監修・著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 美容皮膚科医 笹川新也 ドクター紹介はこちら
若い頃は、多少厳しいダイエットで体重を減らしても、
「顔が老けた」と感じることは少なかったという方も多いのではないでしょうか。
ところが、年齢を重ねてから同じようなダイエットを行った結果、
「顔の脂肪が落ちて、一気に老けて見えるようになった」
と感じた経験はありませんか?
実は、若い頃と年齢を重ねてからでは、
減量によって脂肪が落ちる場所そのものが変化してきます。
当院でも「ダイエット後に顔がこけてしまった」「ほうれい線が急に目立つようになった」といったお悩みを多くお聞きします。
なぜ脂肪が減ることで、顔は老けて見えてしまうのでしょうか。
実はそこには、ほうれい線が大きく関係しています。
今回は、ダイエットとほうれい線の関係について詳しく解説していきます。

年齢とともに脂肪が減る場所が変化するのはなぜ?
年齢を重ねることで脂肪のつき方・落ち方が変わる理由には、
ホルモンバランスの変化と脂肪細胞の性質の変化が関係しています。
脂肪の再分布が起こる主な理由
ホルモンバランスの変化
女性の場合(エストロゲンの減少)
若い頃の女性ホルモン(エストロゲン)には、太ももやお尻などの皮下脂肪を保ち、内臓脂肪の増加を抑える働きがあります。
しかし年齢とともにエストロゲンが減少すると、この働きが弱まり、脂肪はお腹周りを中心とした内臓脂肪として蓄積されやすくなります。
男性の場合(テストステロンの減少)
男性ホルモン(テストステロン)は、筋肉量を維持し、体脂肪の増加を抑える働きを持っています。
このホルモンが減少すると筋肉量が落ちやすくなり、
結果として内臓脂肪が増えやすい体質へと変化していきます。

脂肪細胞の部位による違い
脂肪は、体の部位によって性質が異なります。
顔・手足・胸などの脂肪は、加齢とともに分解されやすい傾向があります。
一方で、腹部や腰回りの脂肪は、年齢を重ねるほど分解されにくくなる性質を持っています。
特に顔の脂肪は、加齢によってボリュームが減るだけでなく、重力の影響で下方へ移動します。
その結果、頬がこけ、口元に影ができ、
ほうれい線がより深く目立つようになります。
基礎代謝の低下と筋肉量の減少
加齢により筋肉量が減少すると、基礎代謝も低下します。
摂取エネルギーが変わらなくても消費量が減るため、余ったエネルギーが脂肪として蓄積され、特に内臓脂肪として表れやすくなります。
顔の土台の変化による影響
年齢とともに骨が萎縮すると、顔の土台そのものが小さくなっていきます。
さらに、靭帯などの支持組織が緩むことで、皮膚や脂肪をしっかり支えきれなくなり、脂肪が重力によって下方へ移動します。
これが、たるみや深いほうれい線として現れる原因です。

ダイエットによってほうれい線が出来る原因について
年齢を重ねるとコラーゲンやエラスチンの再生能力は徐々に低下していきます。
また、骨や筋肉も少しずつ萎縮していきます。
そのような状態で急激なダイエットを行うと、ほうれい線は悪化しやすくなります。
顔の皮下脂肪は、肌のハリやふっくら感を保つ重要な役割を担っています。
急激な減量で脂肪が一気に減ると、皮膚の収縮が追いつかず、余った皮膚がたるみとして目立つようになります。
さらに、ダイエットによって筋肉量まで減少すると、表情筋が衰え、顔全体のたるみにつながります。
コラーゲンやエラスチンが減ってしまう原因について
コラーゲンやエラスチンの再生を担っているのが、グロースファクターです。
このグロースファクターは、18歳前後でピークを迎え、その後は年齢とともに減少します。
40歳を超える頃には、ピーク時の40%以下まで低下しているとも言われています。
そこに厳しいダイエットが重なることで、本来守りたい顔の脂肪まで失われ、ほうれい線が目立つ原因となってしまうのです。
減量方法がほうれい線を悪化させる?
ここまで読むと、減量方法がとても重要であることが分かってきます。
体は引き締まっているのに、顔だけ老けて見える方がいるのは、必要な脂肪まで落としてしまっているためです。
年齢を重ねてからは、無理のない減量こそが若々しさにつながります。
当院ではスタッフも無理せず減量して若々しく輝いています
無理せずダイエットならこちら
減ってしまった脂肪はどうする?
一度減ってしまった顔の脂肪を、自然に元の状態へ戻すことはできません。
インモードフォーマなどでコラーゲンを増やしハリを出すことは可能ですが、頬こけそのものを改善するには限界があります。

ボリュームロスが強い場合には、ヒアルロン酸注入や脂肪注入によって不足したボリュームを補う治療が必要となります。
また、頬こけによって皮膚がたるんでいる場合には、糸リフトで引き上げることで、より整ったフェイスラインを目指すことが可能です。
さらに、グロースファクター治療でほうれい線を改善しながら、ヒアルロン酸注入や糸リフトを併用するといった治療選択もあります。
ボリュームロスを補いながら、老け見えの大きな原因となるほうれい線を自然に目立ちにくくすることが可能です。
ダウンタイムがある施術はやっぱり不安
「いきなりボリュームを足す治療に抵抗がある」 「できるだけ自然に若返りたい」 という方に、
まずオススメしたいのが グロースファクター治療です。
グロースファクターは、 ご自身の皮膚内部でコラーゲンの再生を促し、 ほうれい線を内側から自然に改善していく治療です。
ボリュームを無理に足すのではなく、 「失われつつあるハリ・弾力を取り戻す」ことで、
老け見えの大きな原因となるほうれい線を目立ちにくくします。
さらに、状態に応じて グロースファクターで土台を整えながら、 ヒアルロン酸注入や糸リフトを併用することで、 不自然さのない、バランスの取れた若返りを目指すことも可能です。
当院では、ほうれい線治療を専門として、 数多くの症例を積み重ねてきました。
「ダイエット後に急にほうれい線が目立つようになった」 「顔がやつれて疲れて見えると言われる」 「自然な変化で若返りたい」
そのようなお悩みをお持ちの方には、 グロースファクター治療が非常に相性の良い選択となることが多いです。

まとめ
ストイックなダイエットとほうれい線の関係について、ご理解いただけましたでしょうか。
体型の改善は、短期間で無理に行うのではなく、長期的な目標を持ってゆっくり進めることが重要です。
ストイックなダイエットによって体型は引き締まったのに、 顔だけが老けて見えてしまう…。
その原因は、年齢とともに減少した コラーゲン・脂肪・支持力にあります。
すでにストイックなダイエットによって顔のボリュームが大きく減り、ほうれい線が深くなってしまった方でも、
現在の体型を維持しながら、グロースファクター・ヒアルロン酸・糸リフトなどを組み合わせることで、若々しい印象を取り戻すことは可能です。
当院では、 お一人おひとりのお顔の状態やご希望を丁寧に診察した上で、 「本当に必要な治療のみ」をご提案しています。
まずは、 今のお顔の状態を正しく知ることから始めてみませんか。
ダイエット後のほうれい線や老け見えでお悩みの方は、ぜひ一度、当院のカウンセリングへお越しください。










