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この記事の結論
先に結論をお伝えすると、ニュービアとアラガンのどちらも優れたヒアルロン酸製剤です。どちらが一方が「すべての面で優れている」、「副作用が起こらない」などと一言で決めつけるものではありません。
ですので、ご自身のお悩みの部位、効果や副作用の中でも特に優先すべきものを判断することが治療の大切な一歩です。ソーシャルメディアなどで流行しているので、ご自身にとって最適な治療法であるとは限りません。
当院は、まず気になる部位の具体的なお悩みをお聞きした上で、カウンセリングや診察を通して患者様それぞれに適した治療法ををご提案させていただきます。ヒアルロン酸治療でお悩みのある方は、ぜひ当院でカウンセリング、診察だけでもお越しください。
最近、SNSで話題のヒアルロン酸「ニュービア」をご存知でしょうか。
ヒアルロン酸治療で、まれではありますが「遅発性有害事象」という副作用があります。
「遅発性有害事象」とは、その名の通り、治療後1ヶ月以上経過してから突然ヒアルロン酸を注入した部位が腫れるという合併症です。
ニュービアは、これまでのヒアルロン酸と比較して、この遅発性有害事象が少ないとされ話題です。
どちらも「即効性が高く、満足度が高い」という共通点がありますが、治療のメカニズムや、改善できるポイントに違いがあります。
そこで本記事では、美容皮膚科の視点から、ニュービアの特徴や効果だけでなく、ジュビダームシリーズとの違いについても交えて、わかりやすく解説いたします。
ニュービア(NEAUVIA)
ニュービアは、2014年にスイスで開発されたヒアルロン酸製剤です。世界80か国以上で販売されています。
特長
・アレルギーリスクの低下
従来のヒアルロン酸製剤と異なるたんぱく質(PEG架橋)を使用しています。このたんぱく質は、体の中で異物として反応しにくいため、従来のものよりも遅発性アレルギーのリスクを低下させています。
ここで注意したいのが、「遅発性有害事象≠遅発性アレルギー」ということです。
・熱治療の併用で崩れにくい
また、このたんぱく質(PEG架橋)は熱にも強いです。そのため、HIFUやRFなどの熱治療を同日に併用することが可能です。
・皮膚へ馴染みやすい
どの製剤もアラガン社と比較するとヒアルロン酸濃度が高いです。しかし、上記の架橋構造により
「ジュビダーム ビスタ®」
現在、日本のヒアルロン酸治療で最も利用されているのがアメリカ・アラガン社が販売する「ジュビダーム ビスタ®」シリーズです。
当院でもジュビダームビスタシリーズを採用しています。
特長
・厚生労働省公認
日本で最も使用されており、厚生労働省が認可している数少ない製剤です。
・製剤の硬さが選べる
ジュビダームシリーズは部位ごとに合わせた製剤のラインナップがそろっています。患者様ごとに注入直後から理想の形を作り、長期間キープしやすいです。
ニュービアと熱治療の併用
ニュービアは熱治療が強いという面があります。
しかし、基本的にはヒアルロン酸治療は、ハイフなど熱治療は直後にはやるべきではありません。
ヒアルロン酸治療で大切な点は「製剤の性能」以上に「注入部位の安定」です。ヒアルロン酸そのものが熱には強くても、注入から最低でも1週間ほどは完全に組織とのなじみが悪いです。
ヒアルロン酸治療はどの製剤を使用しても、「注入した部位が動く」、「直後の腫れが長引く」などの可能性があります。当院としましては、ヒアルロン酸治療を行った部位への熱治療はおすすめしておりません。
ニュービアとジュビダームの違いまとめ
| ニュービア(NEAUVIA) | ジュビダーム(Juvederm Vistaシリーズ) | |
| 架橋 | PEG架橋 | BDDE架橋 |
| 遅発性アレルギー | 起こりにくい(海外では報告) | 報告あり(約0.5%前後) |
| 強み | 柔軟性、肌質改善 | 理想の形成力、持続性が高い |
| 安全性 | 欧州認可(MDR) | 日本、アメリカ認可(厚労省、FDA) |
ニュービアは遅発性アレルギーを抑える作用が強いので、遅発性有害事象は減少します。
アレルギー以外にも遅発性有害事象が出現する可能性があるので
ニュービアを使用すれば絶対に副作用が起こらないというものではございません。
遅発性有害事象について
ヒアルロン酸治療の副作用は、経過時間で大きく分けて早期、遅発性有害事象の2つに分けられます。
早期は治療直後から1週間ほどで出現することが多く、痛み、内出血、腫れ、感染症などの頻度が高く、ごくまれですが血流障害などが有名です。
一方、遅発性有害事象は、ヒアルロン酸治療から1ヶ月以上経過してから突然ヒアルロン酸を注入した部位が腫れるという合併症です。かつては、「遅発性アレルギー」とも呼ばれることがありますが、原因がアレルギーかどうかは明確ではないため、「遅発性有害事象」という表現が一般的になっています。
症状
ヒアルロン酸注入部位が、治療から1か月後以降に突然、腫れてしまうものです。
共通する症状は腫れや結節があります。
ただし、赤みや痛みは出現したりしなかったりと個人差があります。
