ほうれい線とフェイスラインのたるみが気になる方へ
ハイフは、たるみ予防・フェイスラインの引き締め・軽度のもたつき改善に向いています
「ハイフを受ければ、フェイスラインだけでなく、ほうれい線も一緒に薄くなりますか?」というご相談をよくいただきます。
ハイフは、頬やあご下、フェイスラインのたるみを引き締める治療です。頬のお肉が下がってほうれい線の上にかぶさっている方では、輪郭が引き締まることで、ほうれい線上の影が目立ちにくくなることがあります。
一方で、無表情でも皮膚にシワが残る、鼻横がくぼんでいる、ファンデーションがほうれい線にたまるという場合は、ハイフだけで目に見えて分かるほど改善することは難しいです。
このようなお悩みはありませんか?
同じ「ほうれい線が気になる」というお悩みでも、頬のたるみが主な方、皮膚にシワが残っている方、鼻横のくぼみが強い方では、向いている治療が異なります。このページでは、ハイフで変えやすい部分と、ハイフだけでは変えにくい部分を分けて解説します。
ハイフは顔のどこに働く治療なのか
ハイフ(HIFU)は、High-Intensity Focused Ultrasoundの略で、日本語では高密度焦点式超音波と呼ばれます。超音波を設定した深さへ集束させ、組織の中に点状または線状の熱作用を起こす治療です。
使用するモードや焦点を合わせる深さによって、皮下組織やSMAS(表在性筋腱膜系)付近など、狙う部分を変えます。皮膚の表面を切らずに、頬やあご下、フェイスラインの引き締めを目指せることが特徴です。
一方、ハイフは鼻横のくぼみを直接持ち上げたり、皮膚に刻まれたシワを埋めたりする治療ではありません。ほうれい線に対しては、頬のたるみやもたつきがどの程度関わっているかが、効果を考えるうえで重要です。
主な役割
頬・フェイスラインの引き締め
頬やあご下の軽いもたつきを引き締め、輪郭がすっきり見えることがあります。
肌への作用
ハリや弾力を整える
熱刺激後の組織反応によって、皮膚のハリや弾力が整ってくることがあります。
ほうれい線への限界
シワや鼻横のくぼみは残ることがある
輪郭が引き締まっても、無表情で残るシワや鼻横のくぼみを、ハイフで直接改善することは難しいです。
肌のハリや毛穴などを主に整えたい場合は、RF治療など別の機器治療が合うこともあります。詳しくはデンシティ(DENSITY)の解説も参考になります。
ハイフが向いている方・ハイフだけでは変化が出にくい方
「ほうれい線がある」という一点だけでは、ハイフが合うかは分かりません。同じほうれい線でも、頬のお肉が下がってできる影と、皮膚に残るシワ、鼻横のくぼみでは、必要な治療が異なります。
ハイフが選択肢になりやすい方
ハイフだけでは変化が出にくい方
ほうれい線が何によって目立っているかを詳しく知りたい方は、ほうれい線の原因について、リフトアップ治療の限界も知りたい方はリフトアップ治療だけでほうれい線が解決しない理由をご覧ください。
当院がハイフの診察と照射で確認していること
当院では、全院でウルトラセルZi(ULTRAcel[Zi:])を使用しています。ウルトラセルZiは、前世代にあたるウルトラセルQ+の後継機種です。
ウルトラセルZiは、Q+から照射の安定性と操作性がさらに改良された後継機種です。カートリッジ内部の温度を素早く安定させるシステムを搭載し、ハンドピースのLEDで、照射モード・深度・ショット時間に加えて、トランスデューサーの位置やカートリッジ温度もリアルタイムに確認できます。そのため、施術者が照射状態を確認しながら、部位ごとに安定した照射を組み立てやすくなっています。
照射スピードも向上しており、当院では従来機より短い時間で治療を進めやすく、痛みに配慮しながら施術しやすい点も採用理由の一つです。痛みの感じ方には個人差があるため、状態を確認しながら、必要に応じて出力や照射方法を調整します。
