監修:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
「昨日まではそこまで気にならなかったのに、ふと鏡を見たら急にほうれい線がくっきりして見える」
「最近、一気に疲れて見える気がする」
このように、ほうれい線が急に目立ったように感じるご相談は、実際の診療でも少なくありません。
この記事の結論
急にほうれい線が深くなったように見えるときは、乾燥・睡眠不足・ストレス・体重減少・紫外線ダメージ、そして加齢によるお顔のたるみが重なっていることがあります。
一時的に見え方が悪化しているだけのこともありますが、無表情でもほうれい線が気になる、以前より笑った後のシワが戻りにくい、口元のもたつきが気になる場合は、セルフケアだけでは限界が出やすくなります。
対策方法としては、生活習慣の見直しと、保湿やUVケアといったスキンケアを頑張ることはもちろん、効率的にお悩みを解消するためには適切な治療方法を選ぶことが大切です。
こんなふうに感じていませんか?
- ここ数日〜数週間で急に老けた気がする
- 笑った後だけでなく、無表情でもほうれい線が残るようになってきた
- 疲れ、寝不足、ダイエットの後から目立つ気がする
- セルフケアを頑張ってもほうれい線が良くなっている感じがしない
- 急に目立ったほうれい線をなんとかしたい
ほうれい線は、ある日突然できたように見えても、実際にはいくつかの要因が重なって一気に表面化していることが多いです。
今回は、急にほうれい線が悪化したように見える原因と、今からできる対策をわかりやすく解説します。

急にほうれい線が深くなる原因とは?
「ここ数ヶ月で急にほうれい線が目立つようになった気がする」というご相談をいただくことがあります。
実際には、急にゼロからできるというより、もともとあった浅い線や影が、生活の変化や加齢の影響で一気に目立って見えることが多いです。まずは、どのようなことが肌に起きているのかを見ていきましょう。
1. 急激な体重減少による皮膚のたるみ
短期間で体重が減ると、頬の脂肪が減り、しぼんだ風船のように余った皮膚が、ほうれい線の上にかぶさるように見える場合があります。また、ほうれい線周囲の脂肪が減り、くぼみが目立つ場合もあります。
さらに40代以降は、脂肪だけでなくコラーゲンやエラスチンなどのハリを支える成分も減少しやすく、肌のたるみやシワが進みやすい時期です。このタイミングで急な体重変化があると、「急にほうれい線が深くなった」と感じやすくなります。
特に、ダイエット後に頬がこけた感じがする方や、フェイスラインだけでなく口元まで疲れて見えるようになった方は、この影響が重なっていることがあります。
下記はイメージ画像になります。

2. ストレスや睡眠不足による肌機能の低下
寝不足が続くと、目の下のクマや肌のくすみ、細かなシワなどが重なり、顔全体が疲れて見えることがあります。睡眠の質やストレスは、肌のバリア機能の回復にも関係します。
実際の診療でも、仕事や家庭の負担が重なっている時期、睡眠不足が続いた時期のあとに、「急にほうれい線が深くなった気がする」と来院される方もいらっしゃいます。特にストレス由来の変化は、クマや顔色不良、むくみ、皮膚のハリの低下も重なるため、ほうれい線そのもの以上に老けた印象につながりやすいのが特徴です。

3. 紫外線ダメージの蓄積
紫外線は、肌表面だけでなく真皮層にまで影響し、ハリや弾力を保つコラーゲン線維を少しずつ傷めていきます。こうした変化は長い時間をかけて蓄積し、ある日気づいて「急にほうれい線が深くなった」と感じる場合もあります。
特に春から夏にかけては、日焼け止めを忘れたり、屋外で過ごす時間が増えたりしやすい時期です。紫外線A波(UVA)は曇りの日にも降り注ぎ、窓ガラスも通過するため、日差しの入る窓辺で長く過ごす方も注意しましょう。気づかないうちに光老化が進んでいることがあります。
その結果、肌内部の弾力が低下し、以前は影程度だったほうれい線が、急に深く見えるようになることがあります。紫外線は今すぐシワを作るというより、後になって現れて、「気づいた時にはお肌の老化が進んでいた」という出方をしやすいのが厄介なところです。

4. 年齢による皮膚や支持組織の老化
頬は、皮膚や皮下脂肪に加え、表情筋とつながる膜状の組織であるSMAS(スマス)や、組織をつなぎ留める靭帯、土台となる骨によって形を保っています。加齢で皮膚の弾力や脂肪の量・位置、骨格などが変化すると、頬のたるみにつながる場合があります。
