ほうれい線、こんなお悩みありませんか?
- 若い頃から鼻横のくぼみが気になる
- 笑っていない時でも、小鼻横に影が出る
- 口元が前に出て見え、ほうれい線が深く見える
- 年齢とともに、鼻横の凹みやほうれい線が急に目立ってきた
- スキンケアやマッサージをしても、ほうれい線があまり変わらない
ほうれい線は、単なる「皮膚のシワ」だけではありません。特に鼻横から始まるほうれい線は、上顎骨、鼻翼基部、梨状口といった顔の土台の影響を強く受けることがあります。
ほうれい線が目立つ理由は、人によって違います。
皮膚が薄い方、頬の脂肪が下がっている方、表情筋の動きが強い方もいますが、実は「骨格」が大きく関係しているケースも少なくありません。
特に、若い頃からほうれい線がある方や、小鼻横のくぼみが強い方は、単なる老化ではなく、もともとの骨格や鼻横の土台の形が影響していることがあります。
また、年齢とともに顔の骨も少しずつ変化します。上顎骨や鼻の入口を囲む梨状口周囲の骨が後退すると、小鼻の横の支えが弱くなり、くぼみやほうれい線が目立ちやすくなります。
この記事では、ほうれい線が目立ちやすい骨格の特徴と、骨格タイプのほうれい線に対してどのような治療が向いているのかを、美容皮膚科医の視点で解説します。
大切なのは「骨格だけ」で判断しないことです
ほうれい線は、骨格・脂肪・筋肉・皮膚の状態が重なって目立ちます。骨格タイプに見えても、実際にはたるみや皮膚の薄さ、折れジワが合わさっていることも多いため、診察では複数の要素を一緒に評価することが大切です。
骨格が原因でほうれい線が目立つ場合
ほうれい線の原因の一つに、骨格があります。
顔の土台となる骨は、皮膚や脂肪、筋肉を内側から支えています。そのため、骨の形やボリューム、前後の位置関係によって、ほうれい線の見え方は変わります。
ほうれい線に関係しやすい骨格のポイントは、主に以下の部位です。
- 上顎骨
- 頬骨
- 鼻翼基部
- 梨状口
- 下顎骨
中でも、鼻横から始まるほうれい線では、上顎骨・鼻翼基部・梨状口まわりの支えが非常に重要です。
上顎骨が前方に突出している


口元が前に突出している方、いわゆる口ゴボ傾向のある方、出っ歯傾向のある方は、ほうれい線が目立ちやすいことがあります。
口元が前に出ていると、鼻横から口元にかけての面に傾斜がつき、ほうれい線部分に影が入りやすくなります。
このタイプでは、ほうれい線が「溝」として見えるだけでなく、ほうれい線上に折れジワが重なりやすい傾向があります。

頬骨が前方に突出している

頬骨が前方にしっかり出ている方は、頬の高い部分とほうれい線部分との間に高低差ができやすくなります。
この高低差が光と影を作ることで、ほうれい線が実際の深さ以上に目立って見えることがあります。
一方で、頬骨の支えがしっかりしている方では、ゴルゴラインが比較的目立ちにくいケースもあります。

小鼻横・鼻翼基部が凹んでいる

小鼻横、つまり鼻翼基部が凹んでいる方は、鼻横から始まるほうれい線が目立ちやすくなります。
このタイプでは、ほうれい線というより「鼻横のくぼみ」「小鼻横の影」「顔の中心の凹み」として気になる方が多いです。
鼻翼基部の支えが弱いと、小鼻の横が奥に沈んで見え、その隣にある頬との高低差が大きくなります。その結果、ほうれい線の上半分が深く見えやすくなります。
このタイプが気になる方は、鼻横のほうれい線のくぼみや鼻横のシワが目立つ人の共通点とは?10年後に差がつく老け見え対策も参考になります。
加齢で鼻横の骨の支えが変化する

鼻の入口を囲む骨の開口部を、梨状口と呼びます。正面から見ると洋梨のような形をしています。
加齢によって上顎骨や梨状口周囲の骨が後退すると、小鼻の横を支える形が変わり、くぼみや影が目立ちやすくなります。
梨状口まわりの骨格変化で起こりやすい見た目の変化
- 小鼻横に深い影ができる
- 鼻横のくぼみからほうれい線が始まる
- 頬との高低差で、ほうれい線が深く見える
- メイクで明るくしても、影が消えにくい
- 年齢とともに鼻横の凹みが強くなったように感じる
加齢とともに上顎骨が痩せ、中顔面が平坦になる
骨格は、生まれつきのものだけではありません。年齢とともに顔の骨も少しずつ変化します。
骨は常に作られ、壊されるという代謝を繰り返しています。若い頃は骨形成と骨吸収のバランスが保たれていますが、加齢やホルモンバランスの変化、栄養状態、生活習慣などの影響により、骨吸収が優位になることがあります。
上顎骨が痩せて前方への支えが弱くなると、中顔面の立体感が失われ、頬が平坦に見えやすくなります。
また、骨の支えが弱くなることで、その上にある脂肪や皮膚が下がりやすくなります。すると、ほうれい線の上に頬のボリュームが乗り、ほうれい線がさらに深く見えることがあります。
たとえるなら、顔の骨はテントの支柱のようなものです。支柱がしっかりしていれば布は張りますが、支柱が低くなると布が余ってたるみます。顔でも同じように、土台の骨が痩せることで、皮膚や脂肪の余りがシワやたるみとして現れます。
骨格タイプのほうれい線は「影」として見えることが多い
骨格タイプのほうれい線では、実際のシワの深さ以上に「影」が目立つことがあります。
小鼻横や頬の中央が凹むと、その部分に光が当たりにくくなります。すると、ファンデーションやコンシーラーを使っても影が残りやすく、「疲れて見える」「老けて見える」「不機嫌に見える」といった印象につながります。

