口元はすっきりしない、と感じることがあるのです。
また、鼻横にもともとくぼみがある方では、頬のボリュームやたるみとの関係で、ほうれい線の影が目立つこともあります。「脂肪が多いからほうれい線が深い」とは、一概に言えません。
「頬にボリュームがある=脂肪が多い」とは限りません
顔の印象をつくっているのは、脂肪だけではありません。
頬骨の下にはくぼみがあるのに、口横やフェイスラインには膨らみがある。このようなお顔を、ひとまとめに「頬の脂肪が多い」と考えてしまうと、残したい部分まで減らしてしまうかもしれません。
気になるのが口横やフェイスラインの膨らみでも、頬全体をさらに痩せさせると、頬骨の下のくぼみまで目立ちやすくなります。
また、口横やフェイスラインが重く見える理由も、脂肪の量だけとは限りません。頬のお肉がたるんでいる場合もあれば、骨格や筋肉の発達によって輪郭が大きく見えている場合もあります。
どこが膨らんでいて、どこがこけているのか。それぞれを分けて診る必要があります。
当院では「本当にその脂肪を減らしていいのか」を診察します
「小顔になりたい」「頬の脂肪を減らしたい」というご希望があっても、その場ですぐに脂肪を減らす治療を決めるわけではありません。
まず、患者様がどの部分をすっきりさせたいのか、反対にどのような印象は避けたいのかを伺います。そのうえで、次の点を確認します。
脂肪の量とついている場所
頬全体に脂肪が多いのか、口横やフェイスラインの一部分だけが膨らんでいるのかを診ます。同じように頬にボリュームがある場合でも、脂肪のつき方によって治療する場所は変わります。
すでに頬コケがないか
頬骨の下や目の下にくぼみがないか、脂肪が減ることで骨っぽく見えないかを確認します。丸みを残したい部分も、先に見ておきます。
頬のお肉がたるんでいないか
口元の膨らみが、脂肪の多さによるものか、たるみによるものかを確認します。たるみが強い場合には、脂肪を減らすだけでは十分に改善しないことがあります。
骨格や筋肉、ほうれい線のくぼみ
頬骨や顎の形、筋肉の発達、鼻横のくぼみも診ます。脂肪以外の原因で大きく見えている部分や、影ができている部分を見分けます。
診察の結果、これ以上脂肪を減らすと頬コケや影が目立つと考えられる方には、脂肪を減らす治療をおすすめしないこともあります。
まず、気になる膨らみが本当に脂肪によるものかを確認します。そのうえで、その脂肪を減らした方がきれいに見えるかを判断します。
脂肪の多さ・たるみ・頬コケで、選ぶ治療は変わります
当院では、顔全体を一律に小さくするのではなく、診察で確認した部分に合わせて治療をご提案しています。
脂肪溶解注射|部分的に脂肪が多い方へ
口横やフェイスラインなど、脂肪の量を減らすことで輪郭がすっきりする方には、脂肪溶解注射を検討します。薬剤を注入して、その部分の脂肪を減らす治療です。
当院では、同じ場所に決まった量を打ち続けるのではなく、腫れが引いた後の輪郭を見て、まだ減らす必要があるか、減らすとこけないかを確認します。すでに頬がこけている部分まで、まとめて減らすことは避けます。
料金:デオリポ(カベリン)8cc 35,000円(税込)。注入量や回数で総額が変わります。
治療回数:当院では、2週間以上の間隔を空け、3回以上の治療をおすすめしています。その後は経過を見て、追加の注入が必要かを判断します。
主な注意点:腫れ・痛み・内出血など。
HIFU(ハイフ)|頬のお肉やフェイスラインのたるみが気になる方へ
HIFUは超音波の熱を利用し、皮膚の下の組織を引き締める治療です。頬のお肉が多く、フェイスラインもすっきりさせたい方などに検討します。
当院では、頬の脂肪量を確認し、引き締めたい部分と、ボリュームを残したい部分に合わせて、照射する場所・深さ・出力・範囲を調整します。
料金:頬54,800円、頬+顎下69,800円(税込)。
効果の現れ方・持続:効果のピークは2〜3か月後、持続期間は半年程度が目安です。個人差があります。
主な注意点:赤み・腫れ・痛み・熱傷など。
ヒアルロン酸|頬コケやくぼみが気になる方へ
頬の脂肪が減り、くぼみが目立っている場合には、ヒアルロン酸で不足したボリュームを補う方法があります。頬のくぼみを膨らませることで、骨っぽさや影を目立ちにくくする治療です。
