著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック/名古屋Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
この記事のまとめ
初期のほうれい線は、乾燥や紫外線、表情のクセ、軽いたるみなどが重なって目立ち始めることが多いです。
まだ浅い段階であれば、保湿やUV対策が役立つことはありますが、それだけで大きく改善するのが難しいケースも少なくありません。
特に「笑ったあとに線が残る」「以前より影っぽく見える」「メイクがたまりやすくなってきた」という方は、まずは今の状態を整理することが大切です。早めに原因に合った対策を選ぶことで、深く刻まれるのを防ぎやすくなります。
「最近、笑ったあとに線が残る気がする…」
それ、ほうれい線の“でき始め”かもしれません。
当院では、まだ浅い段階のほうれい線を気にされて来院される方が年々増えています。
実際には、「深くなってから治したい」というよりも、「今のうちに悪化しにくくしたい」というご相談の方が多いです。
この記事では、初期段階のほうれい線にどう向き合えばよいのかを、美容皮膚科医の視点からわかりやすく整理します。
セルフケアで役立つこと、限界が出やすいケース、医療でできることまで、なるべく遠回りしにくい形でお伝えします。

このようなお悩みはありませんか?
・笑ったあとに、以前より線が残りやすくなった
・ほうれい線というほどではないけれど、うっすら影が見える
・ファンデーションが口元にたまりやすくなってきた
・まだ治療するほどではない気もするが、放置していいのか不安
・セルフケアでどこまで対応できるのか知りたい
まず知りたい内容から読む
初期ほうれい線と乾燥・紫外線の関係
自宅ケアで役立つこと、限界があること
マッサージや表情筋トレーニングの注意点
初期に向きやすい美容医療の考え方
治療を急いだ方がよいケース
1. 初期ほうれい線は、まず乾燥と紫外線の影響を見直してください

初期ほうれい線は肌の水分量がカギ
「まだ浅いシワだから大丈夫」と思っていませんか?
先に結論をお伝えすると、初期のほうれい線では乾燥と紫外線の影響が意外と大きいです。
特に口元の皮膚は、皮脂腺が少なく乾燥しやすいうえに、会話や食事などでよく動く部位です。
そのため、少しの水分不足やハリ低下でも、線っぽく見えやすくなります。
さらに紫外線ダメージが重なると、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが少しずつ減っていきます。
この段階ではまだ深いシワではなくても、放置すると「戻りにくい線」へ変わっていくことがあります。
ほうれい線の原因全体を詳しく知りたい方は、ほうれい線の原因についてもあわせてご覧ください。
2. まずはここから。初期ほうれい線で見直したい保湿とUV対策
保湿ケア
・朝晩のスキンケアに、セラミド・ヒアルロン酸・アミノ酸などを含む保湿美容液やクリームを使う
→ 肌のバリア機能を整え、乾燥による小じわっぽさを悪化しにくくします。
初期のほうれい線では、まず「肌の表面がしぼんで見えていないか」を見ることが大切です。
乾燥が強い方は、それだけで口元の影やメイクよれが目立ちやすくなります。
当院おすすめの美容液クリーム「HCクリーム」は、ほうれい線をはじめとするシワやハリ不足が気になる方に向けて設計した処方です。
ナイアシンアミド・バクチオール・DMAE・EGF・ヒアルロン酸・プロテオグリカン・ペプチドなどを配合し、保湿だけでなく、ハリ感や肌のなめらかさもサポートしやすい内容になっています。
スキンケア全体を見直したい方は、美容看護師が実際に使っているスキンケアも参考になります。
紫外線対策
・日中はSPF30以上・PA+++以上を目安に、毎日UVケアを行う
→ 曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。春夏だけでなく、通年での対策がおすすめです。
日焼け止め剤の使用(サンスクリーン)
皮膚に塗るタイプが基本ですが、最近では飲む日焼け止めを併用される方もいます。
ただし、飲むタイプだけで紫外線対策が十分になるわけではないため、基本は塗る日焼け止めを中心に考えるのがよいでしょう。
塗る日焼け止め
ローション、乳液、ジェル、スプレーなどさまざまな種類があります。
SPF値やPA値だけでなく、こまめに塗り直しやすい使用感かどうかも大切です。
当院採用のドクターズコスメであるエムディアのUVクリームは、刺激が比較的少なく、日常使いしやすい製品です。
1日2回のスキンケアで美肌に M-DEAR(エムディア)の化粧品
飲む日焼け止め
屋外にいる時間が長い方や、スポーツ・レジャーの場面では補助的に役立つことがあります。
ただし、塗る日焼け止めの代わりにはならないため、あくまで補助として考えるのが現実的です。
紫外線ダメージを受けたあとのケア
紫外線は浴びないことも大切ですが、浴びたあとにどう立て直すかも大切です。
たとえば、ビタミンB群・C・Eなどを意識することは、肌のコンディションを整えるうえで役立つことがあります。
また、夏場や紫外線を多く浴びる時期には、白玉注射・白玉点滴を希望される方もいらっしゃいます。
白玉注射については、白玉注射について詳しく知るにはこちら
内服ケアについては、紫外線対策としてお勧め内服5選もご覧ください。
セルフケアをさらに知りたい方は、ほうれい線の予防法・セルフケアも参考になります。
一方で、肌の乾燥やハリ不足が強く、自宅ケアだけでは追いつかない方もいます。
そのような方には、ナース施術の水光注射(ハイコックス)やポテンツァなどで、肌のうるおい感や真皮のコンディションを底上げする方法が役立つことがあります。
「肌がごわつく」「口元だけ乾燥しやすい」「メイクのりが落ちてきた」という方は、肌質の問題が前面に出ている可能性もあります。
3. ただし、保湿だけでは限界があるケースもあります

