著者:
西日本初、関東唯一ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
ボトックスを処置した後に、「日常的にしている顔のマッサージを行ってもよいか?」「顔のエステマッサージを受けてもよいか?」といったご質問をいただくことがあるのですが、治療部位に関して言うとボトックスの効果が安定するまではマッサージはしないほうがいいです。
今回はボトックス施術後にマッサージをしてはならない理由について解説致します。
目次
なぜ注射後はマッサージをしてはならないのか
マッサージは薬剤が広がり表情が変わってしまう原因にもなる
ボトックス注射直後にマッサージをすると、ボトックスが周辺へ広がってしまう恐れがあります。
これはボトックスが注射時に想定していない場所に作用してしまい、副作用が発生する原因にもなります。
例えば額のボトックスであれば、額の下部に流れて瞼を開ける筋肉が動かしにくくなり、瞼が重たくなる、エラであれば表情筋に流れて笑いにくくなるといった具合です。
不自然な表情になるリスクがあるので、ボトックス注射後はマッサージをしたり、強くもんだりしないほうが良いでしょう。
洗顔やクレンジングなどは問題ございませんが、優しく力が入りすぎないようにご注意いただけますと幸いです。
マッサージで必要以上に体温が上がってしまう
マッサージを行うと、血行が促進され体温が上昇します。
ボトックスの正体であるボツリヌス菌は熱に弱いという特性がございます。
そのため、ボトックス注射後に体温を上げる行為をしてしまうと、ボトックスの活性が減弱し、効果が乏しくなってしまう恐れがございます。
同様の理由から、激しい運動や、温泉、サウナなどもお控えいただいております。
マッサージにより内出血がでる可能性がある
ボトックスは注射による治療になりますので、施術後は針による傷がある状態です。
ボトックス以外の注射にも言えることではありますが、施術後に大きな摩擦が加わると内出血を起こす原因になります。
ダウンタイムをできるだけ長引かせないためにも、大きな摩擦やこする行為はお控えください。
注入後はいつからマッサージを行ってもよいか
当院では、ボトックス注射後数日~1週間は注射部位のマッサージをお控えいただいております。
まとめ
ボトックスはお手軽に受けられる治療ではありますが、効果を最大限発揮するためにも、治療後の注意事項はお守りいただければと存じます。
仮にボトックスで表情が不自然になっても、ボトックスの持続期間は3-4ヶ月程度なので、時間が経つにつれて落ち着いてきますが、一定期間表情に違和感があるのはQOLに影響があり、人前に出るようなお仕事をされていたりすると、大きな悩みになることもあるでしょう。
当院はおひとりおひとりの症状やお悩みにあわせて治療を行っております。
お困りごとがございましたら、ぜひ当院へご相談ください。
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