すると頬のお肉が重力の影響で徐々に下がり、ほうれい線部位にお肉が被さることで段差が強調されます。それによって、それまで目立たなかった浅いほうれい線が、急に深くなったように見えるのです。
この変化は、ある日突然始まるというより、もともと進んでいたたるみが、疲れや乾燥などをきっかけに一気に目立って見えるパターンが多いです。お顔の重心が下に下がった感じ、口横のもたつき、マリオネットラインも気になってきた方は、この要素が関係していることがあります。
これは、骨格や皮膚だけでなく、顔全体の支えが弱くなってきたサインでもあります。
5. お肌の乾燥
乾燥すると、口元の細かなシワが目立ち、ほうれい線が深くなったように感じることがあります。肌表面の角層の水分が少なくなると、こうした小ジワが目立ちやすくなります。
特に冬場やエアコンの効いた室内では、口元が乾燥しやすくなります。乾燥に加えて肌のバリア機能も低下していると、洗顔時の摩擦などにも刺激を感じやすくなります。
こうした状態が続くと、本来は浅かったシワが、無表情でも刻みジワのように見えてくることもあります。

今すぐできる!急なほうれい線への対策法
急にほうれい線が目立ったときは、まず生活面とスキンケアを立て直すことが大切です。
保湿や紫外線対策は、乾燥による細かなシワの改善や、肌の老化予防に役立ちます。ただし、すでに定着した深いほうれい線を大きく改善するには限界があります。
セルフケアで様子を見るという選択肢がある方
- 最近寝不足や乾燥が続き、一時的に濃く見えている感じがある
- 朝と夜で見え方が変わる
- 笑った時や疲れた時だけ目立つ
- 無表情ではそこまで深くない
セルフケアだけでは限界が出やすい方
- 無表情でもシワが残る
- 以前より頬のお肉が下がった感じがある
- 頬がこけてきた
- セルフケアを頑張ってもよくならない
- ダイエット後や加齢とともに急に深くなった
- ほうれい線だけでなく口横の影やたるみも気になる
セルフケア編
1. 急激な体重減少による皮膚のたるみに対して
・急激なダイエットは避け、緩やかでバランスの良い減量を心がけましょう。
・タンパク質やビタミンCを意識して摂り、肌のハリ感を保つ栄養素を不足させないことが大切です。
・血流が落ちていると顔全体がやつれて見えやすいため、軽い運動や生活リズムの立て直しも有効です。
・フェイスエクササイズやマッサージはやりすぎると摩擦やシワの原因になることもあるため、行うとしてもやさしく短時間にとどめましょう。
※頬の下垂が強くなっている場合は、セルフケアだけで持ち上げるのは難しく、HIFUや糸リフトなどの治療を検討した方が現実的なこともあります。
2. ストレスや睡眠不足による肌機能の低下に対して
・まずは質の良い睡眠を確保することが最優先です。就寝前のスマホやカフェインを控え、深く眠れる環境を整えましょう。
・深呼吸、軽い運動、入浴、趣味の時間などを取り入れ、自律神経を整える工夫も大切です。
・スキンケアでは、刺激の少ない保湿ケアを中心にして、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどを無理のない範囲で取り入れると、肌の回復を助けやすくなります。
乾燥やバリア低下が気になる方には、保湿力の高いスキンケアをしっかり続けることも大切です。私が監修・開発したNasora社のHCクリームは、ナイアシンアミド、プロテオグリカンなどを配合し、ほうれい線を含むシワの保湿ケアに使いやすい処方になっています。
当院のナースからも、「朝はHCエンリッチローション(化粧水)とHCリンクルリフトクリームだけで、お肌のハリ感やツヤ感が出やすい」といった声があります。お悩みに合った最適なスキンケアを日々丁寧に行うのが良いでしょう。
3. 紫外線ダメージの蓄積に対して
・曇りの日や冬でも、毎日日焼け止めを使う習慣をつけましょう。
・外出時は帽子、日傘、サングラスなども併用すると、より安定して紫外線対策ができます。
・紫外線を多く浴びた日は、パックなど鎮静系のケアでアフターケアを行うのもおすすめです。
※光老化は、見た目年齢を大きく左右する要因です。
紫外線による「光老化」は、顔に現れる老化のサインの約8割に関わるともいわれています。私自身も、日焼け対策には一年を通して気を付けています。