「小顔にしたかったのに、また膨らませるの?」と思われるかもしれません。顔全体にたくさん入れるのではなく、くぼんでいる部分に必要な量を注入します。
料金:1本77,000円、2本目以降1本69,800円(税込)。必要な本数は頬コケの程度や注入範囲で変わります。
効果の現れ方・持続:注入直後から効果があり、当院で採用する製剤では1〜2年が目安です。製剤・部位・注入量などによって異なります。
主な注意点:腫れ・内出血・凹凸。まれに血流障害(皮膚壊死・失明など)。
掲載料金は2026年9月確認の税込料金です。施術は自由診療です。使用する薬剤・機器や治療条件についても、各治療ページと診察時の説明をご確認ください。
同じお顔で「脂肪を減らす」と「くぼみを補う」が必要なことも
脂肪溶解注射とヒアルロン酸は、正反対の治療に見えるかもしれません。
例えば、口横には余分な脂肪がある一方、頬骨の下はこけている方です。この場合は、口横の脂肪を減らす治療と、頬のくぼみにヒアルロン酸を注入する治療を分けて考えます。たるみが主な原因なら、引き締める治療が合うかを診察します。
組み合わせる場合も、必ず同日にすべて行うわけではありません。先に受けた治療の経過を確認してから、次の治療を決めることがあります。
お顔の輪郭に合わせた、オーダーメイドの治療を行っています。
当院では「脂肪を減らした方がよい部分」「残した方がよい部分」「くぼみを補った方がよい部分」を診察で見極めます。そのうえで、部位ごとにどの治療が適しているかを判断し、ご提案します。
よくあるご質問
小顔にしたい場合は、脂肪を取った方がいいですか?
脂肪が多く、その部分を減らすことが合っている方には選択肢になります。ただ、骨格や筋肉、たるみによって大きく見えている場合もあります。すでに頬コケがある方は、残す脂肪も考えて治療を選びます。
脂肪吸引をすると、必ず頬がこけますか?
必ずこけるわけではありません。もともとの脂肪量や骨格、吸引する場所と量によって異なります。頬の丸みをつくっている脂肪まで減らすと、くぼみが目立つことがあります。なお、当院では脂肪吸引は行っていません。
痩せて頬がこけた場合、ヒアルロン酸で改善できますか?
不足したボリュームによる頬コケには、ヒアルロン酸が選択肢になります。ただし、たるみや皮膚の状態も一緒に確認します。脂肪溶解注射や脂肪吸引などを受けた後の方は、施術内容・部位・時期もお伝えください。
脂肪を減らしながら、ヒアルロン酸を入れることもありますか?
あります。口横は膨らんでいるのに頬はこけているなど、脂肪の多い場所と不足している場所が違う場合です。それぞれを診察し、治療する場所や順番、間隔を決めます。
何の施術がよいか分からなくても、相談できますか?
もちろんです。「顔をすっきりさせたい」「痩せてから疲れて見える」「頬はこけているのに、口元は重い」といったお悩みを、そのままお伝えください。医師が診察し、治療で改善できることと難しいこと、注意点や費用をご説明します。
まとめ|頬の丸みを残しながら、すっきりした印象を目指す
顔を小さくしたくて脂肪を減らしたのに、頬コケやほうれい線の影が気になる。そうならないためには、脂肪の量だけでなく、残したい丸みや、すでにあるくぼみも見ておく必要があります。
すっきり見せたい。疲れて見えないようにしたい。自然に若々しく見せたい。
同じ「小顔になりたい」というご希望でも、どのようなお顔になりたいかは、患者様によって違います。
減らすところは減らす。
残すところは残す。
足りないところは補う。
当院では、その判断を顔全体で行います。脂肪を減らす必要がない場合には、その理由もしっかりお伝えし、お顔の状態に合った方法をご説明します。
「もっと脂肪を減らしていいの?」と迷っている方へ
これから治療を考えている方も、脂肪を減らした後の頬コケや影が気になる方も、ご相談ください。お顔を拝見し、脂肪の量が適正なのか、多いのか、少ないのかをしっかり判断したうえで、合った治療をご案内します。
施術名を決めてからご来院いただく必要はありません。
当院では、無理なアップセルや不要な治療のご提案は行っていません。安心して治療を受けていただけるよう、治療内容や注意点の説明に時間をかけています。








