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  • ほうれい線, シミ

ほうれい線が濃く見えるのはシミ・くすみ?“色”と“影”の違いを医師が解説

著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック 
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら 

年齢を重ねるにつれて気になりやすいほうれい線頬のシミ・くすみ

「最近、ほうれい線が濃く見える」
「頬のくすみも気になって、顔全体が老けて見える」
「これはシミの問題なのか、ほうれい線の問題なのか分からない」

このように感じてご相談に来られる方もいらっしゃいます。

この記事の結論

ほうれい線と頬のシミ・くすみは、見た目の印象としては深く関係しています。くすみがあるとほうれい線の影が濃く見え、ほうれい線が深いと頬全体が暗く老けた印象に見えやすくなります。

ただし、くすみを改善するだけで、ほうれい線の溝そのものが消えるわけではありません。くすみは「色・透明感」の問題、ほうれい線は「皮膚のハリ低下・たるみ・くぼみ・影」の問題として、分けて考えることが大切です。

このようなお悩みはありませんか?

  • 頬のくすみが強くなり、ほうれい線まで濃く見える
  • 夕方になると、鼻横から口元の影が目立つ
  • シミ・くすみを隠そうとすると、ファンデーションがほうれい線にたまる
  • 肌はケアしているのに、顔全体の老け感が変わらない
  • くすみ治療をすれば、ほうれい線も薄くなるのか知りたい

このような場合、単なる美白ケアだけではなく、ほうれい線の原因まで一度整理した方がよい段階かもしれません。

今回は、ほうれい線専門医院の視点から、ほうれい線と頬のシミ・くすみの関係、そして実際にどう対策を考えるべきかを解説します。

ほうれい線とくすみの関係性

ほうれい線とは、別名鼻唇溝と呼ばれ、鼻の脇から口元にかけて現れる溝のことです。

主な原因は、皮膚のハリ低下、頬の脂肪の下垂、骨格、表情の癖、加齢によるたるみなどです。詳しくは、ほうれい線の原因についての記事でも解説しています。

一方で、くすみは、紫外線、メラニンの蓄積、乾燥、血行不良、ターンオーバーの乱れなどによって、肌の透明感が低下し、顔色が暗く見える状態です。

この2つは一見別の悩みに見えますが、実際には見た目の印象として重なります。

たとえば、肌の弾力が低下すると、ほうれい線の部分に影ができやすくなります。同時に、くすみや色ムラがあると、その影がさらに濃く見えます。

つまり、ほうれい線が深く見える原因が、シワそのものだけでなく、頬のくすみや影にある場合もあるということです。

ただし、ここで大切なのは、くすみ治療とほうれい線治療は目的が違うという点です。

くすみとほうれい線の違い

・くすみ:肌の色、透明感、トーンの問題
・ほうれい線:皮膚のハリ低下、たるみ、くぼみ、影の問題

くすみを整えると若々しく見えやすくなりますが、すでに溝や影がはっきりしている場合は、くすみ治療だけでは物足りないことが多いです。

ほうれい線が深くなる前の早めの対策が、若々しい印象を保つカギになります。

ほうれい線とくすみを引き起こす4つの原因

1 加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少

年齢を重ねると、肌内部のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリやツヤが失われやすくなります。

コラーゲンは肌の弾力を保つ成分、エラスチンはコラーゲンを支える役割を持つ成分です。これらが減ると、皮膚が支えられにくくなり、たるみやほうれい線が目立ちやすくなります。

なぜコラーゲン・エラスチンが減少するのか

  • 加齢:20代をピークにコラーゲンは少しずつ減少します
  • 紫外線:真皮層にダメージを与え、コラーゲン線維を傷つけます
  • 酸化ストレス:活性酸素によりエラスチンが劣化し、弾力が低下します
  • ホルモンバランスの変化:肌の再生力が落ちやすくなります

