この記事の執筆・監修
笹川 新也
Houreisenスキンクリニック 統括院長・美容皮膚科医
医療法人新月会 理事長
大阪Houreisenスキンクリニック/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
目次
「ほうれい線は気になるけれど、いきなりヒアルロン酸などの治療をするのは不安」
「食事や睡眠など、自分でできることからやってみたい」
診察でも、このように相談されることがあります。
食事や睡眠に気をつけることは、健康な肌を保つうえでも大切です。
ただ、すでに深くなったほうれい線を、生活習慣だけで大きく改善するのは難しいこともあります。
ほうれい線は、頬の脂肪の厚みやたるみ、骨格、表情筋の使い方、肌質など、さまざまな要素が重なって目立つようになります。
ここから、食事やサプリメント、睡眠、ストレス、運動など、普段の生活で気をつけたいことについてお話しします。
食事は、バランスよくとることが大切です
肌のハリを保つために大事なコラーゲンは、食事から摂ったたんぱく質が体の中で分解され、アミノ酸となったものを材料につくられます。その過程ではビタミンCも必要です。
炭水化物を多く摂っている方は少し量を見直して、肉・魚・卵・大豆製品などからたんぱく質を摂り、ビタミンやミネラル、野菜や果物も意識しながら、バランスよく食べるのがいいでしょう。
忙しいと、パンやおにぎりだけで食事を済ませてしまうこともあると思います。
そういう日が多い方は、卵や豆腐などを一品加えるのもおすすめです。
食事については、「ほうれい線を予防する食事について」の記事でも詳しく紹介しています。
サプリメントは、食事で足りないものを補う感覚で
私自身も、大阪・東京・名古屋を行き来しているため、診療や移動が続くと、思うように食事をとれないことがあります。
そういうときは、私もサプリメントを使っています。
私の場合は、食事だけでは補いきれなさそうなものをサプリメントで補う、くらいの感覚です。
コラーゲンのサプリメントについては、肌の水分量や弾力などを調べた研究がいくつかあります。良い結果が出ているものもありますが、研究によって結果にはばらつきがあります。
ほうれい線の深さを調べた研究もありますが、数はまだ多くなく、シワそのものへの効果については、まだはっきりしていない部分があります。
コラーゲンを含め、サプリメントについては「サプリメントでほうれい線は改善する?」の記事でも詳しく紹介しています。
寝不足の日は、ほうれい線が目立って見えることがあります
寝不足の翌日に鏡を見て、
「今日は顔が疲れて見える」
「いつもよりほうれい線が目立つ気がする」
と感じたことがある方もいると思います。
一晩眠らなかった女性を調べた研究では、翌日にほうれい線の見た目がわずかに悪化したという結果が報告されています。
寝不足の日は、肌の調子だけでなく、むくみや疲れた表情も重なって、いつもよりほうれい線が目立って見えることがあります。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安に、自分に必要な睡眠時間を確保することが勧められています。
睡眠時間が足りていない方は、できる範囲でしっかり眠る時間を取ることが大切です。
夕方以降にカフェインを摂りすぎない、寝る直前までスマートフォンなどの明るい画面を見続けないなど、眠りを邪魔していそうな習慣があれば見直してみてください。
ストレスが強いときは、食事や睡眠にも気をつける
ストレスとほうれい線の関係を調べた研究もありますが、現時点でははっきりしたことは分かっていません。
ストレスが強い時期は、食事が適当になったり、睡眠時間が短くなったりする方もいます。
そういうときは、食事や睡眠まで崩れすぎないように気をつけるのがいいと思います。
ウォーキングや筋力トレーニングも、肌には良い効果が期待できます
運動というと、「顔の筋肉を鍛えればほうれい線が薄くなるのでは」と考える方もいると思います。
顔ヨガや表情筋トレーニングについては別の記事で詳しく紹介していますので、ここではウォーキングや全身の筋力トレーニングについてお話しします。
運動習慣のなかった中年女性を対象に16週間運動を行った研究では、有酸素運動と筋力トレーニングのどちらでも、頬の皮膚の弾力が改善したと報告されています。
ただ、この研究で確認されたのは頬の皮膚の弾力で、ほうれい線そのものが薄くなったかまでは調べられていません。
健康のためにも肌のためにも、普段から体を動かす習慣はあった方がよいでしょう。
ウォーキングや無理のない筋力トレーニングを、続けられる範囲で取り入れてみてください。
顔ヨガや表情筋トレーニングについて知りたい方は、「顔ヨガでほうれい線は改善する?」の記事をご覧ください。
食事や睡眠だけでなく、紫外線対策も大切です
食事や睡眠に気をつけていても、紫外線を強く浴び続ければ肌は老化します。
紫外線は皮膚のコラーゲンなどにダメージを与え、シワやたるみといった光老化にも関わります。
日常的に日焼け止めを使い、長時間屋外で過ごす日は帽子や日傘なども組み合わせるとよいでしょう。
汗をかいたり、タオルで顔を拭いたりしたあとは、日焼け止めを塗り直してください。
生活習慣を見直しても、ほうれい線が気になる方へ
食事や睡眠、運動に気をつけることは、肌を健康に保つためにも大切です。
それでも、すでに目立っているほうれい線をしっかり薄くしたい場合は、美容医療が選択肢になります。
当院では、診察の際に、ほうれい線だけを見るのではなく、頬の脂肪のつき方やたるみ、骨格、皮膚の状態、表情を動かしたときのほうれい線の出方なども確認します。
その方のほうれい線をしっかり見たうえで、ヒアルロン酸やグロースファクター、必要に応じてたるみ治療などをご提案しています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、ほうれい線のへこみがある部分にヒアルロン酸製剤を注入し、ボリュームを補うことでほうれい線を浅くする治療です。
注入直後から効果が分かりやすいのも特徴です。
グロースファクター
グロースファクター治療は、ほうれい線部分に注射を行い、数か月かけて徐々に効果が出てきます。
一度効果が出ると、その効果が長く続きやすいのも特徴です。
ヒアルロン酸とグロースファクターでは治療後の経過も違うため、それぞれの違いについては別の記事で詳しく紹介しています。
頬のたるみが強い場合
頬のたるみが強い方では、HIFUや糸リフトなどを組み合わせることもあります。
当院では、実際に診察したうえで、その方に合った治療をご提案しています。
どの治療が自分に合うのか分からない方も、カウンセリングでご相談ください。













