「最近ほうれい線が濃くなってきたかも…」
その違和感は、加齢だけではなく“できやすい条件”が重なっているサインかもしれません。
ほうれい線は、主に皮膚・脂肪・骨格・支持組織などの加齢変化によって目立つようになります。生活習慣や体質、表情のクセは、肌の状態や線の見え方に影響することがありますが、その程度には個人差があります。
この記事では、ほうれい線が目立ちやすい人の特徴20選を、予防や改善のヒントも加えて解説いたします。
当院では、診療上の整理として、ほうれい線の主な原因を「皮膚・脂肪・骨格・筋肉」の4タイプに分け、見え方や原因に合う治療方法をご提案します。実際には、複数のタイプが重なっている方が少なくありません。
ほうれい線を改善したいなら、まずは原因タイプを整理することから始めましょう。
※当院では、無理なアップセルであったり、必要ない治療を勧めることはありません。そんな営業行為に時間を割くくらいなら、安心して治療を受けていただけるよう、治療内容や注意点の説明に時間を割きます。
なぜ、ほうれい線はできるのか?

まずはメカニズムを簡単におさらいしましょう。
- 01皮膚の変化(ハリ・弾力の低下、乾燥による小ジワ、紫外線による光老化)
- 02頬の脂肪の量・位置の変化
- 03骨格の形や、加齢に伴う顔面骨の変化
- 04表情筋の動きに伴う皮膚の変化
実際には、これらの要因が複合的に関与しています。乾燥は主に皮膚表面の細かなシワを、紫外線は長期的な皮膚の光老化を通して、ほうれい線の見え方に影響します。
原因をもう少し詳しく整理したい方は、こちらも参考になります。
ほうれい線のタイプ(分類)を知ると、対策がブレません
ほうれい線は「同じ線」に見えても、目立っている理由は人によって違います。原因を整理せずに同じ対策を続けても、思うような変化につながらないことがあります。
例えば、気になる部分が皮膚表面のシワなのか、鼻横の影やくぼみが中心なのか、頬のたるみが重なっているのか、笑ったときの表情の動きが強いのか。実際には複数の要因が重なることもありますが、まず見え方を整理すると、セルフケアと治療の役割を考えやすくなります。
あなたはどのタイプ?ほうれい線の原因は大きく4つに分けられます
ほうれい線ができやすい人の特徴20選
以下には、ほうれい線の直接的な原因として確認されているものだけでなく、一時的な見え方に影響するものや、診察でよく質問される生活習慣も含みます。
頬のボリュームや脂肪のつき方によって、ほうれい線が目立つ方
ふっくらとした頬は一見若々しく見える反面、加齢に伴う脂肪の分布やボリュームの変化によって、鼻の横との段差が目立つことがあります。
特に、頬の脂肪が多い方では、その位置や支える組織の変化が重なることで、ほうれい線がくっきり見える場合があります。
ただし、「脂肪が多いほど重力に負けて下がる」と単純に決まるものではありません。深い部分の脂肪が減る一方で、浅い部分の脂肪や皮膚の位置が変化するなど、顔の中では複数の変化が起こります。
さらに、口角から下へ伸びるマリオネットラインも同時に気になるようになり、「急に老けた印象になった」と感じる方もいます。
鼻横の骨格や中顔面のボリュームによって、影やくぼみが目立ちやすい方
面長タイプの方から、「顔が縦に長いから、重力の影響を受けやすいのでしょうか?」と聞かれることがあります。
ただし、面長だから頬が下がりやすい、ほうれい線ができやすいと一概に決まるわけではありません。同じ面長に見える方でも、上顎や鼻翼基部の形、頬のボリューム、皮膚や脂肪の状態はそれぞれ異なります。
特に、鼻の横を支える骨格の張り出しが少ない方や、中顔面のボリュームが少ない方では、まだシワ自体が浅くても、頬と鼻横の段差によってほうれい線の影が目立つことがあります。
また、面長かどうかにかかわらず、年齢とともに上顎や梨状口周囲などの顔面骨には局所的な変化が起こります。これに脂肪や皮膚の変化が重なると、鼻横のくぼみや、お顔の凹凸が目立ちやすくなることがあります。
無表情で過ごす時間が多く、「顔を動かさなくなった」と感じる方
この点は、当院の臨床経験(ほうれい線治療2,500例以上)でも、「無表情だから、ほうれい線が必ず増える」とは一概に言い切れない部分です。ここでは、一般的に言われている考え方と、現在わかっている範囲を整理してお伝えします。
インターネットでは、「無表情」や「感情をあまり表に出さない」方ほど、ほうれい線ができやすいと説明されることがあります。
その理由として、「顔の筋肉を動かさないと表情筋が衰え、皮膚を内側から支えられなくなる」という説がよく挙げられますが、この因果関係は医学的に確立していません。
特に、リモートワークやマスク生活が定着してから、
「以前より顔を動かす機会が減った」
「気づけば1日中、ほとんど笑っていない」
と感じる方はいるでしょう。
ただ、表情の回数だけで、頬の下垂やほうれい線の深さが決まるわけではありません。皮膚・脂肪・骨格など、ほかの要因も合わせて考える必要があります。
では、表情筋トレーニングをしたほうがいいのでしょうか?
