
著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
「高い美容液を買うより、ワセリンだけで十分らしい」
そんな美容法を紹介している、SNSで見かけたことありませんか?
「ワセリンを塗るだけでほうれい線が薄くなる」「目元や口元のシワにも効く」
まるで魔法のような話ですが、本当にそんなに簡単に若返るのでしょうか?
この記事では、美容皮膚科医の立場から、ワセリンの本当の効果と限界について正直に解説します。
手軽だからこそ知っておきたい、正しい使い方と注意点。
あなたの「もしかして、効いてる?」という疑問に、医学的にお答えします。
そもそもワセリンとは?
まず、断言しておきますが、刻まれてしまったほうれい線はワセリンでは薄くはなりません!
ワセリンは、石油を精製してつくられた肌を覆う“保護バリア”の役割を持つ保湿剤です。
その特徴は以下の通りです。
①医療現場でも使われる刺激の少ない外用保護剤。
②水分を補うのではなく、“水分の蒸発を防ぐ”働きがメイン。
③無香料・無着色で、敏感肌や赤ちゃんにも使え、安全性が高い。
ワセリンがほうれい線ケアに「効く」と言われる理由
✔ 肌の水分蒸発を防ぐことで、乾燥によるシワが目立たなくなる。
ワセリンは油分で肌表面をしっかりコーティングするため、水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいをキープします。
→ 乾燥による小ジワやほうれい線の悪化を防ぐのに効果的です。
✔肌のバリア機能を保ち、外的刺激から守る。
紫外線・摩擦・花粉・寒さなどの外的刺激は、慢性的な炎症→コラーゲンの減少→シワの原因に。
ワセリンはこれらの刺激から肌を守り、肌の老化スピードをゆるやかに保つ働きがあります。
✔ 肌をやわらかくし、ハリ感を演出
乾燥した肌はゴワついて、シワがくっきり見えやすくなります。
ワセリンを塗布することで肌がやわらかくふっくらし、シワの影が目立ちにくくなるという効果もあります。
✔ 保湿ケアの「仕上げ」として優秀
美容液や化粧水のあとにワセリンを塗ることで、有効成分の浸透をサポート&蒸発防止。
肌のうるおいと成分をしっかり閉じ込めるため、毎日のスキンケアの仕上げとして非常に優秀です。
期待できる効果と限界
①乾燥小ジワ |
◯ 改善が期待できる(見た目の変化もあり) |
②深いほうれい線 |
✕ 単独では難しい(皮膚の構造変化が必要) |
③ハリ・弾力の回復 |
✕ コラーゲンへの働きかけはない |
④エイジングの予防 |
△ バリア機能保持で進行を遅らせる効果あり |
美容医療との併用でさらに効果UP
ワセリンはあくまで「守りの保湿」です。
肌のハリや刻まれたシワなどの構造を変えたいなら、注入や再生医療との組み合わせが効果的です。
当院では自然にほうれい線を直すグロースファクターと、即座に直すヒアルロン酸など様々な施術をご用意しており、
肌状態に合わせた医療×ホームケアの両面からのアプローチをご提案していますので、
「自己ケアで限界を感じてきた」「医療と組み合わせて効率よく改善したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ワセリンは乾燥小ジワや肌のバリア機能サポートには有効です。
ただし、ほうれい線を根本から改善するには限界あり医療的な“攻めのケア”と組み合わせることで、より若々しい印象に近づけます。
当院では毎日ほうれい線に悩むお客様のお悩みを1人1人解決しておりますので、まずはご相談からお越しください。
お悩みにあった解決方法をご提案させて頂きます。