POINT

コラーゲンが減少すると皮膚がたるみ、ほうれい線の溝が深く見えやすくなります。エラスチンが減少すると肌の伸縮性が落ち、シワの形が固定されやすくなります。

さらに、肌の弾力が低下すると、ほうれい線部分に影ができやすくなり、頬全体が暗く見える原因にもなります。

改善策

加齢によるハリ低下や、ほうれい線部分の影が気になる場合は、肌の土台を整える治療を検討します。

1.グロースファクター治療

グロースファクターは、皮膚の土台からハリを整え、ほうれい線を自然に改善したい方に向いている治療です。即効性を狙う治療ではありませんが、長期的に自然な変化を目指したい方には相性がよい選択肢です。

2.ヒアルロン酸注入

くぼみや溝をすぐに整えたい場合に向いています。即効性がある一方で、持続期間には限りがあり、入れ方によっては不自然に見えることもあるため、適応の見極めが大切です。

3.ハイフやデンシティなどの高周波治療

たるみの引き締めや肌のハリ感を整える目的で使われます。ただし、ほうれい線の溝そのものを単独で大きく改善する治療ではないため、状態によっては他の治療との組み合わせを考えます。

4.糸リフト

頬のたるみを引き上げ、口元を含む全体の印象を整えたい方に向いています。ただし、鼻横のくぼみやほうれい線の溝そのものは、糸リフト単独では限界が出ることもあります。

2 紫外線ダメージ・メラニンの蓄積

紫外線は、肌老化の大きな原因のひとつです。特にUVAは肌の奥深くまで届き、コラーゲンにダメージを与え、シワやたるみの原因になります。

また、紫外線から肌を守るためにメラニンが生成されますが、過剰な紫外線ダメージや摩擦刺激が続くと、メラニンが蓄積し、シミやくすみとして目立ちやすくなります。

紫外線の種類と影響

紫外線を浴びると、メラノサイトが活性化しメラニン生成が促進されます。これが長期間繰り返されると、頬やほうれい線周囲にも色素沈着が起こりやすくなります。

・UVA → シワ、たるみの原因。真皮層まで到達し、コラーゲンにダメージを与えます。
・UVB → 日焼け、シミの原因。表皮層に影響を与えます。
・ブルーライト → メラニンの生成を促進し、くすみや色素沈着を引き起こす可能性があります。

紫外線対策については、こちらの記事も参考になります。
紫外線はシミ・しわ・たるみ・老化の大敵!効果的な対策方法とは?

紫外線ダメージと肌老化のイメージ

POINT

紫外線ダメージが蓄積すると、シミやそばかすが増え、肌トーンが暗く見えやすくなります。同時に、真皮のコラーゲンが傷つくことでハリが低下し、ほうれい線や頬のたるみも目立ちやすくなります。

改善策

シミ・くすみが主な原因の場合は、レーザートーニングやピーリングなどでメラニンや古い角質にアプローチします。

ただし、くすみ治療だけでほうれい線の溝がなくなるわけではありません。くすみ治療は「肌トーンを整える治療」、ほうれい線治療は「影や溝の原因を整える治療」と考えると分かりやすいです。

シミ・くすみについては、しみの種類と対策、治療方法についてもご参照ください。

レーザートーニングについては、レーザートーニングとは?肝斑・シミ・くすみに効果的な美白レーザーを美容看護師が解説もご参照ください。

3 ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わるサイクルのことです。

一般的には約28日周期といわれますが、年齢、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレス、紫外線などによって周期は乱れやすくなります。

肌のターンオーバーが乱れるとどうなる?

  • 古い角質が蓄積し、肌全体がくすんで見える
  • 肌表面が厚ぼったく見える
  • 光の反射が乱れ、影が強く見える
  • ファンデーションがほうれい線にたまりやすくなる

この状態では、ほうれい線部分にも古い角質や乾燥が重なり、実際の深さ以上に目立って見えることがあります。

POINT

睡眠不足や食生活の乱れは、肌の再生力を低下させます。ストレスが続くと肌荒れや乾燥も起こりやすくなり、くすみやシワの印象につながります。

ただし、ターンオーバーを整えるだけで、すでに定着したほうれい線の溝が大きく改善するわけではありません。

改善策

ピーリング、トーニング、イオン導入などでターンオーバーを整え、肌の透明感を高めることができます。

ピーリングについて詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
ピーリング治療4種類比較!どんな方におすすめ?