ここが大事です。
初期ほうれい線といっても、すべてが乾燥だけで起きているわけではありません。
実際には、以下のような要素が重なっていることが多いです。
初期ほうれい線に関わりやすい要素
・乾燥による小じわっぽさ
・紫外線によるハリ低下
・表情のクセによる折れグセ
・頬の軽いボリュームロス
・鼻横のくぼみや骨格の影響
・軽度のたるみ
そのため、保湿を頑張ってもあまり変わらない場合は、乾燥以外の原因が前に出ている可能性があります。
特に、笑っていない時でもうっすら線が見える、ファンデーションが溜まりやすい、夕方になると影が強いという方は、肌表面だけの問題ではないことが多いです。
「ファンデーションがたまる」「骨格っぽい影が気になる」という方は、ほうれい線にファンデーションがたまる場合についてや、ほうれい線が目立つ人の特徴と対策について~骨格編~も参考になります。
4. ほうれい線マッサージ、表情筋トレーニングは慎重に
毎日のセルフケアは大切ですが、マッサージや表情筋トレーニングは注意が必要なこともあります。
表情筋トレーニングでほうれい線が逆に目立つことがある
ほうれい線はマッサージで改善する?効果的なマッサージ方法と注意点
これらの記事でも触れているように、マッサージや表情筋トレーニングは、やり方によってはかえってほうれい線が目立ったり、肌トラブルにつながることがあります。
たとえば、強い摩擦でマッサージを続けると、炎症が起きてシミ・くすみ・肝斑の悪化につながることがあります。
そのため、行う場合はオイルやクリームでしっかり滑りをよくし、清潔な手で、刺激を最小限にすることが前提です。
また、マッサージは時間や手間がかかる一方で、効果には限界があります。
皮膚の深い層や骨格、脂肪の位置まで大きく変えることは難しいため、根本的な改善を期待しすぎない方がよいでしょう。
5. 初期ほうれい線で医療が役立つのは、こんなケースです
先に結論をお伝えすると
「気になるけれど、まだ浅いから様子を見よう」と迷う方は多いです。
ただ、多くの患者さんを診察する中で感じるのは、浅いうちに原因を整理しておく方が、結果的に遠回りしにくいということです。
初期のほうれい線は、まだ深く刻まれていないぶん、選択肢が広い段階でもあります。
一方で、自己ケアだけでは届きにくい真皮や脂肪、たるみの要素が関わっていると、セルフケアだけで大きく変えるのは難しいのが現実です。
医療相談を考えた方がよいサイン
・笑ったあとだけでなく、真顔でも線が残る
・以前より影っぽく見えるようになってきた
・口元のハリ不足や頬のこけ感も気になる
・スキンケアを頑張っても変化を感じにくい
・なるべく自然に、深くなる前に対策したい
▼ 初期のほうれい線に選択肢になりやすい美容医療
● グロースファクター(成長因子注射)
真皮の線維芽細胞に働きかけ、時間をかけてコラーゲン生成を促していく治療です。
即効性よりも、自然な変化・皮膚の土台改善・長期持続を重視したい方に向いています。
まだ浅いけれど、「このまま定着してほしくない」「できるだけ自然に整えたい」「せっかく治療するなら、できるだけ長く持つ方法を選びたい」という方には選択肢になりやすい治療です。
一方で、その場で大きく変わる治療ではないため、即効性を最優先する方にはヒアルロン酸の方が合うこともあります。