そこで、日焼け対策の強化・ビタミンCなど美容内服の使用・飲む日焼け止め・日焼けした日は鎮静効果のあるパックなどを取り入れ、極力光老化しないよう努めています。
4. 年齢による皮膚や支持組織の老化に対して
・ただし、頬や支持組織の変化によるたるみをセルフケアで引き上げるのは難しく、たるみが関係している場合は医療の力を借りた方が早いことが多いです。
※リフトアップを目的とする場合は、HIFUや、状態によっては糸リフトも選択肢になります。
5. お肌の乾燥に対して
・スキンケアでは、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン、プロテオグリカンなどの保湿成分をしっかり補いましょう。
・洗顔はこすらず、入浴後はなるべく早めに保湿することが大切です。
・室内では加湿器を活用し、湿度50〜60%程度を意識すると乾燥しにくくなります。
・こまめな水分補給や、極端に脂質を減らしすぎない食事も、乾燥しにくい肌づくりには役立ちます。
年齢による変化も重なっているかもしれないと感じる方は、ほうれい線が何歳から気になるか?や、日常ケアを見直したい方はほうれい線の予防法・セルフケアも参考にしてみてください。
急に目立ったほうれい線に、美容医療はどう考えるべき?
ここまでセルフケアについてお伝えしましたが、実際には「最近急に深くなった」と感じる方の多くは、乾燥や疲れだけでなく、もともとの皮膚のハリ低下や頬の下垂も重なっています。
そのため、セルフケアで多少見え方が整うことはあっても、定着してきたほうれい線そのものをしっかり改善したい場合は、美容医療を含めて考えた方が現実的です。
当院では、ほうれい線の状態を見極めた上で、主にグロースファクターまたはヒアルロン酸注射で治療を行っています。
ほうれい線が気になり始めたら、早めに保湿や紫外線対策を取り入れ、さらに深くなるのを予防しましょう。初期のほうれい線が気になる方は、10年後の顔が変わる!美容皮膚科医が教える初期ほうれい線の対策もあわせてご覧ください。
急に悪化したほうれい線に対する治療の考え方
| 治療 | 向いている悩み | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| グロースファクター | 無表情でも目立つほうれい線や皮膚に刻まれたシワなどを、自然に長期間改善したい方 | 長期持続、皮膚の土台改善、自然な変化、ほうれい線の予防効果 | 即効性がない |
| ヒアルロン酸 | 早く見た目を整えたい方 | 即効性があり、その場で変化を出しやすい、効果の調整が容易 | 入れ方や量によっては不自然にならないよう注意が必要 |
ほうれい線グロースファクター注射
ほうれい線治療にはさまざまなアプローチがありますが、最近は“肌育”という考え方で治療を検討される方も増えています。リジュラン、スネコス、プロファイロ、ジャルプロ、プルリアルなど、肌質改善を目的とした製剤は多くありますが、当院ではほうれい線に対してグロースファクター治療を主軸のひとつとしています。
ヒアルロン酸注射が「失われたボリュームを補う」治療であるのに対し、グロースファクターは「肌の土台そのものを整え、自然な若返りを目指す」方向の治療です。
特に、急にほうれい線が深くなったように感じる方の中でも、乾燥や疲れだけでは説明しきれないハリ低下が背景にある方には、この考え方が合いやすいです。見た目をただ埋めるだけではなく、皮膚そのものの変化を重視したい方には、自然な選択肢になりやすいと思います。
当院では、ほうれい線グロースファクター注射の症例数が約3,000件ほどあり、得意としている治療のひとつです。
持続力が長く、症例によっては最長10年程度、良好な状態が続く可能性もあります。
グロースファクターの特徴
コラーゲン産生を促す:グロースファクターは、皮膚のコラーゲン産生を促し、ほうれい線の溝や刻まれたシワを徐々に浅くしていく治療です。時間をかけて改善するため、自然な変化を希望する方にご提案しています。
アレルギーについて:当院では、これまでグロースファクターによるアレルギー反応は起きていません。
血流障害について:当院では粘性のない液状の製剤を使用しており、ヒアルロン酸のような製剤の詰まりによる血流障害は考えにくいと判断しています。