ただし、機械の名称だけで仕上がりが決まるわけではありません。ハイフは強く広く照射すればよい治療ではなく、どこを引き締め、どこを避けるかが重要です。
当院の照射方針:残したい頬のふくらみと、引き締めたい場所を分けます
当院では、正面と斜めから頬のお肉の厚み、たるみの位置、頬こけ、左右差、フェイスラインのもたつきを確認してから、照射する範囲・深さ・出力を決めます。
頬の中央には、若々しい印象を保つために残した方がよいふくらみがあります。頬の脂肪が少ない方では、その部分へ必要以上に照射せず、フェイスラインやあご下など、もたつきが気になる場所を中心に照射します。
反対に、頬やあご下の脂肪が多く下顔面が重く見える方では、リニアHIFUを検討することがあります。皮下組織やSMAS付近の引き締めを目的とする場合はドットモードを使うなど、顔立ちと目的に合わせてモード・深さ・範囲・出力を調整します。
無表情でも残るシワや鼻横のくぼみが主な場合は、ハイフを繰り返してもほうれい線の変化が少ない可能性があります。その場合はハイフの限界をお伝えし、ほうれい線そのものに合う治療をご案内します。
当院のハイフ症例
こちらは、頬のたるみと口元のもたつきが見られた50代女性に、ウルトラセルZiで頬・あご下を1回照射した症例です。比較は治療4か月後です。
この症例は、皮膚に刻まれたほうれい線を直接埋める治療ではなく、頬とあご下を引き締める目的でハイフを選択しています。あくまで1例であり、同じ治療で同様の結果が得られるとは限りません。
HIFU(ウルトラセルZi)1回。治療前と治療4か月後の比較です。
効果の現れ方と、再施術を考える時期
ハイフは、照射直後から引き締まりを感じる方もいます。その後も熱刺激を受けた組織の反応が進み、数週間から数か月かけて輪郭が整って見えることがあります。
効果の現れ方や持続は、使用する機器、照射する深さや出力、たるみの程度、脂肪量などによって異なります。当院では、最初から何度も受ける前提にはせず、まず1回の経過を見て、次の施術が必要かを判断します。
再施術は、お顔の変化を確認してから考えます
ハイフを繰り返す場合も、毎回同じ範囲へ同じ強さで照射するとは限りません。頬の脂肪が減った、フェイスラインが整った、反対にこけやすくなったなど、お顔の状態は変わります。
再施術の時期は一律ではありません。効果が残っている間に追加照射を急ぐのではなく、現在のたるみと脂肪量を改めて診察して決めることが大切です。
照射直後
施術直後から、軽い引き締まりを感じる方もいます。
数週間〜数か月
組織の反応に伴い、輪郭の見え方が徐々に整うことがあります。
その後
持続には個人差があります。再施術は経過を診て判断します。
治療中・治療後の痛み
ハイフは皮膚を切らずに行う治療ですが、熱エネルギーを深い部分へ届けるため、痛みや違和感がまったくないわけではありません。
治療中に感じることがある痛み
チクチクとした熱感、奥へ響く感覚、骨に近い部分で一瞬ズーンとする感覚が出ることがあります。特に頬骨まわり、あご先、額などは刺激を感じやすい部位です。
痛みの感じ方には個人差があります。当院では無理に我慢していただくのではなく、反応を確認しながら出力や照射方法を調整します。
治療後は、押した時の痛みや筋肉痛のような違和感が出ることがあります。多くは時間とともに落ち着きますが、強い痛みやしびれが続く場合は、早めに施術を受けた医療機関へご相談ください。
副作用・ダウンタイムと頬こけを避けるために
ハイフは比較的ダウンタイムの少ない治療ですが、組織へ熱を加える治療のため、副作用の可能性があります。「切らない治療だから安全」と決めつけず、起こり得る反応を理解して受けることが大切です。
比較的起こりやすい反応
