著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会 医師 齋藤秀明 ドクター紹介はこちら
「ダイエットをしたら顔がシャープになったはずなのに、かえって老けて見える…」「ほうれい線が深くなった気がする…」
そんなお悩みの声を、当院では本当によく耳にします。実は、無理なダイエットや急激な体重減少は、お肌や筋肉、脂肪、骨といったお顔の様々な組織に影響を与え、ほうれい線を悪化させてしまうことがあります。
今回は、ほうれい線ができる仕組みから、ダイエットがほうれい線に与える影響、そして当院がご提案する効果的な改善法まで、段階を追って詳しく、そして分かりやすくご紹介していきます。
目次
なぜダイエットでほうれい線が目立つの?
健康のためにダイエットを頑張ったのに、逆に老けて見えてしまうのは、決して珍しいことではありません。主な原因は、次のようなことが考えられます。
皮下脂肪の急減によるボリュームロス
頬の脂肪は、お顔のハリやふっくら感を保つ、いわばクッションのような役割をしています。これが急激に減ってしまうと、皮膚が余ってしまい、たるみやすくなるんです。特に頬の脂肪が減ると、その分、皮膚が下に垂れ下がり、ほうれい線の溝が目立ちやすくなります。
栄養不足によるハリ・弾力の低下
極端な食事制限を伴うダイエットは、お肌の健康に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足しがちです。これらの栄養は、コラーゲンやエラスチンの合成、そしてお肌のターンオーバーに不可欠。栄養不足が続くと、お肌のハリや弾力が失われ、結果としてほうれい線が目立ちやすくなります。
表情筋の衰え
無理なダイエットは、脂肪だけでなく筋肉量も減らしてしまうことがあります。お顔の表情筋も例外ではありません。表情筋の衰えは、お顔全体のたるみを引き起こし、ほうれい線を深くする要因となってしまうんです。
代謝低下によるターンオーバーの滞り
栄養不足や筋肉量の減少は、体の代謝を低下させることがあります。代謝が鈍くなると、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も滞りがちになり、肌の老化が進んでしまうこともあります。
肌の乾燥
栄養不足や代謝の低下は、お肌のバリア機能を弱め、乾燥を招きやすくなります。乾燥したお肌は、小ジワができやすく、それが重なることでほうれい線の溝がより深く見えてしまうことがあります。
そもそも「ほうれい線」はどうやって出来るの?
ほうれい線は、鼻の脇から口角にかけて斜めに伸びるラインのことで、医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれています。年齢とともに目立ちやすくなり、「老けて見える」と感じる大きな要因の一つです。
ほうれい線ができる主な原因は、実は一つだけではありません。いくつかの要素が複雑に絡み合ってつくられます。
真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少と質の低下
肌のハリや弾力を支える「真皮層」。ここにある線維芽細胞の機能が加齢とともに低下すると、コラーゲンやエラスチンといった肌に弾力や厚みを持たせる成分の産生量が減少し、質も低下(変性)します。そうすると、皮膚の土台が弱くなり、重力に抗しきれずたるみやシワが生じやすくなります。
皮下脂肪の減少・変位・下垂
顔のボリュームを保つ皮下脂肪も、加齢によって量が減少したり、萎縮したり、あるいは支持組織のゆるみによって本来の位置から垂れ下がったりします。特に頬の脂肪が重力に負けて下がってくると、ほうれい線にかぶさり、深く目立つようになります。
表情筋の癖や衰え
長年の表情の癖や、表情筋の衰え・筋の萎縮(こわばり)も、皮膚に折り目をつけ、ほうれい線を固定化させる要因となります。
支持靭帯(リガメント)のゆるみと骨格の変化
皮膚や皮下組織を骨に繋ぎ止めている靭帯(リガメント)がゆるむと、重力にあらがえなくなって、顔全体のたるみが進行します。
また、加齢による骨萎縮も、皮膚を支える土台が小さくなることで、たるみやほうれい線を悪化させてしまいます。