つまり、骨格タイプのほうれい線は、皮膚表面の線だけを見ても本質が分かりにくいことがあります。
大切なのは、どこに段差があるのか、どこに影が落ちているのか、たるみや皮膚の薄さがどの程度重なっているのかを見極めることです。
骨格タイプの特徴を簡単にまとめると
- 若い頃からほうれい線や鼻横のくぼみが気になりやすい
- 笑っていない時でも小鼻横に影が出やすい
- ほうれい線の上半分、特に鼻翼基部が目立ちやすい
- メイクやスキンケアだけでは変化が乏しいことがある
- 年齢とともに、骨の支えの低下とたるみが重なって深く見えやすい
骨格以外の原因については、ほうれい線の原因やほうれい線の4つのタイプもご覧ください。
骨格タイプのほうれい線に対するオススメの治療法
骨格タイプのほうれい線は、骨格そのものをスキンケアで変えることはできません。
ただし、骨格によってできた高低差や影に対して、適切な注入治療を行うことで、見た目の印象を自然に整えられることがあります。
特に多いご相談は、「小鼻横のくぼみを浅くしたい」「鼻横から始まるほうれい線を自然にしたい」「老けて見える影をやわらげたい」というものです。
結論
皮膚のハリや厚みを高めるグロースファクター注射と、鼻横のくぼみを補うヒアルロン酸注射を、ほうれい線の状態に合わせて選びます。
ほうれい線グロースファクター注射
グロースファクターは、ほうれい線部分の皮膚にハリや厚みを出し、無表情でも残るほうれい線を改善する治療です。骨格による段差に、皮膚の薄さや折れジワが重なっている方にも用います。
30代女性|治療前と3か月後