赤み、腫れ、むくみ、乾燥、熱感、圧痛、筋肉痛のような違和感などが挙げられます。
まれでも注意が必要な症状
熱傷・水ぶくれ、紫斑・皮下出血、色素沈着、膨疹、硬結・瘢痕、しびれ・感覚変化・神経障害、意図しない脂肪減少などが起こる可能性があります。眼周囲では、飛蚊症や白内障などの眼障害も報告されています。
頬こけのリスクを下げるため、もともとの脂肪量と照射範囲を確認します
脂肪が少ない方や顔が細い方の頬へ必要以上に照射すると、意図しない脂肪減少によって、頬がこけて老けた印象になる可能性があります。
そのため、頬全体へ一律に照射せず、こけやすい部分を避ける、フェイスラインやあご下を中心にするなど、顔立ちに合わせて照射範囲を決めます。
HIFUは医療機関で、診察を受けてから
厚生労働省は、HIFUを人体へ照射して細胞に熱凝固を起こし得る行為について、医師が行うべき医療行為であると示しています。医療機関で、医師の診察と具体的な指示のもと、顔の解剖や神経の走行を踏まえて行うことが重要です。
強い痛み、水ぶくれ、しびれ、感覚の変化などが続く場合は、我慢せず、施術を受けた医療機関へご連絡ください。
ハイフを受けられない方・事前確認が必要な方
- 妊娠中、または妊娠している可能性がある
- ペースメーカーなどの医療機器を使用している
- 照射部位またはその近くに、金属、金の糸、インプラントなどが入っている
- 照射部位に強い皮膚炎、感染、ヘルペスなどがある
- 創傷治癒や感覚に影響する病気がある
過去にヒアルロン酸、糸リフト、脂肪注入などを受けた方も、施術した部位と時期を事前にお知らせください。治療できるかどうか、照射範囲を変える必要があるかを診察で判断します。
治療後に起こりやすい反応
赤み、むくみ、乾燥、押した時の痛み、筋肉痛のような違和感が出ることがあります。多くは時間とともに落ち着きますが、現れ方や続く期間には個人差があります。
メイクは治療後から可能なことが多いものの、大切な予定がある場合は、余裕を持った日程で受けると安心です。
治療後に気をつけたいこと
刺激を避ける
当日は強いマッサージや、照射部位を強くこすることを避けます。
熱をためすぎない
長時間の入浴、サウナ、激しい運動、大量の飲酒は控えます。
肌を守る
保湿と紫外線対策を行い、乾燥や赤みが強い時は早めにご相談ください。
ハイフ以外の治療を考えた方がよい場合
ほうれい線治療では、「どの治療が一番優れているか」ではなく、今のほうれい線を目立たせている原因と、治療の役割が合っているかで考えます。
ハイフで輪郭を引き締めても、皮膚に残るシワや鼻横のくぼみは残ることがあります。反対に、注入だけを行っても、頬のたるみやフェイスラインの重さが気になることがあります。すべてを一度に受ける必要はなく、最も気になる部分から段階的に整える方法もあります。
| 治療 | 主な役割 | 変化の特徴 | 限界・注意点 |
|---|---|---|---|
| 治療ハイフ | 主な役割頬・あご下・フェイスラインの軽いたるみやもたつきを引き締める | 変化の特徴切らずに輪郭を整えやすく、ダウンタイムが比較的少ない | 限界・注意点深いほうれい線、鼻横のくぼみ、折れジワには単独で限界がある。赤み、腫れ、痛み、熱傷、感覚変化などのリスクがある |
| 治療グロースファクター | 主な役割皮膚のコラーゲン産生を促すことを目的に、ほうれい線やハリ低下を整える | 変化の特徴徐々に自然な変化が現れ、当院では年単位で効果が続く症例も確認している | 限界・注意点即効性はなく、効果には個人差がある。腫れ、内出血、痛み、左右差、しこり、過形成などのリスクがある |
| 治療ヒアルロン酸 | 主な役割鼻横のくぼみや段差、ボリューム不足を注入で整える | 変化の特徴注入直後から変化が分かりやすい | 限界・注意点腫れ、内出血、痛み、しこり、感染、血流障害などのリスクがある |