発症時期
約1か月ほどから出現し、およそ3-4か月後に発症しやすいといわれています。
ヒアルロン酸製剤が1年半から2年ほどかけて吸収されるため、1年半以降は起こる確率は非常に低いです。
原因と機序
明確な機序も現段階ではわかっていません。
多くの発表では、一部のヒアルロン酸は分解されると炎症反応が起こり、発症すると考えられています。
この際に、重要なのがヒアルロン酸の周囲に細菌、ウイルスなどが存在することです。
感染経路
1.注入時の感染
多くは急性期の副作用として発現します。注入時は清潔操作を心がけていますが、ごくまれに感染を起こすこともあります。
また、注入部位の針痕がふさがっていない状態で化粧やお風呂などで触れてしまうと河川経路となる可能性があります。
2.歯科・口腔治療
最も感染経路として報告数が高かったのが歯科・口腔治療でした。
虫歯、インプラント治療はもちろん、クリーニングでも報告があります。
口腔内は傷つきやすく、細菌が非常に多い部位です。
顔に入れたヒアルロン酸へ細菌やウイルスなどがながれてしまうと結節を起こしやすいです。
ただヒアルロン酸治療後に、どれだけ歯科治療を避けるか明確な基準はありません。
3.風邪などウイルス感染、ワクチン接種後
日常での風邪などの体調不良、インフルエンザワクチン接種後にウイルス感染による免疫反応が活性化してヒアルロン酸へ炎症反応が起こることがあります。
今回のニュービアの最大のメリットは、この遅発性有害事象の中でもアレルギーに関して発症リスクを抑えるというものです。文献によっては、腫れた部位の組織を取って調べてみると、ヒアルロン酸そのものへのアレルギー反応ではなく、ヒアルロン酸へ流れ着いた細菌やウイルスによる免疫反応という報告もあります。
当院がジュビダームを選択する理由
ニュービアは、これまでヒアルロン酸治療でアレルギーを起こした患者様、注入部位へとても自然な柔軟性を求める患者様には非常に有効な治療法です。
もし、もともとアレルギーなどの基礎疾患をお持ちで、「過去にヒアルロン酸アレルギーを起こした」「形成力・持続性よりもなじみやすさを優先したい」という患者さまはニュービアを選択されるほうがよろしいと考えます。また、ニュービアはどの薬剤もヒアルロン酸濃度が非常に高く、顎や鼻など骨格の代わりになる部位には使用しやすいです。
当院は、アラガン社のジュビダームシリーズを採用しています。ニュービアのアレルギー発生率が低い点は非常に魅力的です。しかし、ジュビダームのアレルギー発生率もおよそ数百件に1件ほどと高くはないです。
ジュビダームシリーズは、2000年に販売を開始してから22年9月の時点で販売数が1億本を超えています。またFDA(米国の厚労省にあたる機関)、日本の厚労省でも認可されており日本のシェアでも1位ですので、日本での臨床・症例データが非常に豊富です。
次にデザイン性ですが、こちらを重視する場合にはジュビダームシリーズをおすすめします。ニュービアとは異なり、ジュビダームシリーズは種類によってヒアルロン酸濃度が大きく異なるため、製剤の硬さがさまざまで、入れる部位、深さ、量によって細かなデザインがしやすいです。ですので「理想のラインを形作り、長期的に安定した結果を求める」のであれば、やはりジュビダームシリーズをおすすめします。
遅発性有害事象はどのヒアルロン酸を使用しても、非常にまれではありますがいつでも起こり得ます。ですので、そのことを頭の片隅にいれて、もし起こったら必ず主治医へご連絡をお願いいたします。
ヒアルロン酸治療のまとめ
ヒアルロン酸注入治療で安全かつ効果的な結果をだすには、
1.解剖学的な知識とリスク管理、
2.カウンセリングや診察で患者様ごとの原因を診断、
3.患者さまにあったアプローチと製剤選び
この3点が非常に重要です。
当院では安全性はもちろん、カウンセリングにて患者さまにあった原因を判断し
患者さまにあった製剤、注入量、デザインなどをご提案させていただきます。
ぜひ、当院でヒアルロン酸治療を受けてみませんか?
・解剖学的知識と安全性
・原因の診断と患者様それぞれに合ったデザイン
・製剤の使い分け
施術名:ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸 ジュビダームビスタ バイクロスシリーズ
・1本目 77,000円
・2本目以降 69,800円
痛みとリスクを抑えるカニューレ代も含まれた価格設定です。※料金は税込です。他にオプション費用などはかかりません。最新の料金表はこちらをご確認ください
施術名:ヒアルロン酸注射
施術の説明:ヒアルロン酸製剤を気になる部位に注入し、凹み・シワ・たるみの改善を図る治療です。注入によりボリュームを補い、ハリや輪郭のバランスを整えます。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・違和感・左右差・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結が生じる可能性があります。
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