著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
SNSで話題の「ジュブゼン(JUVGEN)」をご存知でしょうか。
「ほうれい線治療を受けたいけれど、できるだけ長期的な効果が続く施術を選びたい」という方から注目されています。
そんな中、ジュブゼンと、当院の看板メニューである「ほうれい線グロースファクター治療」との違いについてご質問をいただくことがあります。
どちらも「長期的な効果が期待できる」という共通点がありますが、治療のメカニズムや、改善できるポイントに違いがあります。
そこで本記事では、美容皮膚科の視点から、ジュブゼン(JUVGEN)の特徴や効果だけでなく、グロースファクター治療との違いについても交えて、わかりやすく解説いたします。
目次
ジュブゼン(JUVGEN)とは?
ジュブゼン(JUVGEN)は韓国で開発された施術です。
特殊な専用の機器を使って、二酸化炭素ガスとヒアルロン酸の成分を皮膚に注入することで、コラーゲンの生成を促し、シワを改善することを目的とした施術です。
ジュブゼンがほうれい線を改善するメカニズム
ジュブゼンの施術における肌の再生を促進・コラーゲン生成を誘導するメカニズムについて、
「物理的、化学的、生物学的」な刺激がどのように働くかを解説します。

- 物理的な刺激について
二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を0.001ccずつ交互に真皮層に注入し、細胞と組織に対して物理的刺激を与えます。
この刺激が、皮膚組織の細胞、特に線維芽細胞(コラーゲンを生成する細胞)を傷つけることなく活性化させます。
- 科学的な刺激について
注入された二酸化炭素ガスが皮膚組織の水分と反応し、炭酸を生成します。これにより、注入部位周辺のpH(酸性度)が一時的に低下します。
このわずかな酸性化という化学的変化が、血管を拡張させ、血流を増加させます(ボーア効果)。
血流が増加することで、酸素や栄養分が真皮層により多く運ばれ、コラーゲン生成に必要な細胞代謝が向上します。
- 生物学的な刺激について
上記の物理的刺激による線維芽細胞の活性化と、化学的刺激による血流の増加という環境変化が、体内の自然治癒反応を引き出します。
活性化された線維芽細胞が、コラーゲンとエラスチンを生成し、シワやへこみの下に新しいコラーゲン繊維組織を形成します。
この新しいコラーゲン繊維組織が、内側から真皮層を押し上げ、シワ(ほうれい線など)を埋めて改善します。
ジュブゼンのリスクと注意点
注意点としては、ジュブゼンはヒアルロン酸注射とは異なり効果の即効性は期待できません。
効果の発現に平均約2〜3ヶ月かかり、6ヶ月程度かけて完成に近づきます。

では、ジュブゼンのリスク(副作用)について見ていきましょう。
施術後、一時的に腫れ・赤み・熱感・痛み・内出血などが生じることがあります。
これらは多くの場合、数日〜2週間程度で落ち着きますが、個人差があります。
極めて稀なケースとして、注入部位におけ感染や、注入部位が硬くなるしこり、凹凸感といった見た目の不自然さに繋がる合併症が起こる可能性があります。
ヒアルロン酸注射と違って、ジュブゼンには膨らみすぎた自分のコラーゲンを「溶解する」といった手立てはありません。
元に戻すことが出来ない施術だからこそ、リスクを理解して慎重に判断した方が良いでしょう。

また、ヒアルロン酸を使用するので、理論上は、誤って薬剤が血管内に注入されることによる血管塞栓(けっかんそくせん)による皮膚壊死・失明などの重篤なリスクが考えられます。
万が一異常を感じた場合は、速やかにクリニックに連絡し、適切な診断と処置を受けてください。
ほうれい線グロースファクター治療とは?
グロースファクター治療とは、皮膚に注入し、コラーゲンやエラスチンの再生を促してシワを改善する治療です。
グロースファクターはもともと人の体内にも存在し、細胞の修復・再生をサポートする役割があります。
これを必要な部位に補うことで、年齢とともに低下した肌の再生能力を引き上げ、肌の厚み・ハリ・弾力・ほうれい線上の凹み・シワを皮膚の内側から改善させます。
特徴としては、持続期間が長く、ヒアルロン酸などと異なり、「血流障害」つまり、皮膚壊死・失明のリスクがないことです。
こちらは、当院でグロースファクター治療をほうれい線にお受けいただいたお客様の一例です。

