「最近、笑うのをやめてもほうれい線が残る」
「まだそれほどほうれい線は深くないけれど、自分でケアすれば薄くなる?」
「今のうちに何かした方がいい?」
ほうれい線が気になり始めると、深くなる前に何かしておきたいと思いますよね。
口元が乾燥して細かなシワが目立っている場合は、保湿によって目立ちにくくなることがあります。紫外線対策も、これからの皮膚のシワやたるみを予防するうえで大切です。
ただ、保湿やUVケアだけでは十分に薄くならないほうれい線もあります。
年齢とともに皮膚のハリが低下したり、頬がたるんだりすると、ほうれい線は徐々に深くなっていきます。一度深くなったほうれい線は、スキンケアだけで元の状態まで戻すことは難しくなります。
すでにご自身で気になっているのであれば、「もっと深くなってから」と待つ必要はありません。
まずは自宅でできるケアを続けながら、それでもほうれい線が気になる場合は、浅いうちから一度相談していただいた方がよいと思います。
「ほうれい線ができ始めた?」と思ったときに見てほしいこと
ほうれい線に気づくきっかけは、
- 笑ったあとにほうれい線が残るようになった
- 笑っていないときにもほうれい線が気になる
- 写真を見ると以前より目立つように感じる
- ファンデーションがほうれい線にたまるようになった
などさまざまです。
まずは、笑っているときだけ目立つのか、笑うのをやめてもほうれい線が残っているのかを見てみてください。
| 気になる状態 | どのようなことが考えられる? |
|---|---|
| 笑うとほうれい線が深くなり、笑うのをやめるとほとんど目立たない | 表情に合わせて頬や皮膚が動くことでできる自然なほうれい線 |
| 口元がカサつき、ほうれい線の周りに細かなシワが目立つ | 乾燥によって細かなシワが目立っていることがあります。保湿すると目立ちにくくなることがあります |
| 笑っていないときにもほうれい線が気になる | 皮膚のハリ低下や、骨格・頬のお肉の厚み・たるみなどが影響していることがあります |
乾燥だけではなく、皮膚のハリの低下や頬のたるみなどが重なっている方もいます。
写真で急にほうれい線が気になったときは
写真を見て、
「こんなにほうれい線あったかな?」
と思うこともあります。
そのような場合は、昔の写真とできるだけ同じ明るさ・顔の向き・表情で比べてみてください。
光の当たり方や顔の角度だけでも、ほうれい線の見え方はかなり変わります。
例えば、少し下を向いて鏡を見ると、頬のお肉が下がってたるみが強調されるため、ほうれい線も深く見えます。
反対に、正面から明るい光が当たっていると、薄く見えることもあります。
ファンデーションがほうれい線にたまる場合も、ほうれい線が深くなったとは限りません。乾燥やファンデーションの厚塗り、口元の動きによってたまりやすくなることもあります。
でき始めのほうれい線に、自宅でできること
口元が乾燥しているなら、まず保湿
洗顔後に口元がつっぱる、粉を吹く、乾燥すると細かなシワが目立つという方は、まず保湿をしっかり行いましょう。
セラミドやヒアルロン酸、アミノ酸など、保湿成分を配合した化粧品を使用します。
化粧水だけでは口元がつっぱるようなら、美容液や乳液、クリームなども肌の状態に合わせて取り入れるとよいでしょう。
当院では、私が開発・監修したHCリンクルリフトクリームも取り扱っています。
ヒアルロン酸やプロテオグリカンなどの保湿成分に加え、ナイアシンアミド、バクチオール、DMAE、EGFなどを配合しています。
化粧品の成分について詳しく知りたい方は、ほうれい線におすすめの化粧品成分もご覧ください。
紫外線対策を続ける
紫外線は、皮膚のハリを保つコラーゲンなどにダメージを与え、シワやたるみを進める原因になります。
ほうれい線が気になってからでも、日焼け止めを毎日使用する意味はあります。
日常的にはSPF30以上を目安に、UVA・UVBの両方を防げる日焼け止めを使用します。
長時間屋外で過ごす日は、できれば2時間程度を目安に塗り直し、汗をかいたりタオルで拭いたりした後にも塗り直しましょう。帽子や日傘を併用するのもおすすめです。
初期なら、マッサージや表情筋トレーニングで薄くなる?
「まだ浅いうちなら、マッサージで戻せるのでは?」
「顔の筋肉を鍛えれば、ほうれい線が深くなるのを防げるのでは?」
と考える方もいると思います。
顔の運動やマッサージについての研究はありますが、でき始めのほうれい線を薄くしたり、将来深くなるのを防いだりする効果は、十分には分かっていません。
当院では、ほうれい線を薄くする目的で表情筋トレーニングを積極的にはおすすめしていません。
ほうれい線が薄くなる十分な根拠がないことに加えて、口元に何度も強く力を入れて同じ場所に繰り返しシワを作ることで、かえってシワが残りやすくなる可能性もあるためです。
マッサージについても、ほうれい線を薄くしようとして強くこすったり、頬を何度も強く引っ張ったりする必要はありません。
詳しくは、表情筋トレーニングとほうれい線で解説しています。
保湿やUVケアを続けても、ほうれい線が残る場合は?
