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  • ほうれい線

ほうれい線を消すには?原因と本当に効果のある治療法を医師が解説

笹川新也著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック 
大阪Houreisenスキンクリニック / 東京Houreisenスキンクリニック / 名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也  ドクター紹介はこちら

ほうれい線、こんなお悩みありませんか?

  • 若い頃からほうれい線が目立つ
  • 最近、ほうれい線が気になってきた
  • 写真に写った自分のほうれい線にショックを受けた
  • 電車の窓に映る自分の顔を見て気になった
  • 周りの人のほうれい線まで、つい目に入ってしまう
  • ママ友より老けて見られていないか気になる

ほうれい線は、加齢や生活習慣の影響で年々目立ちやすくなります。ただし、原因に合った治療を選べば、印象が大きく変わることもあります。

当院では、まず「なぜそのほうれい線ができているのか」を診察します。

当院の記事を見ている方は、ご自身のほうれい線を気にされている方が多いのではないでしょうか。

ほうれい線は、ふとした瞬間に気になりはじめると、ついそこに目がいってしまうものです。

では、老け見えの要因となるほうれい線を「消す(目立たなくする)」には、どうすれば良いのでしょうか。

本ページでは、ほうれい線の原因、深くなる理由、そして改善方法(治療の選び方)を解説します。

ほうれい線

ほうれい線の原因

ほうれい線(鼻唇溝)が目立つ原因として、代表的なものは以下が挙げられます。

原因は大きく「皮膚・脂肪・骨格・筋肉」の複合です

  • 皮膚:真皮コラーゲン・エラスチンの低下 → たるみ、シワが皮膚に刻まれやすい
  • 脂肪:頬脂肪のボリュームや下垂 → ほうれい線にかぶさって溝が強調され、影が濃く見える
  • 骨格:鼻翼基部・上顎骨などの凹凸 → ほうれい線上部が深く見える
  • 筋肉:表情筋のバランス → 笑った時のほうれい線、左右差に関与しうる

まずはタイプの考え方から:ほうれい線の分類(深い線/強い線)骨格・脂肪・筋肉・皮膚分類ページ

皮膚・脂肪のたるみ

1. 皮膚の老化(真皮の衰え)

皮膚の深い部分に「真皮」という層があります。
この層はコラーゲン・エラスチンが主成分で、繊維状の構造をとり、肌の土台となっています。

これらの組織は加齢や紫外線、乾燥によって劣化していきます。

コラーゲンやエラスチンが少しずつ減少すると、皮膚のハリ・弾力が低下します。

真皮の土台がゆるむことで、たるみやすくなり、ほうれい線上のシワが刻まれやすくなります。

ほうれい線は通常、笑うと深くなりますが、皮膚の土台が崩れてしまうと、無表情の時でも刻みジワが目立つようになります。

紙に折り目をつけると跡が残るように、ほうれい線にも「折り目」がつきます。これが刻みジワです。

夕方になると、ファンデーションがほうれい線に溜まる経験はないでしょうか?

2. 顔の脂肪の移動

中顔面のボリュームロスは、ほうれい線の見え方に大きく影響します。

たるむのは皮膚だけではありません。頬の脂肪も重力の影響を受け、下方へ移動します。

頬には脂肪が多く、ほうれい線の上にある脂肪は「メーラーファット」とも呼ばれます。

その中でも、ほうれい線のすぐ横にある脂肪をナゾラビアルファットと呼びます。

頬のお肉が徐々に下垂し、口元に集まることで、ほうれい線が深く見えるようになります。

特に加齢でコラーゲンが低下し、肌の弾力が落ちていると、脂肪は下垂しやすくなります。

もともと頬のお肉が多い方ほど、年齢とともにほうれい線の影が目立ちやすい傾向があります。

骨格の変化(頭蓋骨痩せ)

