著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
ほうれい線治療を調べていると、グロースファクター、PRP、ヒアルロン酸、糸リフトなど、いろいろな治療名が出てきます。
その中でも、グロースファクターとPRPは、どちらも「肌再生」や「コラーゲン生成」という言葉で説明されることが多いため、違いが分かりにくい治療です。
先に結論をお伝えすると、ほうれい線を長期的に、自然に改善したい方では、当院ではグロースファクターを第一候補として考えることが多いです。
PRPは自己血液を使う治療で、ほうれい線単独に注射するというよりは、全顔に注射して肌質改善や小じわ、毛穴、くすみなどには向いている場合があります。一方で、ほうれい線のようにある程度くっきりシワ・凹み感があるようなお悩みでは、PRP単独では物足りなさを感じることがあります。
このようなことで迷っていませんか?
- グロースファクターとPRPの違いが分からない
- どちらの方が長持ちするのか知りたい
- ほうれい線にはどちらが向いているのか知りたい
- PRPは自分の血液だから安全そうだけど、効果が弱くないか気になる
- グロースファクターは効果が長いと聞くけど、リスクも気になる
この記事では、グロースファクターとPRPの違いを、持続期間、効果の出方、ほうれい線への適応、注意点という視点で整理します。
目次
GF(グロースファクター)注射とは?

グロースファクター治療は、肌の真皮層にグロースファクター(成長因子)を注入し、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。
ヒアルロン酸のように「足りない部分を埋める」治療ではなく、皮膚の土台そのものを内側から整え、自然なハリや厚みを引き出していく治療です。
効果はゆっくり現れます。施術直後に大きく変わるというより、数ヶ月かけて少しずつ変化していくため、周囲に気づかれにくい自然な改善を希望される方に向いています。
当院では、ほうれい線に対してグロースファクターを主軸治療の一つとして行っています。
特に、皮膚のハリ低下が目立ち、ほうれい線が無表情時でも目立つようになり、口横まで伸びてきたという方には良い適応です。
持続期間が長いのが特徴で、年単位で効果が続きます。また、当院のグロースファクターは自然な仕上がりを重視して設計している治療です。
グロースファクターは即効性を狙う治療ではありません。すぐに形を整えたい場合はヒアルロン酸が合うこともあります。一方で、長期的に自然な改善を目指したい方では、グロースファクターの方が目的に合いやすいことがあります。
PRP(多血小板血漿)注射とは?
PRP(多血小板血漿)注射とは、患者様ご自身の血液を採取して遠心分離し、血小板を多く含む血漿を注入する再生医療です。
血小板にはPDGFやTGF-βなどの成長因子が含まれており、これらが肌の自然治癒力に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促すとされています。
PRPは自己血液由来の治療であるため、アレルギーや異物反応のリスクを抑えやすい点が特徴です。肌のハリ、弾力、小じわ、毛穴、くすみなど、肌質改善を目的に行われることが多い治療です。
ただし、ほうれい線のようにある程度くっきりしたシワに対しては、PRP単独では変化が弱く感じやすいです。
PRPの作用機序と特徴
PRPは、自分の血液を遠心分離して抽出した多血小板血漿を注入する治療です。
血小板に含まれる成長因子が局所に働き、傷の自然治癒に近い反応を利用して、肌の再生を促します。
自己由来成分であるため、異物反応のリスクを抑えやすい一方、採血や血液処理の工程が必要で、効果の出方には個人差があります。
PRPの効果発現・持続期間
PRPは、注入後1〜2ヶ月ほどで肌のハリや質感の変化を実感されることがあります。
ただし、一般的には持続期間は3〜6ヶ月程度とされることが多く、効果を維持するためには繰り返し治療が必要になることがあります。