ミラノリピールとマッサージピール、結局どっちがいい?美容看護師が本音解説

サリチル酸マクロゴールピーリングとは

4 乾燥によるキメの乱れ

乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、角質層のキメが乱れます。

この状態では光の反射が不均一になり、ほうれい線部分の影がより濃く見えるようになります。実際には溝が急に深くなったわけではなくても、乾燥によって老け感が強く出ることがあります。

乾燥の原因

・加齢による皮脂分泌低下
年齢とともに皮脂腺の働きが弱まり、乾燥しやすくなります。

環境要因

冬の乾燥やエアコンの風によって、肌の水分が奪われやすくなります。

誤ったスキンケア

洗浄力の強い洗顔料の使用や、アルコール成分の多い化粧品の使用は、乾燥を悪化させることがあります。

POINT

乾燥によるくすみや小じわは、保湿である程度見え方が整うことがあります。ただし、皮膚のハリ低下やたるみが背景にある場合、保湿だけでほうれい線を大きく改善するのは難しいです。

乾燥が強い方は、まず保湿を整えながら、ほうれい線の原因が「乾燥による一時的な目立ち方」なのか、「構造的な影や溝」なのかを見極めることが大切です。

・高保湿ケア
セラミドやヒアルロン酸などを含む保湿クリームで、肌のうるおいを保ちます。

当院では、ほうれい線・シワを考えて開発したHCクリームもご用意しています。グロースファクター、ナイアシンアミド、セラミドなどを配合し、乾燥やハリ不足が気になる方のスキンケアとして使用しやすい設計です。

ほうれい線・シワ専用のHCクリームについてはこちら

・イオン導入
高濃度ビタミンCや保湿成分を導入し、肌の水分保持や透明感を整える治療です。

イオン導入についてはこちら

ほうれい線とくすみは、どう治療を分けて考えるべきか

ここまでの内容を整理すると、ほうれい線とくすみは関係していますが、同じ治療で完全に解決できるわけではありません。

悩み 主な原因 考えやすい対策 注意点
頬のくすみ メラニン、乾燥、ターンオーバーの乱れ トーニング、ピーリング、イオン導入、スキンケア ほうれい線の溝そのものは改善しにくい
ほうれい線の影 皮膚のハリ低下、たるみ、骨格変化 グロースファクター、ヒアルロン酸、糸リフトなど 原因に合わない治療では効果を感じにくい
くすみとほうれい線の両方 上記が複合して起きる 肌治療+ほうれい線治療の組み合わせ 優先順位を見極めることが大切

特に、頬のくすみとほうれい線が同時に気になってきた方では、単に肌を白くするだけでなく、皮膚の土台をどう整えるかを考えることが大切です。

当院で主軸としているグロースファクター治療は、ほうれい線を自然に改善したい方、ハリ低下が気になる方、長期的に土台から整えたい方に向いています。

一方で、すぐにくぼみを整えたい場合にはヒアルロン酸が合うこともありますし、頬全体のたるみが強い場合には糸リフトなどを検討することもあります。

大切なのは、治療名で選ぶことではなく、今の老け見えの原因が「色」なのか「影」なのか「構造」なのかを見極めることです。

よくある質問(FAQ)

Q:ほうれい線治療を受けるタイミングは?

A:ほうれい線が気になり始めたタイミングで、一度相談していただくのはよいと思います。

特に、無表情でもほうれい線がくっきり残る、夕方になると影が濃く見える、ファンデーションがたまりやすい場合は、セルフケアだけでは限界が出やすい段階です。深いシワになる前に原因を整理しておくことで、治療の選択肢も考えやすくなります。

Q:ほうれい線の治療は痛いですか?

