著者:
西日本初ほうれい線治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科院長
ボトックスビスタ注入認定医師
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シワ改善のために、ボトックスを受けたことがある人の中には、注射した部分のお肌のハリ・ツヤを感じる人もいるかと思います。
事実、ボトックスで毛穴が改善し、肌にハリ・ツヤが出る効果は本当にあります。
ボトックスは、多くはお手軽に表情ジワを改善するための治療として行われていますが、実は毛穴を改善させ、肌のハリ・ツヤを出すことを主な目的とした施術を行うこともできます。
これをマイクロボトックスと呼びます。
実は、ボトックス注射はシワだけでなく、様々な悩みを解決することができる施術なのです。
ここではボトックスで毛穴が改善する理由と、その方法であるマイクロボトックスについて解説します。
ボトックス注射が毛穴に効果がある理由
ボトックスは、神経から分泌されるアセチルコリンという物質を抑制することで、しわ・多汗症改善といった様々な効果を発揮します。
皮脂腺にもアセチルコリンの受容体があるので、ここをブロックすることで皮脂産生能力が減り、皮脂分泌が低下する結果、毛穴の開きも収縮すると考えられています。
毛穴を引き締める結果、なめらかな皮膚になるということです。
また、原因ははっきりとは分かっていませんが、ボトックスが皮膚に作用すると、皮膚のリンパ管の機能が低下し、皮膚がむくみ(浮腫)、皮膚がむくむことで、毛穴が引き締まったり細かいシワが改善したり、皮膚の弾力が増す。という説もあります。
なお、皮脂腺の機能低下で、過剰な皮脂分泌が減ることで、ニキビも改善します。
マイクロボトックスについて
ボトックスが皮膚に効くと、毛穴が改善するのがお分かりかと思います。
それでは、どうすれば効率的に毛穴を改善させられるのでしょうか。
まず、しわ取りとして、ボトックスを使う場合、筋肉層に注射します。所謂筋肉注射です。
皮膚の断面図を見てみると、筋肉は皮膚から遠いことが分かります。
そのため、ボトックスを毛穴に効かせるためには、ボトックスを皮膚表面の浅い部分に打ちます。所謂皮内注射です。
これを例えば、首の広範囲のエリアで細かく行うと、首の毛穴が改善し、肌にハリ・ツヤが出ます。
この手法はマイクロボトックスと呼ばれ、深部の筋肉の機能は保たれるので、見た目に違和感はありません。
その他の効果としては、表情じわの適度な改善、小じわの改善、たるみの改善、汗量の減少、ニキビの発生抑制があります。
効果的な肌質改善ができます。
欠点としては、ボトックスの特性上、持続時間としてはが3,4ヶ月程度で、自然に効果がなくなっていくことです。
また、注射による痛みがありますが、こちらは麻酔クリームで軽減ができます。
マイクロボトックス直後の注意点
ボトックスにより内出血、若干の腫れが出ることがあります。治療当日は激しい運動や、注入部位のマッサージ、多量飲酒等は控えてください。
もし内出血を生じてしまっても、メイクで誤魔化すことはできます。
内出血自体は長くても1-2週間程度で改善します。
まとめ
ボトックスは、しわ改善だけでなく、毛穴も改善する効果があります。
それは同時に、たるみ、小じわの改善も実現可能で、簡単に若返りができます。
もし、ボトックス注射での毛穴改善治療に興味があれば、是非当院までお問い合わせ下さい。
来院が難しいようであれば、オンラインでカウンセリングも行っています。
相談料金は無料です。
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