顔のトレーニングによる美容効果については、まだ十分な研究がそろっていません。自己流で強い力をかけるのではなく、痛みや違和感が出る方法は控えてください。表情を動かしたときに線が強く出る方は、4.もご参照ください。
よく笑う・表情豊かで、笑ったときの線が気になる方
笑顔が素敵な方では、同じ筋肉が繰り返し動くことで、笑ったときに特定の線が強く見えることがあります。
特に、頬や口元の筋肉が動くと頬の脂肪の位置も変化するため、ほうれい線は笑顔のときにくっきりと現れます。
一方、ゴルゴラインは単純な表情ジワではなく、中顔面の靭帯や脂肪などの構造も関係する溝です。ほうれい線もゴルゴラインも、表情で見え方は変わりますが、筋肉の動きだけが原因ではありません。
また、年齢とともに皮膚のハリや弾力が低下し、脂肪や骨格の変化が重なると、笑ったときだけ見えていた線が、無表情のときにも残って見えることがあります。
つまり、「表情筋を使わないから」「笑いすぎたから」と、表情の多さだけで原因を決めることはできません。
経験的には、表情の癖が強い方や、よく話すお仕事の方では、ほうれい線上のシワが気になることがあります。ただし、表情筋トレーニングの効果や長期的な影響は十分に確立していないため、自己流で強い負荷をかける方法には注意しましょう。
うつむく時間が多く、スマホやPCを見る姿勢が長時間続く方
スマホやパソコンを長時間使用していると、無意識のうちにうつむいた姿勢が習慣化されていませんか?
うつむいた状態では、顎下や頬の皮膚が折れ重なり、普段よりも顔のたるみやほうれい線が強く見えることがあります。
実際に、顔の軟部組織は姿勢によって一時的に位置や見え方が変わります。ただし、スマホを見る姿勢だけで顔の脂肪や皮膚が永続的に下がり、ほうれい線が刻まれるとまでは確認されていません。
また、画面を集中して見ている間に「気づけば長時間、同じ表情のままだった」という方もいるでしょう。
姿勢を整えることは首や肩の負担を減らすうえでも大切ですが、「うつむいていたから、ほうれい線ができてしまった」と過度に心配する必要はありません。
慢性的な睡眠不足で、肌のコンディションが崩れている方
「最近、寝不足が続いて肌の調子が悪い…」と感じている方はいませんか?
睡眠不足が続くと、乾燥や肌の疲れによって、いつもよりほうれい線が目立って見えることがあります。
睡眠中の皮膚では、皮膚バリアの回復など、さまざまな生理的な働きが行われています。これは成長ホルモンだけで説明できるものではなく、体内時計や免疫、ホルモンなど複数の仕組みが関わっています。
研究では、睡眠不足や睡眠の質の低下と、皮膚バリアの回復の遅れ、肌の水分量や弾力の低下、シワの見え方との関連が報告されています。ただし、睡眠不足によってコラーゲンやエラスチンの生成が直接減り、その結果としてほうれい線が深くなるという因果関係までは確立していません。
寝不足による肌の変化には個人差がありますが、肌のコンディションを整えるためにも、毎日の睡眠を見直すことは大切です。
喫煙習慣があり、肌の老化が進みやすい方
喫煙は、肌のエイジングを早める要因のひとつです。
喫煙は皮膚の細い血管の働きに影響し、肌の微小循環を低下させることがあります。
また、喫煙者の皮膚では、コラーゲンの合成低下や、細胞外基質を分解する酵素の変化が報告されており、ハリや弾力の低下、シワの増加に関係すると考えられています。タバコの煙によって生じる酸化ストレスも、皮膚のコラーゲンや弾力線維に影響します。
そのため、「ほうれい線」「目元のちりめんジワ」「口周りの縦ジワ」など、顔全体のシワが目立ちやすくなることがあります。
喫煙者の方の中には、まだ若いうちから
「顔がくすんで見える」
「ほうれい線が深くなってきた」
と感じて相談に来られる方もいます。
喫煙がほうれい線だけを直接深くするというより、皮膚全体の老化を介して、ほうれい線の見え方にも影響する可能性があると考えるのが適切です。
紫外線対策をしていない、または不十分な方
“紫外線=シミ”だけではありません。
紫外線によるダメージが長年蓄積すると、肌の奥にあるコラーゲンや弾力線維に影響し、シワや皮膚のゆるみを招く「光老化」につながります。
特にUVA(紫外線A波)は真皮にまで届き、次のような変化に関係します。
・皮膚のハリや弾力を保つ線維組織へのダメージ
・シワや皮膚のゆるみが目立ちやすくなる変化
紫外線がほうれい線だけを直接作るわけではありませんが、皮膚のハリや弾力が低下することで、もともとあるほうれい線が目立ちやすくなる可能性があります。
また、日焼け止めを塗っていても、屋外で長時間過ごすのに塗り直さない、曇りの日は何も対策をしないなど、紫外線を浴びる時間が積み重なると光老化の原因になります。屋外では、製品の表示に従って塗り直すようにしましょう。
短期間で大きく減量した方や、体重の増減が大きい方
「ダイエットで痩せたのに、ほうれい線が目立つようになった…」
そんな経験はありませんか?