● ヒアルロン酸注入
浅いくぼみや影感、頬の軽いボリュームロスが関わる場合には、ヒアルロン酸が役立つことがあります。
比較的早く変化を出しやすく、イベント前や「まず見た目の印象を整えたい」という方にも選ばれやすい治療です。
ただし、入れ方や量が大切で、ただ入れればよいわけではありません。
お顔の状態を見ながら、自然に見えるように調整するテクニックが大切です。

● スネコス・プロファイロ・ジャルプロスーパーハイドロなどの肌育注射
肌質低下やハリ不足が前面に出ている初期段階では、肌育注射が役立つことがあります。
ただし、「深い溝を埋める」というより、肌のハリや弾力を底上げしたい方に向きやすい治療です。
スネコスは、自然なハリ感を出したい方に。
プロファイロは、全体のツヤやふっくら感を重視したい方に。
ジャルプロスーパーハイドロは、頬全体のお肌の引き締めやハリ感のアップを希望される方に向いています。
ただし、こうした肌育注射だけで、骨格由来の影やはっきりした溝を大きく改善するのは難しいこともあります。
● HIFU(ハイフ)・デンシティなどのたるみ治療
ハイフやデンシティは、たるみの初期サインが出ている方に役立つことがあります。
ハイフは筋膜層を含めたリフトアップ寄りの治療、デンシティは真皮の引き締めやハリ感に寄与しやすい治療です。
どちらが合うかは、頬の重さ、皮膚の薄さ、こけやすさなどによっても変わります。
たるみが関わる方には役立つことがありますが、ほうれい線そのものを直接埋める治療ではないため、単独では改善に限界が出やすいです。
ざっくり比較すると
保湿・スキンケア
向いている方:乾燥、小じわっぽさ、初期のハリ不足が中心の方
限界:あくまで予防や乾燥対策が中心で、脂肪・骨格・たるみ由来のほうれい線では大きな改善は期待しにくいです。
グロースファクター
向いている方:自然に整えたい、長く持たせたい、皮膚の土台から考えたい方
限界:即効性は控えめです。
ヒアルロン酸
向いている方:早めに見た目の変化が欲しい、影やくぼみ感が気になる方
限界:注入量や注入層、施術のテクニックによっては不自然さにつながることがあります。
肌育注射
向いている方:ハリ不足、肌質低下、小じわが目立つ方
限界:肌質改善には役立つことがありますが、骨格由来の影や明確な溝には単独では限界があり、他治療と組み合わせて考えることもあります。
HIFU・デンシティ
向いている方:軽いたるみが関与している方
限界:ほうれい線そのものを直接埋める治療ではないため、単独では変化が物足りないことがあります。
注射治療の違いをさらに比較したい方は、ほうれい線を注射で治す場合はどれが正解?も参考になります。
6. 浅いうちに対策した方がいい理由
浅いほうれい線は、一見するとまだ大したことがないように見えるかもしれません。
ですが、折れグセが定着してからだと、改善に必要な治療の幅や回数が増えることがあります。
初期段階であれば、少ない介入で済みやすいこともありますし、悪化予防という意味でもメリットがあります。
「今すぐ何か大きな治療をした方がいい」という意味ではありませんが、今の状態を把握しておく価値は大きいです。
笑ったあとに残るシワが気になる方は、笑った後に残るシワはどう対応する?や、「笑ったあと」に残るほうれい線の重症度分類とその対策方法もあわせてご覧ください。
7. まとめ
初期ほうれい線は、「まだ浅い今」がいちばん判断しやすい時期です
ほうれい線は、深く刻まれてからでは改善に時間がかかることがあります。
そのため、「なんとなく線が残るようになった」「前より影っぽく見える」という段階で対策を考えるのは、とても理にかなっています。
まずは保湿やUV対策を整えること。
そして、それだけでは変わりにくい場合には、乾燥以外の要因がどこまで関わっているのかを見極めることが大切です。
無理に治療をおすすめすることはありません。
初期のほうれい線こそ、原因を整理することで遠回りしにくくなります。
相談をご希望の方へ
当院では、ほうれい線の状態を見ながら、スキンケア中心でよいのか、注射治療が向いているのか、たるみ治療も考えた方がよいのかを整理してご提案しています。
「まだ治療するほどではないかも」と迷っている段階でも大丈夫です。
今すぐ施術を決めたい方だけでなく、まず自分に何が合うのか整理したい方のご相談も多いです。
押し売りのようなご提案は行っておりませんので、気になる方はお気軽にご相談ください。
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