このような複数の原因が合わさって、徐々にほうれい線が作られ、深くなっていきます。
健康的なダイエットと若々しい肌を両立させるために
美しく健康的に痩せるには、無理のない、ご自身が続けられる方法を選ぶことが何よりも大切です。ほうれい線を悪化させずに、若々しいお肌を保ちながらダイエットを進めるためのポイントはこちらです。
体重減少は「月に体重の5%以内」を目安に
急激な減量は避け、ゆっくりと体重を落とすことで、お肌や組織が変化に適応する時間を与えられます。
栄養バランスを重視した食事
特定の栄養素を極端に制限するのではなく、タンパク質、ビタミン、ミネラル、良質な脂質などをバランス良く摂取しましょう。特に、コラーゲン生成に不可欠なタンパク質やビタミンCは意識して摂るようにしてください。
適度な運動を取り入れる
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に加えて、筋力トレーニングも取り入れるのがおすすめです。筋肉量を維持することで、基礎代謝を上げ、健康的に脂肪を燃焼しやすい体を作れます。
十分な水分補給
お肌の乾燥を防ぎ、ハリを保つために、1日1.5~2リットルを目安にしっかり水分を摂るようにしましょう。
良質な睡眠
睡眠中には、お肌の修復や再生を促す「成長ホルモン」が分泌されます。十分な睡眠は、若々しいお肌を保つ上でとても大切です。
出来てしまったほうれい線はどうしたらいいの?
一度できてしまったほうれい線は、セルフケアだけでは完全に消すことが難しいのが現実です。しかし、美容皮膚科では、様々な角度からアプローチすることで、気になるほうれい線を効果的に改善し、若々しい印象を取り戻すことが可能です。
注入治療
ヒアルロン酸注入:ほうれい線の溝に直接ヒアルロン酸を注入することで、内側からボリュームを補い、ほうれい線を浅く目立たなくします。即効性があり、自然な仕上がりが特徴です。当院では、厚生労働省承認のアラガン社製ジュビダームビスタ®シリーズを使用し、経験豊富な医師が丁寧に注入を行います。
リフトアップ治療(たるみ治療)
HIFU(ハイフ):高密度の超音波エネルギーを肌の深層(SMAS筋膜)に照射し、熱によって組織を引き締め、リフトアップ効果をもたらします。たるみによるほうれい線に特に効果的で、施術によるダウンタイムはほぼありません。また、当院では最新機器を導入しています。
スレッドリフト(糸リフト):医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げ、ほうれい線を改善します。即効性があり、自然なリフトアップ効果が期待できます。
肌再生治療
グロースファクター:真皮層に存在する線維芽細胞に直接的かつ強力に働きかけ、コラーゲンやエラスチンといった、肌に弾力や厚みを持たせる成分、の新生を活発化させます。その結果、肌内部からハリと弾力が再構築され、ほうれい線が内側からふっくらと押し上げられるように浅くなっていきます。また、一度増えたコラーゲンが衰えるまで、約数年以上かかるので、持続力がとても長いことも特徴です。
ドクターズコスメ・内服治療
お肌のハリや弾力をサポートする成分が配合されたドクターズコスメや、コラーゲン生成を促す内服薬などを組み合わせることで、治療効果の維持や肌全体の底上げを図ります。
まとめ:美容と健康の両立を目指すために
ダイエットは、健康維持や理想のプロポーションを目指す上で、とても有効な手段です。ですが、もし間違った方法で行ってしまうと、かえって老化を加速させてしまうリスクがあることも、ぜひ知っておいていただきたい点です。
特に、お顔の印象を大きく左右する「ほうれい線」は、慎重に対処すべき大切なサインです。
当院では、最新の医療技術と、患者様お一人おひとりに寄り添う丁寧なカウンセリングを通して、最適な治療プランをご提案しております。
「痩せたのに老けたと言われた…」「健康的に若返りたい!」
もしそう感じているなら、ぜひ一度、当院までお気軽にご相談ください。一緒に、健康的で若々しい、自信に満ちた笑顔を取り戻しましょう。
無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。