
著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
年齢とともに気になり始める「ほうれい線」。
中でも「長く伸びたほうれい線」は、実年齢以上に老けた印象を与えてしまうため、多くの方が悩まれています。
この記事では、ほうれい線が長く見える原因と、当院で行っている改善治療について、解説致します。
ほうれい線が長くなる原因
1. 頬のたるみ・脂肪の下垂
年齢を重ねると、頬の奥にある脂肪や、それを支えている“リガメント”という組織がゆるんできます。
すると、頬の脂肪が重力に引っ張られて、少しずつ下へ下へと落ちていくのです。
特に、ふっくらした頬の方・丸顔で頬の脂肪が多い方は、重さの影響で下垂が起きやすくなります。
その結果、鼻の横から始まった線が口角を通り越して、あごの近くまで伸びるように見えてしまう…というように、本来よりもほうれい線が“長く見える”原因になります。
一度このような下垂が始まると、自然には元に戻りにくく、徐々に線が濃く、深く、長くなってしまうため、早めの対処が大切です。
2. 表情筋・口周りの筋力低下
口まわりや頬を支えている筋肉(表情筋)は、使わないとどんどん衰えていきます。
特に、次のような筋肉が関係しています。
①口をぐるっと囲む「口輪筋(こうりんきん)」・②頬を引き上げる「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」③笑ったときに働く「笑筋(しょうきん)」
これらの筋肉が弱ってくると、口角(口の端)が下がりやすくなり、ほうれい線が下に引き延ばされて見えるようになります。
▼ こんな習慣がある方は要注意
普段あまり笑わない・表情をあまり動かさない
食事のときに片側だけで噛む
・スマホやパソコンを長時間使っていて無表情になっている
・うつむきがち、姿勢が悪い
これらはすべて、表情筋の衰えにつながります。
かといって表情筋トレーニングを行うとシワの悪化につながる場合があるので要注意です。
舌の位置も意外な落とし穴
もうひとつ見落としがちなのが、「舌の位置(舌ポジション)」です。
舌がいつも下に落ちている人は、顔の内側から支える力が弱くなるため、頬がたるみやすくなります。
理想的な舌の位置は、舌先を、上の前歯のすぐ後ろに軽く当て舌全体が上あごに吸い付くようにピタッとくっついている状態です。
この状態を保つことで、頬や口元の筋肉が内側から持ち上がり、ほうれい線予防にもつながります。
☑ チェックしてみましょう
「何もしていないとき、自分の舌はどこにありますか?」
下に落ちていたら要注意。舌ポジションを意識するだけでも、たるみ対策になります。
詳しく知りたい方は宜しければ下記の記事も併せてご覧くださいませ。
「口の中から」ほうれい線を予防するケア方法について
3. 骨格の影響(面長・頬骨が低い・あごが小さい)
実は、ほうれい線のできやすさには“生まれつきの顔立ち”=骨格も深く関係しています。
どれだけ肌にハリがあっても、骨格的に支えが弱いと、たるみやシワが目立ちやすくなります。
面長タイプの方
顔の縦の長さがある面長タイプは、重力の影響を受けやすく、肌や脂肪が下に引っ張られやすい特徴があります。
その結果、シワが“縦に伸びて見える”=ほうれい線が長く目立つ傾向があります。
「若いころから線ができやすかった」
「疲れて見えることが多い」という方は、骨格の影響かもしれません。
頬骨が低い・平坦な骨格の方
頬骨がしっかり出ていない(立体感が少ない)方は、皮膚や脂肪を支える土台が不足している状態。
支えがない分、重力で皮膚が下に落ちやすく、20代後半〜30代でも早期にほうれい線が目立ちやすい傾向にあります。
「顔がのっぺりして見える」
「若いうちからたるみが気になっていた」というお悩みが多いタイプです。
あごが小さい・下顎が引っ込んでいる方
あごが小さい、または下顎が後ろに引っ込んでいる顔立ちの方は、下顔面(口周り〜あご)の骨格が弱く、たるみの逃げ場がありません。
そのため、ほうれい線の“終点”が口角を超えて下に流れやすくなる=線が長くなる原因になります。
「マリオネットラインも出やすい」
「フェイスラインがぼやけて見える」と感じている方は、このタイプかもしれません。
■ 骨格タイプによる“構造的なたるみ”は、セルフケアだけでは限界があります