・加齢により、頬骨・上顎骨などが痩せてくると、皮膚や脂肪を支える土台が減少します。

・結果として皮膚が垂れ下がり、ほうれい線が深く見えるようになります。

靭帯(リガメント)のゆるみ

顔には「靭帯」と呼ばれる組織があります。

これは骨格の上に存在し、脂肪や筋肉を支える繊維組織で、ゴムバンドのような役割を果たします。

年齢とともに頭蓋骨が痩せてくるのに伴い、靭帯もゆるみやすくなります。

靭帯がゆるむと、脂肪や筋肉を支えにくくなります。

たるみが進行すると、ほうれい線の上の組織が厚くなり、溝がより深く見えてしまいます。

乾燥や紫外線ダメージ

・肌が乾燥した状態では、細かいシワが目立ちやすくなります。

・紫外線によりコラーゲンが破壊され、活性酸素の影響で老化が加速します。

表情のクセ・表情筋の使い方

・笑顔や会話の際に、筋肉の使い方が偏ることで、「ほうれい線に関与する筋肉」が発達し、シワが定着しやすくなる場合があります。

営業職で会話量が多い方や、よく笑う方、激しい筋トレを継続している方は、表情ジワが出やすい傾向があります。

ほうれい線が深くなる原因まとめ

ほうれい線が深くなる原因として多いのは加齢による変化です。年齢とともに、皮膚・筋肉・脂肪・骨格の状態が変わるためです。

ただし、若い方でほうれい線が深い場合は、骨格の影響が大きいことや、肌質、表情のクセが強いことも考えられます。

これらの原因を、皮膚・筋肉・脂肪・骨格の4要素で分類して考えることもできます。

さらに、ほうれい線ができやすい方の特徴20選も解説しています。

原因が分かると、改善方法も見えてきます

ほうれい線は原因によって適した治療が異なります。自己判断で遠回りしないためにも、状態に合った選択をすることが大切です。

ほうれい線の治療法(当院の考え方)

では、どうやってほうれい線を改善していくのでしょうか?

ほうれい線は症状によって必要なアプローチが異なります。ここでは当院で症例数の多い治療を中心にご説明します。

ほうれい線の症状別治療の選び方(目安)

比較で迷う方へ:注射(GF/ヒアルロン酸/ボトックス)比較

治療法① グロースファクター注入

症例40代女性


本症例の治療内容・経過はこちら

症例30代男性


本症例の治療内容・経過はこちら

グロースファクターは、皮膚の土台となる重要な組織「真皮」を整える治療です。

グロースファクター注射は、真皮のコラーゲン・エラスチンを増やします。

これらが増えると肌のハリ・ツヤが出て、弾力性が高まるため、シワの改善が期待でき、結果としてほうれい線が薄くなる効果につながります。

一度の注入でヒアルロン酸注射より持続期間が長く、年単位の効果が期待できます。

本当にそんなに持つのか?下記に長期経過例を掲載いたします。

長期経過例

症例50代女性


本症例の治療内容・経過はこちら

症例40代女性


本症例の治療内容・経過はこちら

症例40代女性


本症例の治療内容・経過はこちら

症例50代男性


本症例の治療内容・経過はこちら

グロースファクターは、ほうれい線治療の中でも比較的受けやすく、ダウンタイムは基本的に軽度です。

腫れや内出血が直後に出ることがありますが、目立たないことも多く、メイクでカバーできる場合がほとんどです。

即効性はなく、3〜6か月かけて徐々に効果を発揮していきます。

ただし注意点として、「グロースファクター」という名称でも、クリニックにより内容が大きく異なり、仕上がり・持続・安全性に差が出ることがあります。

具体的には、薬剤の配合、濃度、量、注入方法などで結果が大きく変わるため、信頼できるクリニックを受診することが重要です。

当院では、効果を最大化しつつリスクを最小化できるよう、治療プロトコールを徹底的に設計しており、症例数は2,500件を超えています。

治療法② ヒアルロン酸

症例20代女性


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即効性があり、注入直後から変化を実感しやすい治療です。

ダウンタイムは比較的少ない一方、注射の特性上、腫れ・内出血・痛みが出る可能性があります。

リスクとして、血流障害、アレルギー、感染が挙げられます。

体内にもともと存在する分解酵素(ヒアルロニダーゼ)により徐々に減少するため、定期的な注入が必要です。

持続期間は注入方法や製剤、注入量にもよりますが、数か月〜2年ほどです。

当院では、少しでも長持ちし、自然な仕上がりになるよう注入設計を工夫しています。

症例は以下の通りです。

治療法③ スレッドリフト(糸リフト)

