著者:医療法人新月会 理事長 笹川新也
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科 / 東京Houreisenスキンクリニック / 名古屋Houreisenスキンクリニック
ドクター紹介はこちら
ゴルゴラインは、目の下から頬の中央にかけて斜めに伸びる溝です。
頬に影ができるため、疲れて見えたり、実年齢より老けて見えたりする原因になります。
ゴルゴラインは、単に皮膚がたるんでできるものではありません。頬の靱帯や脂肪、骨格など、さまざまな要因が関係しています。
今回は、ゴルゴラインができる原因と、当院で行っている治療方法について解説します。
目次
ゴルゴラインはなぜできる?
① 靱帯によって頬の皮膚が固定されている
頬には、皮膚を骨などの深い組織につなぎとめる「靱帯」があります。
特に、頬骨から皮膚につながる「頬骨皮膚靱帯」は、ゴルゴラインの形成に関わる組織の一つです。
靱帯によって固定されている部分は、周囲の皮膚や脂肪に比べて動きが制限されています。
年齢とともに頬の脂肪の厚みや位置が変化すると、靱帯で固定された部分と、その周囲との間に段差が生じることがあります。
この段差がくぼみや影となって現れることで、ゴルゴラインが目立つようになります。
② 眼輪筋と皮膚のつながり
目の周囲には、まぶたを閉じる働きをする「眼輪筋」という筋肉があります。
解剖学的な研究では、眼輪筋の一部から皮膚につながる線維束が確認されており、ゴルゴラインの形成に関係している可能性が報告されています。
こうした組織によって皮膚が引き込まれることも、頬に溝ができる要因の一つと考えられています。
③ 頬の深部脂肪の減少
頬の脂肪は、皮膚に近い浅い部分と、筋肉より深い部分に分かれています。
このうち深部脂肪は、頬に厚みを持たせ、表面側の組織を支える役割があります。
加齢などによって深部脂肪のボリュームが減少すると、その上にある脂肪や皮膚を支える厚みが不足します。
その結果、頬の一部がくぼみ、ゴルゴラインが目立ちやすくなります。
④ 骨格や加齢による骨の変化
ゴルゴラインの目立ち方には、もともとの骨格も関係しています。
頬骨や上顎骨の形、前方への張り出し方によって、頬の脂肪や皮膚の支えられ方が異なるためです。
また、加齢に伴って顔の骨にも変化が生じることが知られています。
特に上顎骨の形の変化は、頬のボリュームやくぼみの見え方に影響する可能性があります。
若い頃からゴルゴラインが目立つ方もいますが、これは生まれ持った骨格や脂肪のつき方、靱帯などの影響が考えられます。
なお、ゴルゴラインとほうれい線は、できる位置や原因が異なります。
詳しくは、ほうれい線とゴルゴラインの違いをご覧ください。
ゴルゴラインはセルフケアで改善できる?
保湿や紫外線対策
保湿は、肌の乾燥を防ぎ、細かなシワを目立ちにくくするために有効です。
また、紫外線は肌のコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、日焼け止めなどによる紫外線対策も大切です。
ただし、ゴルゴラインの原因が靱帯や深部脂肪、骨格にある場合、スキンケアだけでくぼみを改善することは難しいです。
顔の運動やマッサージ
顔の運動によってゴルゴラインが浅くなるかどうかは、十分に確かめられていません。
ゴルゴラインには靱帯や頬の脂肪、骨格なども関係しているため、表情筋を鍛えるだけで改善するとはいえません。
また、マッサージによって一時的にむくみが軽減することはあっても、深い部分の脂肪や骨格を変えることはできません。
当院のゴルゴライン治療|ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸で頬のくぼみを改善する
当院では、ゴルゴラインに対してヒアルロン酸注入を行っています。
ゴルゴラインは、頬の脂肪や骨格などの影響によって、くぼみが目立つことがあります。
このくぼみに対して、ヒアルロン酸で不足したボリュームを補うことで、ゴルゴラインを浅くすることができます。
特に、頬の深部のボリュームが不足している場合には、骨膜上という深い位置にヒアルロン酸を注入し、頬を内側から支える方法も用いています。
実際の注入位置や量は、ゴルゴラインの深さや頬の状態に合わせて調整しています。
ヒアルロン酸は入れすぎないことも大切
ゴルゴラインを完全になくそうとして、ヒアルロン酸を大量に注入することはおすすめしません。
必要以上に注入すると、頬が不自然にふくらんでしまうことがあります。
当院では、ゴルゴラインの深さだけでなく、頬全体の形や左右差も確認しながら、必要な注入量を判断しています。
ゴルゴラインのヒアルロン酸治療症例
こちらは、当院でゴルゴラインにヒアルロン酸を注入した方の症例です。
両側のゴルゴラインに、合計2ccのヒアルロン酸を注入しています。
施術前と1か月後の比較

施術前は、目の下から頬にかけて斜めに伸びるゴルゴラインが目立っています。
1か月後の写真では、頬のくぼみが浅くなり、ゴルゴラインによる影も薄くなっています。
この症例では、頬を必要以上にふくらませることなく、自然な仕上がりで、くぼみを改善しています。
施術内容: ゴルゴラインへのヒアルロン酸注入(両側合計2cc)
料金: 146,800円(税込・現在の通常料金で換算した参考額)
主なリスク・副作用: 腫れ、内出血、痛み、左右差、凹凸、しこり、感染、血流障害など
※治療効果には個人差があります。
HIFUや高周波でもゴルゴラインは改善する?