自宅でケアを続けていても、
「乾燥は良くなったのに、ほうれい線は残っている」
「以前は笑ったときだけだったのに、最近は笑っていないときにもほうれい線が残るようになった」
ということがあります。
このような場合は、乾燥以外の原因も考えます。
年齢とともに皮膚のハリが低下したり、頬がたるんだりすると、ほうれい線は徐々に深くなります。
また、もともとの骨格で鼻の横がくぼんでいる方や、頬のお肉が厚い方では、若いうちからほうれい線が目立つこともあります。
こうしたほうれい線は、スキンケアだけで大きく変えるのは難しいです。
ほうれい線が気になっているなら、深くなるまで待つ必要はありません
「まだ浅いから、美容医療を受けるほどではないかな」
と思っている方もいると思います。
ほうれい線が少し見えるからといって、必ず治療を受けなければいけないわけではありません。
ただ、すでにご自身で気になっているのであれば、もっと深くなるまで待つ必要もありません。
ほうれい線が深くなるほど、スキンケアだけで目立たなくするのは難しくなります。
そのため、
- 保湿を続けても、笑っていないときにほうれい線が残る
- 以前よりほうれい線が深くなってきた
- 鼻の横のくぼみが気になる
- できるだけ自然に薄くしたい
という場合には、浅い段階から相談していただいてよいと思います。
治療を受けるかどうかは、診察を受けてから決めても構いません。
でき始めのほうれい線には、どんな治療がある?
当院では、ほうれい線の状態によって主にグロースファクターやヒアルロン酸などを使用しています。
笑うのをやめても皮膚にほうれい線が残っている場合には、グロースファクター治療を行うことがあります。
ほうれい線の溝や鼻横のくぼみが目立つ場合には、ヒアルロン酸を使用することがあります。
長期的な改善効果を希望する場合はグロースファクター、施術直後から効果を実感したい場合はヒアルロン酸をおすすめしています。
頬のたるみがほうれい線を目立たせている場合には、たるみに対する治療を一緒に検討することもあります。
それぞれの治療について詳しく知りたい方は、ほうれい線治療の選び方をご覧ください。
当院でほうれい線治療を受けられた方の経過
ここからは、当院でほうれい線治療を受けられた方の経過をいくつかご紹介します。
グロースファクター治療を受けた30代女性
こちらは、30代女性のグロースファクター治療の症例です。
治療前と1か月後を比較しています。

ヒアルロン酸治療を受けた20代女性
こちらは、写真を撮ったときにほうれい線が気になるという20代女性に、ヒアルロン酸治療を行った症例です。
治療前と施術直後を比較しています。

治療概要
| 治療 | 料金(税込) | 主なリスク |
|---|---|---|
| ほうれい線グロースファクター | 両側180,000円 | 腫れ、内出血、違和感、左右差、凹凸など |
| ヒアルロン酸 | 1本77,000円、2本目以降69,800円 | 腫れ、内出血、凹凸、感染、血流障害など |
よくある質問
20代でほうれい線が気になってきました。老化でしょうか?
20代でも、ほうれい線が目立つ方はいらっしゃいます。
もともとの骨格で鼻の横がくぼんでいる方や、頬のお肉が厚い方では、若い頃からほうれい線が目立つことがあります。
昔の写真を見ても同じようにほうれい線があるのであれば、もともとの顔立ちが大きく関係していると考えられます。
一方で、以前は笑ったときだけだったのに、最近は笑っていないときにもほうれい線が残るようになったのであれば、年齢とともに皮膚のハリが低下したり、頬がたるんできたりしていることも考えられます。
早く治療すれば、その後はほうれい線が深くならずに済みますか?
治療を受けたからといって、その後ほうれい線が絶対に深くならないわけではありません。
年齢とともに皮膚や頬の状態は変わりますし、紫外線などによる皮膚への影響も続きます。
ただ、今あるほうれい線が気になっているのであれば、浅いうちから治療することはできます。
将来のほうれい線を完全に予防するためというより、今気になっているほうれい線を改善する治療として考えていただくのがよいと思います。
最近ほうれい線が気になり始めた方へ
ほうれい線ができ始めたときは、
「自分でケアすればまだ薄くなるかな」
「治療するにはまだ早いかな」
と迷うと思います。
まずは保湿と紫外線対策を続けてみてください。
それでも、笑っていないときにもほうれい線が残る、以前よりほうれい線が深くなってきたと感じるのであれば、一度診察で見せていただいた方がよいと思います。
今の状態でスキンケアを続ければよいのか、美容医療で改善した方がよいのか、実際のほうれい線を見ながらご説明します。