| 治療糸リフト | 主な役割下がった頬のお肉を物理的に引き上げる | 変化の特徴頬やフェイスラインを引き上げやすい | 限界・注意点ほうれい線そのものは単独では十分に変わらないことがある。腫れ、内出血、痛み、引きつれ、陥凹、感染などのリスクがある |
| 治療RF治療 | 主な役割皮膚の引き締め、ハリ、肌質を整える | 変化の特徴HIFUとは熱を届ける仕組みや得意な深さが異なる | 限界・注意点深い溝やくぼみには別の治療が必要なことがある。赤み、腫れ、熱傷、色素沈着、感覚変化などのリスクがある |
治療を組み合わせる場合も、まず主な原因から整えます。
たるみとほうれい線の両方が気になる方では、ハイフで輪郭を引き締めながら、ほうれい線にはグロースファクターやヒアルロン酸を検討することがあります。状態によっては、先に皮膚の土台を整え、必要な部分だけ後から追加することで、自然な仕上がりを目指しやすい場合があります。
注射治療の違いはグロースファクター・ヒアルロン酸・ボトックスの比較、グロースファクターとヒアルロン酸で迷う方はヒアルロン酸とグロースファクターの違いも参考にしてください。
ハイフの料金
当院のウルトラセルZiによるHIFU料金は、照射範囲とショット数によって異なります。以下は全院共通の税込料金です。
料金は改定される場合があります。施術前に最新の料金表をご確認ください。
ハイフに関するよくある質問
ハイフは1回で効果がありますか?
1回の照射でも、頬やフェイスラインの引き締まりを感じる方はいます。ただし、変化の大きさはたるみ、脂肪量、照射範囲によって異なります。まず1回の経過を見て、再施術が必要かを判断します。
ハイフでほうれい線は消えますか?
ハイフで、すべてのほうれい線が消えるわけではありません。頬のたるみやもたつきで目立っている場合は目立ちにくくなることがありますが、無表情でも残るシワ、鼻横のくぼみ、骨格の影響が強い場合は、別の治療が適していることがあります。
ハイフで頬がこけることはありますか?
脂肪が少ない方や顔が細い方の頬へ必要以上に照射すると、意図しない脂肪減少によって頬がこけて見える可能性があります。診察で脂肪量を確認し、こけやすい部分を避けて照射することが大切です。
ハイフは痛いですか?
チクチクした熱感や、奥・骨に響くような感覚が出ることがあります。痛みの感じ方には個人差があるため、当院では反応を確認しながら出力や照射方法を調整します。
ハイフとデンシティは、どちらがよいですか?
ハイフは集束超音波、デンシティはRF(高周波)を用い、熱の届け方と狙う組織が異なります。輪郭のもたつき、皮膚の厚み、脂肪量、希望する変化を診察して選びます。
ハイフとグロースファクターは併用できますか?
状態によって併用することがあります。ハイフは頬やフェイスラインの引き締め、グロースファクターは皮膚のコラーゲン産生を促すことを目的に、ほうれい線を整える治療です。両方が必要か、どちらを先に行うかは、たるみとシワの比重を見て判断します。
まとめ
ハイフは、頬やあご下、フェイスラインの軽いたるみを引き締める治療です。輪郭が整うことでほうれい線上の影が目立ちにくくなることはありますが、無表情でも残るシワや鼻横のくぼみを、ハイフだけで大きく変えるのは難しい場合があります。また、頬の脂肪が少ない方では、照射する場所を慎重に選ぶ必要があります。
ハイフが得意なこと
軽いたるみ、頬・あご下・フェイスラインのもたつきを引き締めること
ハイフだけでは変えにくいこと
無表情でも残るほうれい線、鼻横のくぼみ、皮膚に刻まれた折れジワ
治療選びで大切なこと
ほうれい線と輪郭のどちらが一番気になるかを整理し、原因に合う治療を選ぶこと