筋トレやスキンケアでは、骨格そのものの構造は変えられません。
だからこそ、グロースファクター注入で根本的治療をしたりヒアルロン酸注入で土台を補ったり、糸リフトでたるみの方向を調整するなど、美容医療による“構造補正”が効果的です。
当院では、患者さまの骨格バランスをしっかりと見極めたうえで、自然な若返りをご提案しています。
4. 肌質の衰え(コラーゲン・エラスチンの減少)
年齢を重ねると、肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」や「エラスチン」などの繊維成分が減少していきます。
これらは肌の“土台”のようなもので、クッションのように内側から肌をふっくら支える働きがあります。
しかし、コラーゲンやエラスチンが減ってしまうと…肌が薄く、柔らかくなり、ピンと張った状態を保てず一度できた表情ジワが、元に戻らず“定着”してしまう
このように、肌の質そのものが弱くなることで、ほうれい線が深く・長く刻まれてしまうのです。
▼ 肌の衰えを加速させる原因
実は、年齢以外にも以下のような日常習慣が、肌の老化を進めてしまいます。
・紫外線(UV-A)は真皮層まで届き、コラーゲン繊維を破壊
・喫煙は血流を悪化させ、細胞の修復力を低下
・睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、肌の再生を阻害
・間違ったスキンケア(強い洗顔・保湿不足)によるバリア機能低下
「最近、肌が乾燥しやすい」
「なんとなくハリがなくなった」
と感じている方は、肌質の衰えがシワの固定化を招いている可能性があります。
▼ 肌質改善には“再生医療的なアプローチ”がカギ
肌質そのものの衰えに対しては、表面からのスキンケアでは限界があります。
そこで当院では、
スネコス・プロファイロ・リズネ・ジャルプロスーパーハイドロ・プルリアルデンシファイなどの「肌再構築注射」
グロースファクター注射による皮膚の根本的治療
HIFU・デンシティなどのレーザーによる真皮層への刺激といった、肌の内側から土台を立て直す治療を行っています。
「長いほうれい線」を美容皮膚科で改善するには?
「線が口角を超えて長く伸びている」
「マリオネットラインとつながりそうで気になる」
このような“長いほうれい線”は、肌表面だけでなく、たるみ・筋肉・骨格・肌質など多層的な原因が絡んでいます。
当院では、一人ひとりの原因に合わせて、複数の治療を組み合わせる“かけ合わせ治療”で、自然で効果的な若返りを目指しています。
グロースファクター注射
グロースファクターとは、実は元々体内で作られれているたんぱく質のことをグロースファクターと言います。
グロースファクターは、コラーゲンやエラスチンを作る働きをもち、一般的には成人に差し掛かったあたりから急激に減少し、その後年齢を経るにつれてますます減少してしまいます。
皮膚の内側の真皮層に、肌のハリやツヤをだす役割がありますが、そこはコラーゲンやエラスチンによって支えられているので、ここが加齢・紫外線・乾燥によりダメージを受けると、肌の老化が進み、シワ・たるみが進行し、ほうれい線が目立っていきます。
その部分にコラーゲンやエラスチンを正常に組みなおす力のある【グロースファクター】を注入することで、それが栄養素になり自然にふっくらと持ち上げてくれるのです。
肌の深層にある線維芽細胞を活性化し、コラーゲンの再生を促すことで、“シワの根本”から自然に持ち上げるエイジングケア治療。
ヒアルロン酸注入
凹んだほうれい線やボリュームロス部分にピンポイントで注入し、立体的な若返りを実現。
「ふっくら感」や「左右差補正」にも対応できるカスタム注入が可能です。
ヒアルロン酸は元々、私たちの身体の中にある安全な成分です。
保水機能が高く、細胞同士を結ぶ役割もあります。
皮膚の真皮にも含まれ、肌のハリや組織の弾力性をもたらします。
液体でも固体でもないゼリー状の成分ですが、これを加工しゴルゴラインやマリオネットラインといった皺の部分の真下に注入すると、組織がふっくらするのでシワを薄くする効果があります。
リフトアップ注射(ジャルプロスーパーハイドロ・プロファイロ)
ジャルプロスーパーハイドロ:皮膚のコラーゲンやエラスチンの合成を促進することと、皮膚の深層から保湿力を向上させることで、ハリやツヤと明るさを改善する効果があります。