HIFUや高周波は、主に頬のたるみを引き締めるための治療です。
ゴルゴラインが頬の深い部分のボリューム不足によって目立っている場合、HIFUや高周波だけでくぼみを十分に改善することは難しいです。
当院では、このようなゴルゴラインにはヒアルロン酸注入を検討します。
一方、頬のたるみが強い場合には、糸リフトや手術などによるリフトアップが適していることもあります。
ヒアルロン酸の効果はいつから?どのくらい続く?
効果は施術直後から現れる
ヒアルロン酸は注入直後からボリュームが出るため、その場でゴルゴラインが浅くなることが多いです。
ただし、施術直後は腫れが生じる場合もあるため、腫れが引いてから仕上がりを確認します。
ヒアルロン酸は長期間残ることもある
当院で使用しているヒアルロン酸は、効果の持続期間が1〜2年程度を目安としていますが、個人差があります。
ただし、1〜2年経過したからといって、注入したヒアルロン酸がすべて吸収されるわけではありません。
実際に、数年以上経過してもヒアルロン酸が残っていることが、MRIを用いた研究で確認されています。
2024年に発表された研究では、頬にヒアルロン酸注入歴のある33人を調べ、最終注入から2年以上経過しても全員にヒアルロン酸の残存が確認されました。なかには10年以上経過した症例もあります。
ヒアルロン酸がどのくらいの期間で吸収されるかには、個人差があります。
参考文献:ヒアルロン酸の長期残存に関するMRI研究(2024年)
そのため、追加注入を行う際には、以前注入したヒアルロン酸が残っている可能性も考慮しながら、必要な量を判断しています。
ダウンタイムと副作用
ヒアルロン酸注入後は、腫れや赤み、むくみ、内出血などが生じることがあります。
通常は数日から1〜2週間程度で落ち着くことが多いですが、個人差があります。
そのため、大切な予定がある場合は、余裕を持って施術を受けることをおすすめします。
また、凹凸やしこり、左右差、感染などのほか、まれに血流障害が生じる可能性もあります。
ゴルゴラインのヒアルロン酸治療料金
当院のヒアルロン酸注入料金は、以下のとおりです。
| 本数 | 料金(税込) |
|---|---|
| 1本 | 77,000円 |
| 2本 | 146,800円 |
| 3本 | 216,600円 |
2本目以降は、1本あたり69,800円です。
必要なヒアルロン酸の本数は、ゴルゴラインの深さや頬の状態によって異なります。
当院では通常1〜2本、まれに3本使用することもあります。
カウンセリング時に実際のお顔の状態を確認し、必要な本数や料金をご説明します。
ゴルゴラインが気になる方へ
ゴルゴラインには、靱帯や脂肪、骨格などが関係しています。
当院では、ゴルゴラインのくぼみに対して、ヒアルロン酸注入による治療を行っています。
くぼみの深さや頬のたるみによって適した治療方法は異なるため、ゴルゴラインが気になる方はお気軽にご相談ください。













