
著者:
西日本初、関東唯一ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
「昨日までは気にならなかったのに、ふと鏡を見たら急にほうれい線がくっきり…」
「最近、なんだか一気に老け込んだ気がする…」
このように、ほうれい線が突然目立つようになることは30代以降の女性を中心によくあるお悩みです。
今回は急なほうれい線悪化の原因と、効果的な対策法についてわかりやすく解説します。
急にほうれい線が深くなる原因とは?
1. 急激な体重減少による皮膚のたるみ
短期間で急激に体重が減ると、顔の脂肪や水分が一気に失われ、肌を内側から支えていたボリュームがなくなってしまいます。特に頬の脂肪が減ると、支えを失った皮膚が下がりやすくなり、ほうれい線が深く・目立ちやすくなるのです。
さらに、40代以降になると、脂肪だけでなくコラーゲンやエラスチンといったハリを支える成分も同時に減少しやすく、肌のたるみやシワが加速しやすい時期です。
このタイミングで急な体重変化があると、「ほうれい線が急に深くなった」と感じる原因になりやすいのです。
2. ストレスや睡眠不足による肌機能の低下
生活リズムの乱れや慢性的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、肌のターンオーバー(新陳代謝)にも悪影響を及ぼします。すると、コラーゲンやエラスチンの生成が滞り、肌の弾力やハリが失われてしまうのです。
こうして肌の“内側の支え”が弱くなることで、ふとした瞬間にシワやたるみが急に目立つようになり、「急に老けた気がする」という印象につながってしまいます。
実際に、ストレス過多な時期や睡眠不足が続いた後に、「ほうれい線が急に深くなった」と感じて来院される患者様も少なくありません。
3. 紫外線ダメージの蓄積
紫外線は、肌表面だけでなく真皮層にまで到達し、ハリや弾力を保つコラーゲン繊維をじわじわと破壊していきます。このダメージはすぐに目に見えるわけではなく、数週間〜数ヶ月後に「肌のたるみ」や「ほうれい線の深まり」として現れるのが特徴です。
特に春〜夏にかけて、日焼け止めを忘れたり、屋外での活動が増えることで、紫外線を無防備に浴びてしまいがち。紫外線A波(UVA)は曇りの日や室内でも窓ガラスを通過し、気づかぬうちに光老化を進行させているのです。
その結果、肌内部の弾力が低下し、ほうれい線やマリオネットラインなどのシワが急に深く見えるようになります。
4. 年齢による支持組織(靭帯・筋膜)のゆるみ
具体的には、靭帯(リガメント)やSMAS(表在性筋膜)と呼ばれる構造が年齢とともに弱くなり、肌や脂肪をしっかり支えられなくなってきます。
頬の位置が徐々に下がり、口元に重力が集中。それまで目立たなかった浅いほうれい線が、急に深く刻まれたように見えるのです。
この下垂によって、もともと目立たなかった浅いほうれい線が、急に深く、くっきりと現れることがあるのです。
これは、「骨格の支えが弱くなってきたサイン」でもあります。
5.お肌の乾燥
乾燥は、ほうれい線が目立つようになる大きな要因のひとつです。
肌の水分が不足すると、真皮層のコラーゲンやエラスチンにダメージが蓄積し、ハリや弾力が低下。これにより、小じわが増えるだけでなく、表情のクセとともにほうれい線が深く刻まれやすくなります。
特に冬場やエアコンの効いたオフィス・室内環境では、肌の水分がどんどん蒸発しやすく、“乾燥性のたるみシワ”が進行しやすい状態に。さらに乾燥した肌はバリア機能も低下しており、表情筋の動きや洗顔時の摩擦といった日常の刺激にも弱くなってしまいます。
こうした状態を放置すると、本来は浅いはずだったシワが、固定ジワ=深いほうれい線へと変化してしまう可能性も。
今すぐできる!急なほうれい線への対策法
セルフケア編
1. 急激な体重減少による皮膚のたるみ対しては
・急激なダイエットは避け、緩やかでバランスの良い減量を心がけましょう。
・タンパク質(コラーゲンの材料)やビタミンCを意識的に摂取し、肌のハリを保つ栄養素を補給。
・表情筋を鍛えるフェイスエクササイズや、優しいマッサージで血流促進を。
※ただし、すでに下垂が強い場合は医療的な引き上げ治療(HIFU、糸リフト)が必要になることもあります。
2. ストレスや睡眠不足による肌機能の低下に対して
・まずは質の良い睡眠を確保することが最優先。就寝前のスマホ・カフェインを控え、深い眠りをサポート。
・深呼吸や軽い運動、趣味の時間などを取り入れ、自律神経を整える工夫を。
・スキンケアでは、敏感肌向けの保湿ケア+抗酸化成分(ビタミンC誘導体やナイアシンアミド)を取り入れると肌の回復を助けます。
★院長が監修および開発した、ほうれい線をはじめとするシワ特化型の美容クリーム、Nasora社のHCクリームはナイアシンアミドなど保湿力が高い成分がたっぷり含まれているためお勧めです。
3. 紫外線ダメージの蓄積に対して
・曇りの日や冬でも毎日SPF30以上の日焼け止めを使用。
・外出時は帽子やサングラス、日傘を活用して物理的な紫外線カットを。
・紫外線を浴びた日の夜は、ビタミンC美容液や鎮静系のマスクでアフターケアを徹底しましょう。
※紫外線による「光老化」は、見た目年齢を大きく左右する要因です。
4. 年齢による支持組織(靭帯・筋膜)のゆるみ
・日頃から姿勢を整えることで、顔まわりの筋肉や靭帯への負担を減らすことができます。
・頬杖をつかない・スマホを長時間下向きで見ないなど、たるみを悪化させる癖を見直すことも大切です。
※ただし、支持組織のゆるみはセルフケアだけでの改善は難しく、HIFU(ウルトラセルZi)など医療的なリフトアップ治療が有効です。
5. お肌の乾燥
・スキンケアでは、高保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン)をたっぷり補給。
・入浴後すぐの保湿、洗顔はこすらずやさしく行うことを意識しましょう。
・室内では加湿器を活用し、湿度50〜60%をキープ。外出時には保湿ミストやスプレーを携帯するのも◎。
・内側からのケアとして、こまめな水分補給と良質な油(オメガ3など)の摂取も乾燥予防に有効です。
こちらの記事も参考にしてみてください。
ほうれい線は何歳から気になることが多い?深くなってからでは遅い?