徐々に改善する:ヒアルロン酸で注入直後からくぼみを補う方法とは異なり、時間をかけてほうれい線の改善を目指します。周囲に気づかれにくい自然な変化を求める方に向いています。
仕上がりの目安と持続:当院では約6か月を仕上がりの目安とし、検診で経過を確認しています。改善した状態が年単位で続いている症例もあります。
こちらは40代女性のグロースファクター症例です。写真は左が治療前、右が2年後です。
現在の通常料金(税込):ほうれい線・両側180,000円(診察・麻酔・アフターフォロー込み)。
主なリスク:腫れ・内出血・違和感・左右差・過形成・凹凸・しこり・感染・アレルギーなど。
ハリや弾力が落ちてくる40代以降の方では、ほうれい線だけでなく、肌全体の支えが弱くなっていることも多くあります。
薬剤注入後すぐに大きな変化が出る治療ではなく、約6か月をかけてほうれい線の改善を確認します。即効性よりも、自然で長期的な改善を希望する方にご提案しています。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する成分で、皮膚や関節、目などに多く含まれています。皮膚では水分を保ち、ハリや潤いを支える役割があります。
美容医療では、ヒアルロン酸を主成分とする製剤を注入し、くぼみのボリュームを補います。
ほうれい線治療では、特に頬の厚みが強かったり、くぼみ感が強い方や、「まず見た目を早く整えたい」という方には力を発揮しやすい治療です。
ヒアルロン酸の特徴
高い保水力:注入部位周辺の水分量が増え、ふっくらとした潤いとハリが出やすくなります。乾燥による小ジワが目立ちにくくなることもあります。
減ってしまった組織の代わりになる:脂肪や骨格など、加齢とともに減ってしまった組織の減少によるシワやくぼみを補うことができます。
分解・吸収性がある:時間とともに体内で自然に分解・吸収されます。仕上がりの調整が必要な場合には、診察のうえヒアルロン酸溶解注射を検討することもあります。当院で使用する製剤では2年程度の持続が目安です。
こちらは20代男性にボリフトXCを2本注入した症例です。写真は左が治療前、右が注射直後です。くぼみを補い、施術直後から改善を期待できるのがヒアルロン酸の特徴です。
現在の通常料金(税込):1本77,000円/2本目以降は1本69,800円。使用本数はおよそ1〜3本が目安です(診察・麻酔・アフターフォロー込み)。
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・左右差・凹凸・しこり・感染・アレルギー・血流障害など。
ほうれい線治療全体の考え方を知りたい方は、老けて見られたくない!ほうれい線対策に一番効果的な治療方法とは?もあわせてご覧ください。
まとめ
「最近、急にほうれい線が目立つようになった」
「ふと鏡を見たら、以前より老けた印象になっていてショックだった」
こうした変化は、乾燥、紫外線、ストレス、睡眠不足、体重変化、加齢によるたるみなど、複数の要因が重なって起きていることが多いです。
一時的に見え方が悪くなっているだけなら、保湿や睡眠、生活の立て直しで少し戻ることもあります。ですが、無表情でもほうれい線が目立つ、たるみが気になる、早くなんとかしたいと感じる場合は、セルフケアだけでは限界が出やすい段階です。
当院では、ほうれい線の状態に応じて、グロースファクターによる皮膚の土台改善や、ヒアルロン酸による凹みの改善など、その方に合いやすい方法をご提案しています。
「このまま悪化していきそうで不安」
「自分の場合はセルフケアでよいのか、治療を考えた方がよいのか知りたい」
そう感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
急に目立ってきたほうれい線は、疲れや乾燥だけでなく、皮膚のハリ低下やたるみが重なっていることも少なくありません。
生活習慣、スキンケアの見直しで様子を見られるケースもありますが、無表情でもほうれい線が目立つ、たるみが気になると感じる場合は、一度原因を見極めた方が対策方法を判断しやすくなります。
当院では、無理にひとつの治療をおすすめするのではなく、グロースファクターやヒアルロン酸などの中から、その方の状態に合いやすい方法を丁寧にご提案しています。さらに老化が進行していくことに備えて、まずは「自分にどの治療が合うのか」を把握するところからでも大丈夫です。