コグ(棘付き)の糸を挿入して頬の組織を引き上げ、たるみを改善することで、ほうれい線の改善を目指します。

施術時に痛みが生じることがありますが、麻酔により最小限に軽減します。

持続は糸の種類によって異なりますが、共通して「直後が最も引き上がり、徐々に効果が落ち着いていく」という特徴があります。

メスを使わず施術でき、腫れ・内出血といったダウンタイムが意外と少ない一方で、肌の陥凹、引きつれ、顔面神経損傷、耳下腺損傷などのリスクもあるため、医師選びが重要です。

以前、知り合いが美容外科で糸リフトを受け、しばらく顔面神経の麻痺・しびれが残ったことがありました。

自分の患者さまで同様の症例を経験したことはありませんが、その方を見て、安全性への配慮がいかに重要かを改めて実感しました。

なお一般的に、フェイスラインは効果が出やすい一方、ほうれい線はフェイスラインに比べてリフトアップが難しい部位です。

骨格、肉付き、糸の種類、医師の技量などで結果が変わるため、適切にアセスメントしてくれる医院で受ける必要があります。

症例60代女性


本症例の治療内容・経過はこちら

治療法④ ボトックス

ほうれい線そのものは「溝」ですが、笑ったときや話したときに強く出るタイプでは、表情筋の過緊張が関与していることがあります。

ボトックスは、筋肉の動きをやわらげる治療です。ほうれい線そのものを“埋める”治療ではありませんが、ほうれい線の原因となる上唇鼻翼挙筋や上唇挙筋、頬骨筋などのバランスを整えることで、笑ったときの線の入り方を緩和できる場合があります。

ただし、打つ部位や量を誤ると、表情が不自然になったり、笑いにくくなるリスクもあります。そのため、適応の見極めが非常に重要です。

治療法⑤ レーザー治療(HIFU、サーマクール、デンシティ、ポテンツァなど)

症例50代女性


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これらはレーザー治療で、皮膚・脂肪・筋肉に熱エネルギーを加え、引き締めとコラーゲン増生を促す治療です。

たるみ改善が期待できますが、効果が1か月〜6か月ほどで落ち着くため、定期的な通院が必要となります(医療機関・機器により異なります)。

ダウンタイムは乾燥・発赤程度で、受けやすいのがメリットです。

目元やフェイスラインの軽度のたるみにはおすすめですが、中等度以上のたるみや、ほうれい線を明確に改善するほどの強い効果は得られにくいこともあるため、たるみ・シワ予防として捉えるのがよいでしょう。

【補足】セルフケアでできること(治療の代わりにはなりません)

重要:セルフケアは「予防・進行を遅らせる補助」です

  • できること:乾燥・炎症・色ムラを抑え、“目立ちにくくする”/シワが悪化しにくい土台を作る
  • 難しいこと:凹み・段差、脂肪下垂、骨格変化によるほうれい線を“消す(治す)”

セルフケアの誤解を整理:「深い線」と「強い線」の考え方

補助① 表情筋トレーニング(※当院は積極推奨しません)

ほうれい線に関連する筋肉を鍛え、表情筋の衰えを補ってリフトアップを図る方法です。

自宅でできる手軽さがメリットです。

一方で、毎日の継続が必要であること、そしてやり方を誤ると逆にほうれい線が悪化する恐れがある点がデメリットです。

シワを消すつもりの習慣が、結果としてシワを作ってしまうケースもあるため、著者は積極的には推奨していません。

自宅でできる対策としては、保湿や外出前の日焼け止めなど、スキンケアの徹底がおすすめです。

補助② 保湿・UV対策(“皮膚の土台”を守る)

日焼けや乾燥は、ほうれい線にとって大敵です。

皮膚を健康に保つことは、ほうれい線対策としても有効です。

皮膚は食事、睡眠、ストレスなどの影響で老化が進み、ほうれい線が目立ちやすくなります。

スキンケアで皮膚コンディションを整えることはおすすめですが、生活習慣が乱れている方は見直しも重要です。

身体に良いことは、皮膚にも良いということです。

健康的な生活は、美容にも役立ちます。

治療の効果を邪魔しない“ホームケア”として

ホームケアは治療の代わりではありませんが、乾燥・炎症を抑え、肌状態を整える目的で重要です。

補助③ 日光浴(※骨痩せ対策の補助として。顔のUVは別問題)