肌質改善としては良い選択肢になることがありますが、ほうれい線をしっかり改善したい方にとっては、効果や持続性が物足りなく感じられる場合があります。
グロースファクターとPRPのリスク・注意点
どちらもリスクや注意点は異なります。
グロースファクターは、適切に行えば長期的な自然な変化が期待できる一方で、薬剤の配合、濃度、注入量、注入層、注入方法を誤ると、しこりやふくらみすぎのリスクがあります。
そのため、グロースファクター治療は「ただ注入すればよい治療」ではありません。ほうれい線の状態、皮膚の厚み、過去の注入歴、たるみの程度、表情筋の癖などを見極めたうえで、慎重に設計する必要があります。そのため、医院選びが非常に重要です。
PRPは自己血液由来である点は安心材料になりますが、効果がマイルドになりやすく、ほうれい線の改善目的では繰り返し治療が必要になることがあります。
グロースファクターの副作用や注意点については、こちらでも詳しく解説しています。
グロースファクター注入療法の副作用・リスク
グロースファクターとPRPの比較
| 比較項目 | グロースファクター(GF) | PRP(多血小板血漿) |
|---|---|---|
| 原料 | 成長因子を含む製剤 | 患者様自身の血液を遠心分離 |
| 主な目的 | 皮膚の土台改善、ほうれい線の自然な改善、長期的なハリ改善、ほうれい線予防効果 | 肌質改善、小じわ、毛穴、くすみ、質感の改善 |
| 効果の出方 | 数ヶ月かけてじわじわ変化 | 1〜2ヶ月で肌質変化を感じることがある |
| 即効性 | 低め。即時変化より長期改善向き | 中程度。肌質変化は比較的早く感じる場合がある |
| 持続期間 | 数年以上の長期持続が期待しやすい | 3〜6ヶ月程度。維持には繰り返し治療が必要なことが多い |
| ほうれい線への適応 | ほうれい線に向きやすい | 浅い小じわや肌質改善向き。深いほうれい線には単独では限界が出やすい |
| 安全性 | 注入設計が重要。濃度・量・層を誤るとしこりやふくらみのリスク | 自己由来でアレルギーリスクは抑えやすいが、効果には個人差がある |
| ダウンタイム | 赤み・腫れ・内出血など。比較的軽いことが多い | 赤み・腫れ・内出血など |
| 費用目安 | 1回 18万円(税込)(当院価格) | 1回 10〜30万円程度 |
治療回数やダウンタイムについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ほうれい線治療は何回で効果が出る?
ほうれい線治療のダウンタイム最短は?グロースファクター・ヒアルロン酸・糸リフト徹底比較
グロースファクターとPRPはどんな人に向いているの?
グロースファクターが向いている方
- ほうれい線を長期的に自然に改善したい方
- ヒアルロン酸のように「入れた感じ」を出したくない方
- ほうれい線が気になる方
- 数ヶ月かけてじわじわ自然に変わる治療を希望する方
- 繰り返し頻繁に治療を受けるより、長く持つ治療を考えたい方
- ほうれい線だけでなく、口元全体の老け感を土台から整えたい方
実際の診療でも、ほうれい線で悩まれている方は「急に変わりたい」というより、「不自然にならず、でもちゃんと変わりたい」とおっしゃる方が多いです。
そのような方では、グロースファクターのように時間をかけて皮膚の土台を整える治療が合いやすいことがあります。
PRPが向いている方
- 自己血液由来の治療を希望する方
- 小じわ、毛穴、くすみ、肌のツヤを改善したい方
- 肌質改善を目的にマイルドな変化を求める方
- ほうれい線そのものより、肌全体の質感を整えたい方
- 定期的なメンテナンス治療として続けたい方
PRPが悪い治療ということではありません。問題は、目的のズレです。
肌質改善が目的であればPRPが合うこともありますが、ほうれい線をしっかり改善したい場合は、PRPだけでは十分な変化が出にくいことがあります。