ほうれい線の自己流予防法・セルフケアには注意。逆に悪化することも
当院でのほうれい線の効果的な美容医療
セルフケア以外にほうれい線をお手軽に効率的に改善させるならば、注射治療が効率的です。
当院では施術を厳選し、グロースファクターかヒアルロン酸注射一本でほうれい線を治療しております。
ほうれい線は早めに対策しておくことで今後の予防にもなります。
詳しくは、こちらのページをご参照ください。
グロースファクター(成長因子)注入
ほうれい線治療には様々なアプローチがありますが、近年注目されているのがグロースファクター(成長因子)注射です。
紹介したヒアルロン酸注射が「失われたボリュームを補う」即効性のある治療であるのに対し、グロースファクター注射は「肌細胞の再生能力を高め、根本から若返りを促す」というアプローチになります。
グロースファクター(成長因子)の特徴
肌そのものを再生へ導く:グロースファクターは、肌細胞の働きを活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する作用があります。これにより、肌の内側からハリや弾力が生まれ、乾燥小ジワやたるみの改善につながります。特にほうれい線など、年齢とともに深くなってきたシワに対して、肌質ごと若返るような自然な変化が期待できます。
アレルギーリスクが低い:グロースファクターはもともと体内でも作られている成長因子と類似の働きを持つため、アレルギーのリスクが非常に低く、安全性の高い治療とされています。
根本的な改善:ヒアルロン酸のようにその場でふくらませる治療とは異なり、グロースファクターは肌自体の再生力を高めることで、長期的な改善を目指せるのが特長です。時間をかけてじわじわと変化するため、周囲に気づかれにくく、ナチュラルに若返りたい方におすすめです。
自然な吸収と長期効果:グロースファクターは、体内で自然に吸収されながらコラーゲンの再構築を長期間サポートします。効果のピークは数ヶ月後ですが、その分持続性が高く、定期的なメンテナンスでさらに美肌力がアップします。
こちらの症例は20代女性の方です。
薬剤注入後は液体は肌に吸収されてしまうため術後すぐに変化は見られないことが多いですが、ご自身の細胞からコラーゲンを作って定着させるという過程を約6ヶ月かけ、徐々に肌にハリ・ツヤが出てきます。
皮膚そのものを再生、若返らせる効果があります。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、もともと私たちの体内に存在する成分で、皮膚や関節、目などに多く含まれています。特に皮膚においては、水分を保持し、ハリや潤いを保つ重要な役割を担っています。
美容医療で使用されるヒアルロン酸製剤は、この体内のヒアルロン酸を主成分として作られており、アレルギー反応のリスクが低い安全性の高い素材です。
ヒアルロン酸の特徴
高い保水力: ヒアルロン酸の高い保水力により、注入部位周辺の肌の水分量が増加し、ふっくらとした潤いとハリが生まれます。これにより、乾燥による小じわも目立たなくなり、肌全体の印象が若々しくなります。
体に注入しても安全性が高い: もともと体内にある成分なので、アレルギーを起こしにくいとされています。
減ってしまった組織の代わりになる:ヒアルロン酸を注射することで、組織の減少によるシワや窪みを改善することができます。
分解・吸収性: 時間の経過とともに体内で自然に分解・吸収されるため、永久に残るものではありません。また、ヒアルロン酸には溶かすためのヒアルロン酸溶解注射があります。これにより、万が一仕上がりが気に入らなかった場合でも、修正が比較的容易であるというメリットもあります。
こちらの方は20代男性の方です。ヒアルロン酸を両側1ⅽⅽ注入し、ほうれい線をふっくらさせました。
ほうれい線が直後より目立たなくなっております。
当院のほうれい線治療はいくつかございます。ほうれい線治療を詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧くださいませ。
ほうれい線治療にかかる費用・料金について、コスパ良く消す方法は?
まとめ
「最近、急にほうれい線が目立つようになった」
「ふと鏡を見たら、以前より老けた印象になっていてショックだった…」
このような急な見た目の変化は、乾燥・紫外線・ストレス・体重変化・筋膜のゆるみなど複数の要因が重なって起こ老化のサインです。
特に20代後半からは、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少してくる時期で、今まで目立たなかったほうれい線やたるみが急に進行することも少なくありません。
当院では成長因子注入によるコラーゲン再生治療、ヒアルロン酸や肌再生注射によるシワ・凹みの自然な改善など、お一人お一人の肌の状態やお悩みに合わせて、根本的かつナチュラルな若返り治療をご提案しています。
「自分でのケアでは追いつかないかも…」
「このまま老け顔が進むのが不安…」
そう感じたら、できるだけ早い段階での医療的ケアが非常に効果的です。
まずはお気軽に、無料カウンセリングをご利用ください。専門医が丁寧にお悩みをお伺いし、最適な治療をご案内いたします。