テレビなどのメディアや、Instagram・YouTubeなどのSNSで顔ヨガや舌回しを知り、「自宅でほうれい線を何とかしたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お金をかけずに、自分でできる方法でほうれい線が薄くなるなら、試してみたくなりますよね。
ただ、残念ながら、顔ヨガや舌回しでほうれい線そのものを改善する効果については、はっきり分かっていません。
目次
顔ヨガ・舌回しで、ほうれい線は薄くなる?
顔の運動を20週間続けた女性16人の研究では、頬のふくらみは改善したものの、ほうれい線には明らかな改善がみられませんでした。
そのため、「顔ヨガにはまったく意味がない」とまでは言えませんが、ほうれい線を薄くする方法として効果が確立しているわけでもありません。
顔の筋肉を鍛えれば、頬が持ち上がってほうれい線も薄くなる。そう期待する気持ちは分かります。
しかし、年齢とともに目立つほうれい線には、頬のたるみや皮膚の変化も関係しています。すでに深くなったほうれい線を、筋肉を鍛えるだけで元に戻すのは難しいと考えています。
顔ヨガや舌回しを続けても変化がないのは、回数や努力が足りないからとは限りません。そもそも、顔ヨガや舌回しでほうれい線が改善するかどうか自体、まだ十分に分かっていないためです。
舌回しについても、舌や口元の機能が変わる可能性を調べた研究はあります。ただ、その研究でほうれい線が薄くなったことが確認されたわけではありません。そのため、「舌回しを続ければほうれい線が改善する」とまでは言えないのが現状です。
顔トレを頑張ったのに、かえってシワが気になることも
当院でも、「頑張って顔トレを続けたけれど、逆に悪化した気がする」というご相談をいただきます。
シワが寄るほど力を入れて、何度も同じ表情を繰り返すと、表情の癖がシワとして残ってしまう可能性があります。
ほうれい線を薄くしたくて始めたのに、以前よりシワが気になるようであれば、「もっと強く動かせば効くかもしれない」と無理に続けることで、かえってシワが悪化する可能性がありますので、顔トレはやりすぎないように注意が必要です。
一方で、顔ヨガを楽しみながら無理なく続けている方であれば、日々の習慣として取り入れてもよいと思います。ほうれい線を消そうとして、必要以上に力を入れたり回数を増やしたりしないことが大切です。
自宅でのお手入れは、保湿と紫外線対策を
美容皮膚科医としては、自宅でできるケアとしては、まず保湿と紫外線対策がおすすめです。
乾燥で口元に細かなシワが目立つときは、乳液やクリームでうるおいを保つことが役立ちます。日焼け止めや日傘なども活用して、紫外線から肌を守ることも大切です。
また、個人的には、しっかり睡眠をとること、適度に運動すること、ストレスをため込みすぎないことも大切だと考えています。ほうれい線だけのためというより、肌や体の調子を整えるためにも、日々の生活習慣は大切にしてほしいと思っています。
セルフケアで変わらないほうれい線には、美容医療という選択肢も
顔ヨガや舌回し、日々のスキンケアを続けてもほうれい線が気になる場合には、美容医療で改善を目指す方法もあります。
ほうれい線のシワを自然に改善していきたいのか、鼻横のくぼみが強いのか、できるだけ早く効果を感じたいのか、長期間持続する治療が良いのかなど、ほうれい線の状態やご希望によって、向いている治療は変わります。
当院では、こうした違いを見ながら、グロースファクターやヒアルロン酸などをご提案しています。
数か月かけて改善するグロースファクター注射
グロースファクターは、皮膚のコラーゲンを増やし、ほうれい線のシワを改善するための注射です。治療後は数か月かけて、少しずつ効果が現れます。実際に当院でも、治療後長期間にわたって効果が続いている患者様を多く見ています。
こちらは、グロースファクターでほうれい線を治療した50代女性の、治療前と3か月後の写真です。
料金は両側180,000円(税込・麻酔代込み)です。主なリスクには、腫れ、内出血、違和感、左右差、凹凸などがあります。
早く効果を感じたい方へのヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、ほうれい線や鼻横のくぼみに注入して、へこんだ部分をふっくらさせる治療です。施術直後から効果を実感しやすいことが特徴です。
グロースファクターで治療した後も鼻横のくぼみなどが気になる場合には、経過を見ながらヒアルロン酸を追加することもあります。
料金は1本77,000円、2本目以降は1本69,800円(税込)です。必要な本数と総額は、カウンセリングでご案内します。腫れ、内出血、凹凸、感染、血流障害などのリスクがあります。
頬のたるみが気になる方には、たるみを引き上げる糸リフトなどをご提案することもあります。注射以外の治療も含めて知りたい方は、ほうれい線の治療方法を比較した記事をご覧ください。
顔ヨガを続けてもほうれい線が気になる方へ
「顔ヨガでは変わらなかったけれど、美容医療を受けるのも不安」という方もいらっしゃると思います。
当院では、気になるお悩みに対して美容医療でどれぐらい効果が出そうか、治療にかかる費用やダウンタイムも含めてご説明しています。カウンセリングは無料なので、話を聞いたうえで、治療するかどうかを決めていただくことができます。