治療前に目立っていたほうれい線が、3か月後には薄くなっています。
30代女性・上顎突出型|治療前と6か月後
口元が前に出る骨格の方です。グロースファクター治療後、6か月かけてほうれい線が薄くなっています。
40代女性|治療前と2年後
治療から2年後も、ほうれい線が薄くなった状態を保っています。
現在の料金:ほうれい線両側180,000円(税込)
施術の副作用(リスク):腫れ、内出血、違和感、左右差、過形成、凹凸、しこりなど
一方で、ヒアルロン酸のような即効性はありません。早い方で1か月ほど、時間がかかる方では6か月程度かけて変化が出てきます。
また、グロースファクターは溶解注射がない治療です。そのため、薬剤の配合、濃度、注入量、注入層、注入範囲を慎重に設計する必要があります。
当院では、施術を受けられる方のほうれい線の状態に応じて、オーダーメイド方式で治療を行っております。
グロースファクターが気になる方は、ヒアルロン酸注射とほうれい線グロースファクターの比較、ほうれい線グロースファクター注射直後のダウンタイム、グロースファクター注入療法の副作用・リスクもあわせてご確認ください。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、凹んでいる部位や段差がある部位にヒアルロン酸製剤を注入し、形を整える治療です。
10代男性|鼻翼基部のくぼみの治療
リスク:疼痛、腫れ、内出血、違和感、左右差、血管閉塞、アレルギー、感染、硬結など
骨格タイプのほうれい線では、特に鼻翼基部のくぼみや小鼻横の段差に対して相性がよいことがあります。
最大のメリットは即効性です。注入直後から変化が分かりやすいため、「できるだけ早く鼻横の影を浅くしたい」「写真に写った時のほうれい線を目立ちにくくしたい」という方に向いています。
また、ヒアルロン酸は注入量や注入部位を調整しやすく、仕上がりの微調整がしやすい点もメリットです。
当院で使用しているヒアルロン酸製剤の持続期間は、1〜2年程度が目安です。時間とともに分解・吸収されるため、残り方を確認して追加する量を決めます。ふくらみやしこりが気になる場合には、診察のうえでヒアルロニダーゼによる溶解を検討します。
一方で、鼻翼基部やほうれい線上部は血管走行に注意が必要な部位です。極めてまれではありますが、血流障害などのリスクがあるため、解剖学を踏まえた慎重な注入が必要です。
また、くぼみが強いからといって過剰に注入すると、口元が重く見えたり、不自然な膨らみに見えたりすることがあります。
骨格タイプのヒアルロン酸治療では、「足りない部分を埋める」だけでなく、「どこまで補正すると自然に見えるか」を見極めることが大切です。
詳しくは、ヒアルロン酸注射でのほうれい線対策のメリットデメリット料金とはやヒアルロン酸注射の副作用・リスクもご確認ください。
グロースファクターとヒアルロン酸、どちらが向いている?
| お悩みのタイプ | 向いている治療 |
|---|---|
| 皮膚の薄さや折れジワも気になる | グロースファクター注射 |
| 自然に長く改善したい | グロースファクター注射 |
| 鼻横のくぼみ・段差をすぐに浅くしたい | ヒアルロン酸注射 |
| 骨格の凹みが強く、皮膚の老化もある | グロースファクター+必要最小限のヒアルロン酸 |
| 頬のたるみが強く、ほうれい線に乗っている | 糸リフト・HIFUなども検討 |
ご自身がグロースファクター治療に向いているか詳しく知りたい方へ。
骨格タイプだからといって、必ずヒアルロン酸だけが正解というわけではありません。
鼻横のくぼみが強い方でも、皮膚の薄さや折れジワが主な原因であれば、グロースファクターが合うこともあります。
逆に、皮膚の状態は比較的良く、骨格の段差が中心であれば、ヒアルロン酸の方が変化が分かりやすいこともあります。
診察では、鼻横のくぼみを補う方がよいか、皮膚のハリを高める方がよいかを確認し、適した治療をご提案します。
グロースファクターとヒアルロン酸の両方が必要な場合は、先にグロースファクターを行います。その経過を見て、鼻横などにくぼみが残っていれば、必要な部分にヒアルロン酸を追加します。
まとめ
骨格タイプのほうれい線は、若い頃から目立つこともあれば、年齢とともに上顎骨や梨状口まわりの支えが弱くなることで目立ってくることもあります。
特に、小鼻横のくぼみ、鼻翼基部の凹み、ほうれい線上部の影は、骨格の影響を受けやすい部分です。
ただし、ほうれい線は骨格だけで決まるものではありません。骨格をベースに、皮膚、脂肪、筋肉、たるみがどのように重なっているかを見極めることが大切です。
- 自然に長く、皮膚のハリを高めたい → グロースファクター注射
- すぐに鼻横のくぼみを補いたい → ヒアルロン酸注射
- 骨格の凹みと皮膚の薄さが両方ある → グロースファクター+ヒアルロン酸の併用
- たるみが強く重なっている → 糸リフトやHIFUも検討
骨格以外も含めた治療については、ほうれい線の改善方法やほうれい線の治療法の選び方もご覧ください。
ほうれい線対策は、まず自分の原因を知ることから
「鼻横のくぼみを改善したい」「ヒアルロン酸が良いのか、グロースファクターが合うのか分からない」「骨格タイプでも自然に改善できるのか知りたい」という方は、診察で原因を整理したうえで治療を選ぶのが近道です。
コストのイメージを先に確認したい方は ほうれい線治療にかかる治療費について もご覧ください。
※当院では、無理なアップセルであったり、必要ない治療を勧めることはありません。そんな営業行為に時間を割くくらいなら、安心して治療を受けていただけるよう、治療内容や注意点の説明に時間を割きます。
よくあるご質問
骨格が原因のほうれい線はセルフケアで改善しますか?
保湿や紫外線対策などのセルフケアは、皮膚の状態を整える意味では大切です。ただし、骨格による高低差や鼻横のくぼみそのものを大きく変えることは難しいため、変化が乏しいことがあります。セルフケアの限界が気になる方は、ほうれい線の予防法・セルフケアも参考にしてください。
若いのにほうれい線があるのは老化ですか?
若い方でも、骨格の影響でほうれい線や鼻横のくぼみが目立つことはあります。必ずしも老化だけが原因ではありません。特に10代後半〜20代で以前から気になっていた方は、骨格要因が関係していることがあります。
梨状口とは何ですか?
梨状口とは、鼻の奥にある骨の開口部のことです。加齢によって梨状口まわりの骨の支えが弱くなると、小鼻横が凹んで見え、鼻横のほうれい線が深く見えることがあります。
ヒアルロン酸とグロースファクターはどちらが自然ですか?
どちらも適切に行えば自然な仕上がりは可能です。ヒアルロン酸は即効性があり、形の調整がしやすいのが特徴です。グロースファクターは時間をかけて真皮を整えていくため、ゆるやかで自然な変化を好む方に向いています。状態によっては、両者を組み合わせた方が自然にまとまることもあります。
骨格タイプのほうれい線はヒアルロン酸だけで改善できますか?
鼻横のくぼみや段差が中心であれば、ヒアルロン酸で改善が期待できることがあります。ただし、皮膚の薄さ、折れジワ、たるみが重なっている場合は、グロースファクターや糸リフト、HIFUなどを組み合わせて考えた方がよいこともあります。