長期経過の症例も多数ございます。

当院のグロースファクター治療についての詳細はこちらのページをご参照ください。
グロースファクター治療のリスクと注意点
グロースファクター治療も、ジュブゼンと同じく効果の即効性はありません。
当院では、約3ヶ月〜6か月かけてじわじわ効果が出てくる施術であると患者様へお伝えしています。
実際に、約1ヶ月で効果をご実感される方もおられれば、5~6か月後あたりの後半でグッと効果が出る方もおられ、効果のでるスピードにも個人差が大きい治療となっております。
以下の方の症例をご参照ください。
1~3か月後の変化よりも、3~6か月後の後半の変化の方が、大きくほうれい線が改善しております。

副作用(リスク)としては、施術後一時的な腫れ・赤み・熱感・痛みなどが生じることがありますが、数日程度で落ち着くことがほとんどです。
ほうれい線上が腫れるので、注射直後からほうれい線が薄くなったように見えますが、こちらは「腫れ」によるものです。
数日で元のほうれい線の深さまで戻ってしまいますが、そこから6か月かけてじわじわと効果が現れます。
個人差がありますが、内出血が出現した場合は1~2週間引くまでにかかる場合がございます。
当院で、グロースファクター治療をお受けになられたお客様の施術直後の症例はこちらです。

グロースファクター治療のダウンタイムについて詳しくはこちらのページをご参照ください。
ばれにくい!ほうれい線グロースファクター注射直後のダウンタイム
さらにジュブゼンと同様、グロースファクター治療でも、感染や、しこり・凹凸が生じる可能性はゼロではありません。
ヒアルロン酸のように「溶解して元に戻す薬剤」は存在しないため、適切な層と量を見極めた施術が非常に重要です。
実際に、他院ではグロースファクターによるしこり、膨らみすぎ(過形成)が問題となっている例もあります。
一方、当院では、しこり・凹凸になりにくい独自の薬剤配合で、一人ひとりの患者様の肌質・骨格・表情筋の動き・左右差を細かくアセスメントし、注入ポイント・深さ・量・濃度を微調整する独自のプロトコルを確立しております。
これまでに約2,500名以上の方に当院のグロースファクター治療を行い、長期経過の例も多数ございますが、過度な膨らみや不自然なボリューム感が問題となったケースは現在まで確認しておりません。
ジュブゼンとグロースファクター治療との違いについて
どちらも「長期間効果が期待できるほうれい線治療」ですが、作用の仕組み、効果の出方には違いがあります。
ジュブゼンとグロースファクター治療との比較
| ジュブゼン(JUVGEN) | グロースファクター(Growth Factor) | |
| 効果の持続期間 | 長期的な効果が期待できる(日本ではまだ新しい施術のため長期経過の例が乏しい) | 長期的な効果が期待できる(最長10年) |
| 効果の現れる時期 | 6ヶ月かけてじわじわと効果が現れる | 6か月かけてじわじわと効果が現れる |
| 必要な施術回数 | 1~3回 | 1~2回(当院の場合) |
| 副作用・リスク | 腫れ・内出血・しこり・凹凸感・重篤なリスクとして血管障害(失明・皮膚壊死) | 腫れ・内出血・しこり・凹凸感など |
| ダウンタイム | 内出血が出た場合は1~2週間 | 内出血が出た場合は1~2週間 |
| 成分 | 二酸化炭素とヒアルロン酸 | グロースファクター |
まとめ

ジュブゼンは導入しているクリニックもまだ少なく、ネット上の情報も断片的で、どんな効果があるのか分かりにくいのが現状です。
今後、ジュブゼンの臨床データが蓄積され、長期的な経過が良好であることが確認されれば、当院でも治療選択肢の一つとして前向きに導入を検討するかもしれません。
当院はクリニック名に「Houreisen(ほうれい線)」とついているように、ほうれい線治療に本気のクリニックです。
安全性と効果にこだわり、日々ほうれい線治療を多数行っています。
特に、看板メニューであるグロースファクター治療は、現在約2,500名以上の患者様にお受けいただいており、長期経過における改善例や症例データも複数ございます。
また、骨格・脂肪量・筋肉の癖・肌質などを総合的に診断し、独自の注入プロトコルに基づいて自然な仕上がりになるようデザインしています。
治療は「流行」で選ぶのではなく、個人のお顔にあった適切なアプローチで選ぶことが大切です。
当院では、1人1人のご予約に十分な時間を割き、カウンセラーではなく、医師・看護師のみでしっかりカウンセリングおよび診察を丁寧に行います。
まずはご相談にお越しください。
カウンセリングは無料ですのでご安心ください。しっかりお悩みを聞かせていただきます。