また、外的刺激や加齢によるダメージが蓄積され衰えた靭帯を強化することで自然なリフトアップ効果が生まれ、変化した顔の輪郭を改善し、私たちの外観を若々しく回復させる効果もあります。
このような皮膚の若返りとリフトアップ効果が組み合わさり、顔において全体的なアンチエイジングの効果が期待できる製剤です。
ペプチド×ヒアルロン酸の力で、皮膚の構造そのものを若返らせる最新の再生注射です。
こちらの症例は30代男性です。皮膚が引き締まり全体的にリフトアップしております。
リフトアップレーザー(デンシティ・ハイフ)
ハイフ:皮膚表面へダメージを与えることなく、熱で皮膚の内側から肌を引き締める超音波痩身治療です。
高密度焦点式超音波治療法(high intensity focused ultrasound:HIFU)の頭文字から日本語名でハイフと呼ばれています。
超音波照射の熱作用により、お肌のリジュビネーション(若返り)効果があります。
HIFUは、病院で用いられるエコー検査と同じ超音波という音波の特性を生かし、皮膚の浅い層から深い層までレーザー照射が可能です。
具体的には、表皮の毛穴のタイトニングおよび真皮層の皮膚線維芽細胞を活性化させ、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成を行い皮膚の弾力向上、ハリ・ツヤ感のアップ効果があります。
また皮下組織(脂肪層)を縮めて、ボリュームダウン(痩身)効果があったり、SMAS筋膜(表在性筋膜)を引き締め、リフトアップ効果を高めます。
インナーマッスル(SMAS筋膜)にアプローチする非外科的リフトアップ治療。
肌の奥から引き上げるため、たるみによる深いほうれい線やフェイスラインのもたつきにおすすめです。
こちらの症例は30代男性です。ハイフ以外にも併用しているので、大分スッキリされてます。
デンシティ:モノポーラ・バイポーラの2種類のRF(高周波)で、皮膚深部・皮膚表層など、肌全体を加熱します。
コラーゲンの生成による真皮の弾力性を高め、たるみ・小じわ改善やリモデリング効果を発揮します。
安全かつ高出力の照射となりますので、効果の持続期間はおおよそ4~6か月間(最大1年)と長いです。
さらに施術直後から即時的な効果も発揮します。
高出力レーザーで真皮層に熱エネルギーを届け、肌のコラーゲン生成を促進、肌の引き締め(タイトニング)、毛穴改善、小ジワ改善、軽度のたるみによるほうれい線のリフト効果
こちらの症例は50代女性です。口横のもたつき・ほうれい線が薄くなっています。
スレッドリフト(糸リフト)
糸リフト(スレッドリフト)とは、特殊加工された医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、皮膚の内側から引き上げることにより、リフトアップ効果が期待できます。
フェイスリフト (切開リフト)などのメスを入れる大掛かりな手術とは違い、ダウンタイムが短いのでお手軽に受ける事ができる人気の高い施術です。
糸の表面にはトゲのような返し(コグ)がついており、物理的に皮下組織をしっかりと持ち上げ、治療直後よりすぐに効果を実感することができます。
さらに、挿入した糸の刺激で糸の周りを包み込んだ繊維が柱のように残るため、将来的に皮膚がたるみにくくなるとされています。
また、糸を挿入した周囲にコラーゲン組織が大量に増殖することにより、肌の引き締まりやハリツヤなどの肌質改善といった副次的な効果も期待できます。
糸が溶け切ると、リフトアップの効力は無くなりますが、肌の若返り・美肌効果は残ります。
たるんだ皮膚を物理的に引き上げ、ほうれい線を改善します。即効性があり、自然なリフトアップ効果が期待できます。
医療用スキンケア・内服・点滴療法
紫外線・ストレス・ホルモン変動による肌ダメージや、インナーケアが必要な方には、医師監修の栄養療法・美容注射(点滴)などのご提案も可能です。
ほうれい線シワ治療専門医院の代表である私、笹川新也が監修した高品質なスキンケアNasora HCクリームもオススメです。
美容皮膚科医としての豊富な臨床経験を活かし、肌トラブルに悩む方のために開発された処方が特徴です。
乾燥や肌荒れを効果的にケアし、健康的でシワが改善された肌を目指します。
当院でお取り扱いのワカサプリの商品(ビタミンC・ビタミンD・ビタミンB群など)もお勧めです。