著者:
西日本初、関東唯一ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
ボトックス注射とは、シワ治療に主に使われる製剤で、美容クリニックで受けられるメニューの中では、比較的お手軽に受けていただくことのできる人気メニューとなっております。
今回はボトックスと熱の関係について解説致します。
目次
ボトックスは熱に弱い
ボトックスの主成分は、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質である「ボツリヌストキシン」です。
ボツリヌストキシンは、非常に繊細なタンパク質の一種です。
高温にさらされると構造が変化し、活性が落ちることで、効果が弱まってしまう可能性があります。
そのため、注射直後に身体が温まってしまうとボトックスの効果が減弱する恐れがあります。
実際、ボトックス注射前は冷凍保存しており、注射直前まで活性が落ちないようキープしています。
例えば、ボトックス施術後は以下の4つのことに気をつけましょう。
①激しい運動(ジム、ホットヨガ含む)
②温泉
③サウナ
④マッサージ
ボトックス施術後1週間程度は、必要以上にお身体が温まるような効果はお控えいただく方が良いです。
ボトックス施術後の入浴による体温の上昇
ボトックス施術後入浴自体は構いません。
ただし、熱いお風呂に長期間浸かったりすると、効果が落ちる可能性があるのと内出血が出る恐れがあるので、なるべくシャワーでさっとすませましょう。
温泉、サウナ、岩盤浴も避けてください。
ボトックス施術後の飲酒による効果への影響
ボトックス施術後の飲酒とボトックスの効果との相関性には、諸説があります。
理論的には血行が良くなるので、効果が弱くなる可能性はありますが、実際には効果面においては問題ないという説もあります。
確実に言えることとして、注射後の飲酒は内出血が出やすくなるので、ダウンタイムの観点から当日~数日は控えましょう。
ボトックス施術後のマッサージによる効果への影響
ボトックス施術後は、お顔へのマッサージはお控えいただくことをお勧めしております。
マッサージを行うことで体が温まり、ボトックスの効果が減弱してしまう可能性があるだけでなく、薬剤が広がって表情が変わってしまう原因にもなると言われております。
日常的にマッサージを行っている方も、ボトックスを注入してから1週間はお控えいただく方が良いです。
効果が安定した後は、体を温めでも効果への影響はないのか?
施術後に温めると効果が弱まることがあります。
しかし施術数日が経ち、薬剤の効果が現れてから温めても、元の状態に戻ることはありません。
1週間が経てば、サウナや温泉など思い切り楽しんでもボトックスの効果が減弱してしまうことはないでしょう。
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