A:当院のグロースファクター注射では、塗布麻酔やブロック麻酔を併用し、痛みをできるだけ抑えて施術を行います。

痛みの感じ方には個人差がありますが、不安が強い方には事前にしっかりご説明します。ほうれい線治療にはグロースファクター以外にもヒアルロン酸や糸リフトなど複数の選択肢がありますので、状態に合わせてご提案します。

Q:くすみを改善したら、ほうれい線も薄くなりますか?

A:くすみが改善されることで、肌のトーンが均一になり、ほうれい線の影が薄く見えることはあります。

ただし、ほうれい線の溝そのものや皮膚のハリ低下が原因の場合、くすみ治療だけでは十分ではありません。見え方の改善なのか、構造そのものの改善が必要なのかを分けて考えることが大切です。

Q:くすみ治療とほうれい線治療は同時に受けられますか?

A:状態や治療内容によっては、同日に行える場合があります。

たとえば、肌のくすみに対してレーザーやイオン導入を行い、ほうれい線に対してグロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療を組み合わせることがあります。ただし、肌状態やダウンタイム、治療の順番によって変わるため、診察時に確認します。

Q:くすみを改善するには、何回の治療が必要ですか?

A:トーニングやイオン導入は、2〜4週間ごとに6〜10回程度を目安にご提案することがあります。

ただし、シミ・くすみの原因、紫外線を浴びてきた量、肌質、ご年齢によって必要回数は変わります。ほうれい線も同時に気になる場合は、くすみ治療の回数だけでなく、ほうれい線への治療が必要かどうかも一緒に判断します。

Q:自宅ケアで治療効果を高めるには?

A:紫外線対策、保湿、摩擦を避けることが基本です。

特に、くすみとほうれい線が気になる方は、日焼け止めを毎日使用し、乾燥を放置しないことが大切です。当院開発のHCクリームは、乾燥やハリ不足が気になる方のホームケアとして取り入れやすい設計です。

HCクリームの詳細はこちら

Q:施術前の準備や注意点はありますか?

A:施術前日は、アルコール、サウナ、激しい運動など、血行を強く促進する行為は控えていただくことがあります。

また、レーザー系の治療を受ける場合は、強い日焼けがあると施術できない場合があります。注入治療の場合も、内出血リスクなどを考えて事前に注意事項をお伝えします。

ほうれい線とくすみ治療の相談イメージ

まとめ

くすみ改善とほうれい線治療は、同時に考えることで若々しい印象につながりやすくなります。

ほうれい線と頬のシミ・くすみは、見た目の印象として関係しています。

くすみがあると、ほうれい線の影が濃く見えやすくなります。反対に、ほうれい線の影やたるみが強いと、頬全体が暗く見え、くすみが強くなったように感じることもあります。

ただし、くすみは「色・透明感」の問題であり、ほうれい線は「皮膚のハリ低下・たるみ・筋肉の癖」の問題です。

そのため、くすみ治療だけでほうれい線まで大きく改善しようとすると、物足りなさを感じることがあります。

大切なのは、今の老け見えが、

  • シミ・くすみによるものなのか
  • 乾燥やキメの乱れによるものなのか
  • ほうれい線によるものなのか
  • それらが重なっているのか

を見極めることです。

当院では、一人ひとりの状態に合わせて、くすみ治療、スキンケア、グロースファクター、ヒアルロン酸、糸リフトなどを必要に応じて組み合わせ、自然な印象の改善を目指しています。

診察・カウンセリングのイメージ

ほうれい線とくすみを同じものとして対策してしまうと、本当に必要な治療を見落としてしまうことがあります。

「くすみだと思っていたけれど、実はほうれい線の溝(影)だった」
「スキンケアを頑張っているのに、老けた印象が変わらない」
このような場合は、肌表面だけでなく、ほうれい線の原因まで一度整理した方がよい段階かもしれません。

当院では、無理に治療をおすすめすることはありません。まずは今の状態を確認し、くすみ治療でよいのか、ほうれい線治療も考えた方がよいのか、その方に合いやすい方法をご提案しています。

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