当院がほうれい線にグロースファクターを重視している理由
当院は、クリニック名にHoureisenと入っているように、ほうれい線治療に本気で向き合っているクリニックです。
ほうれい線は、単に皮膚表面の小じわだけで起こるものではありません。皮膚のハリ低下、脂肪のボリューム、骨格、表情のクセ、たるみなど、複数の要素が重なって目立ちます。
その中で、長期的にほうれい線を改善したい方には、まずグロースファクターによる土台改善がご希望に合う選択肢になります。
当院では、ほうれい線グロースファクター治療の症例数は3,000件以上あります。ただ、症例数が多いから誰にでも同じ治療を行うということではありません。
1人1人しっかり診察し、ほうれい線の原因、深さ、左右差、過去の治療歴、ご希望の仕上がりなどを確認したうえで、治療経過にご満足いただけて、笑顔になってもらえるよう、最適な治療を提案しています。
ヒアルロン酸とグロースファクターの違いについては、こちらでも詳しく解説しています。
何が違う?ヒアルロン酸注射とほうれい線グロースファクターの比較
グロースファクター症例:長いほうれい線が気になっていた方
例えば、下記の患者様は、口横まで続く長いほうれい線に悩んでおられました。
ほうれい線グロースファクター治療を受けられ、3ヶ月程度でラインの目立ち方が自然に薄くなり、なおかつ「誰にもばれずに施術できた」とお喜びいただきました。
症例を見ると変化は分かりやすいですが、同じ治療が全員に合うわけではありません。大切なのは、この変化が自分のほうれい線の原因にも合うかどうかを、診察を丁寧に行って、適応を見極めることです。

結局、グロースファクターとPRPはどちらを選ぶべき?
肌のツヤ、小じわ、毛穴、くすみなど、肌質を全体的に整えたい方では、PRPが選択肢になることがあります。
一方で、ほうれい線を長期的に自然に改善したい方、特に皮膚のハリ低下や固定化したラインが気になる方では、グロースファクターの方が目的に合いやすいことがあります。
見た目をすぐに整えたい場合はヒアルロン酸が合うこともありますし、頬のたるみが強い場合は糸リフトやたるみ治療を検討した方がよいこともあります。
つまり、「グロースファクターとPRPのどちらが上か」ではなく、「今の悩みが肌質の問題なのか、ほうれい線の構造的な問題なのか」で考えることが大切です。
まとめ
グロースファクターとPRPは、どちらも肌再生を目的とした治療ですが、向いている悩みが違います。
- ほうれい線を長期的に自然に改善したい方は、グロースファクターが合いやすい
- 小じわ、毛穴、くすみ、肌質改善が中心なら、PRPが合うこともある
- PRPは自己由来の安心感がある一方、ほうれい線には単独で限界が出やすい
- グロースファクターは長期持続が期待しやすい一方、注入設計が非常に重要
- 治療名だけで選ばず、自分の原因に合っているかを見極めることが大切
ほうれい線治療で大切なのは、「どの治療が流行っているか」ではなく、「今の自分のほうれい線に何が合っているか」です。
PRPが合う方もいれば、グロースファクターが合う方もいます。場合によっては、ヒアルロン酸や糸リフトなどを組み合わせた方が自然に整うこともあります。
ただ、ほうれい線を長く自然に改善したい方、何度も治療を繰り返すより土台から整えたい方では、グロースファクターを一度検討する価値は十分にあります。
グロースファクターとPRPで迷っている場合、まず大切なのは「自分の悩みが肌質の問題なのか、ほうれい線の構造的な問題なのか」を見極めることです。
小じわや毛穴、くすみが中心なのか。あるいは、無表情でも残るほうれい線、口横まで伸びる影、皮膚のハリ低下が気になるのか。ここを整理すると、選ぶべき治療はかなり変わります。
当院では、無理に治療をおすすめするのではなく、ほうれい線の原因を診察したうえで、その方に合いやすい方法をご提案しています。まずは自分に合う考え方を整理するところからでも大丈夫です。