ほうれい線が深くなる要因の一つに、「頭蓋骨が痩せる」ことで顔がたるむことが挙げられます。

年齢とともに骨密度は低下し、骨は痩せていきます。

特に冬に進行しやすいとされる理由の一つが、骨形成に必要なビタミンDの合成量が日照時間の減少とともに下がるためです。

適度な日光浴は、ビタミンD合成の補助になります。

目安として、夏は日陰で30分、冬は日向で1時間ほど浴びるのがよいとされます(時間帯や場所により異なります)。

ただし、顔が日焼けしないよう注意が必要です。

日焼けは老化を進め、結果として老け見えにつながります。冬でもUV対策を行い、手のひらなどメラニンが少ない部位で日光を取り入れるなど工夫しましょう。

骨形成に役立つカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを含む食品(納豆、乳製品、大豆製品など)を摂ることも重要です。

これらで骨痩せの進行速度を緩やかにすることはできますが、進行そのものを止めることは難しいと考えられています。

まとめ

ほうれい線は、さまざまな要因が重なって目立っていきます。

治療方法は複数ありますが、どれも一長一短です。

何を優先するかで選択は変わりますが、効果の乏しい治療を続けても意味がありませんし、危険な治療は避けるべきです。

私はこれまで美容皮膚科医として、ほうれい線を改善するために数多くの経験を積んできました。

その経験に基づき、悩みやご希望に応じて、最適な方法をご提案します。

ほうれい線が薄くなると、印象が若々しく見えやすくなります。自己投資として検討される方も多い治療です。

「結局どれが私に合うの?」と迷う方へ

ほうれい線は原因が複合していることが多いため、自己判断が難しい部位です。
Houreisenスキンクリニックでは、カウンセリング・診察を丁寧に行い、状態を確認したうえで必要な治療のみをご提案いたします。

ほうれい線を本気で改善したい方へ(関連記事)

ほうれい線に関するブログを当院では多数発信しています。
ブログ一覧はこちら

よくあるご質問(FAQ)

Q. セルフケアだけでほうれい線は治せますか?

深く刻まれたしわや、凹み・たるみ・骨格要因が強い場合は、セルフケアだけで「治す(消す)」のは難しいことが多いです。セルフケアは「予防・進行を遅らせる補助」として捉え、すでに目立つ場合は原因診断を行ったうえで治療を検討するのが現実的です。

Q. グロースファクターとヒアルロン酸、どっちが良いですか?

即効性を重視するか、持続力を重視するかで異なります。つまり、即効性を重視するのであればヒアルロン酸注射、持続力を優先するならグロースファクターがおすすめです。また、皮膚の老化や肌質が主因ならグロースファクター、骨格による凹み・頬の厚みによる段差(影)が主因ならヒアルロン酸が適することが多いです。実際には複合型の方が多く、組み合わせることでより理想の状態に近づくケースもあります。

Q. ほうれい線にボトックスは効きますか?

笑ったときや話したときにほうれい線が強く出る場合、表情筋の動きが関与していることがあります。そのようなケースでは、ボトックスで筋肉のバランスを整えることで見え方が和らぐことがあります。ただし、ほうれい線そのものを埋める治療ではないため、凹みやたるみが主因の場合は、他の治療が適することもあります。

Q. 相談だけでも大丈夫ですか?

はい。無料カウンセリングで状態を確認し、必要な場合のみ治療をご案内します。

参考文献

  • Mendelson B, Wong CH. Changes in the Facial Skeleton With Aging. Aesthetic Surgery Journal / Review(2012) (顔面骨格の加齢変化:上顎骨・梨状孔周囲などの吸収)
  • Swift A, Liew S, Weinkle S, et al. The Facial Aging Process From the “Inside Out”. Aesthetic Surgery Journal(2020) (脂肪区画・靭帯・骨格の相互作用と、ほうれい線形成の考え方)
  • Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plastic Surgery(2016) (加齢顔の解剖学:脂肪コンパートメント等の整理)
  • Gromkowska-Kępka KJ, et al. The impact of ultraviolet radiation on skin photoaging. Journal of Cosmetic Dermatology(2021) (UVによるMMP誘導・真皮ECM劣化=コラーゲン低下など)
  • Walczak A, et al. Insight into age-related changes of the human facial skeleton. Scientific Reports(2023) (顔面骨の加齢変化に関する研究)
  • National Institute for Environmental Studies (NIES), Japan. Information on Vitamin D Synthesis / Erythemal UV. (ビタミンD合成に必要な日光曝露時間の目安:地域・季節で変動)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、治療の適応は診察により個別に判断します。

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