短期間で大きく体重が減ると、顔の脂肪量も減り、頬のボリュームや輪郭が変化することがあります。特に大幅な減量では、顔のボリューム減少に皮膚のゆるみが重なり、以前より老けたように感じる方もいます。
とくに頬まわりの脂肪が大きく減ると、鼻横や目の下との段差が目立ち、もともとあったほうれい線やゴルゴラインが深く見えることがあります。
ただし、すべてのダイエットでほうれい線が深くなるわけではありません。変化の程度は、減量幅や年齢、もともとの脂肪のつき方、皮膚の状態によって異なります。
体重の増減を繰り返すと、顔の輪郭やほうれい線の見え方が変化する場合があります。ただし、体重変動によって顔のコラーゲンやエラスチンが直接劣化するとまでは確認されていません。
保湿や紫外線対策が十分でない・肌に合わない自己流ケアを続けている方
「毎日忙しくて、化粧水だけで終わらせている…」
「なんとなく昔のままのケアを続けている」
そんな方も多いのではないでしょうか。
ただし、化粧水だけで済ませていることや、自己流のスキンケアだけで、構造的なほうれい線ができるわけではありません。
30代後半〜50代になると、加齢に伴って皮膚のコラーゲン量や水分保持力が変化し、乾燥や細かなシワが目立ちやすくなります。十分に保湿できていないと、ほうれい線の上に乾燥による細かなシワが重なり、線全体が濃く見えることがあります。
保湿は皮膚表面の乾燥や細かなシワには役立ちますが、脂肪・骨格・たるみによってできた影やくぼみを、スキンケアだけで元に戻すことは困難です。
また、強くこする洗顔や、肌に合わない化粧品を使い続けることは、皮膚バリアを傷め、乾燥や刺激につながる場合があります。ただし、「アルコール配合」という理由だけで一律に肌へ悪いとはいえず、成分の濃度や処方、肌質によって影響は異なります。赤みやヒリつきが続く製品は使用を控えましょう。
肌が乾燥しやすく、刺激に敏感な方
「昔から肌が乾燥しやすい」「季節の変わり目に肌がピリピリする」
そんな乾燥肌・敏感肌タイプの方は、ほうれい線そのものが必ず深くなるわけではありませんが、乾燥による細かなシワや肌のごわつきが重なり、ほうれい線が目立って見えることがあります。
乾燥肌は、皮膚の水分保持力が低下している状態です。そのため、肌の柔軟性が失われると、表情を動かしたときの細かな線が目立ちやすくなります。
また、敏感肌は、通常なら問題にならない刺激でピリピリ感やかゆみなどが生じる状態です。バリア機能の低下を伴う場合もあるため、紫外線対策を行い、強くこすらないスキンケアを心がけましょう。
ただし、乾燥による小ジワが、そのまま深いほうれい線へ進行するわけではありません。ほうれい線には、頬の脂肪や骨格、支持組織、表情の動きなども関係します。
うつぶせ寝・横向き寝など、寝姿勢にクセがある方
「朝起きたとき、頬にシワの跡が残っている」
そんな経験がある方は、寝ている間に顔へ加わった圧迫やずれによって、一時的な線が残っている可能性があります。
特に、うつぶせ寝や横向き寝では、頬の一部に圧がかかり、皮膚に圧迫や摩擦が加わります。こうした力が睡眠ジワに関係する可能性は指摘されていますが、寝姿勢だけで構造的なほうれい線が深くなるかどうかは、まだ十分に分かっていません。
また、長時間同じ側を下にして寝ると、起床時の圧迫跡やむくみの見え方に左右差が出ることはあります。ただし、寝姿勢によって恒久的な顔の左右差や頬のたるみが生じるとまでは言い切れません。
15名の女性を対象とした小規模な研究では、顔への圧を逃がす特殊な枕を28日間使用した後、顔全体の平均シワ密度が約12%減少したと報告されています。ただし、対照群がなく、ほうれい線単独の改善を調べた研究ではありません。
Sleep Wrinkles: Facial Aging and Facial Distortion During Sleep
目の下のクマ・たるみと、ほうれい線が同時に気になる方
「目の下のたるみが気になるようになったら、ほうれい線も急に目立ってきた…」
そんな声がよく聞かれます。
目の下のクマやたるみと、ほうれい線は別の悩みに見えますが、どちらも中顔面の加齢変化に伴って同時に目立つことがあります。ただし、クマそのものがほうれい線を悪化させるわけではありません。
目の下の皮膚は非常に薄く、クマには、色素沈着、血管の透け、皮膚の薄さ、くぼみによる影、皮膚のゆるみなど、さまざまな原因があります。睡眠不足などによって、見え方が一時的に強くなることもあります。
また、加齢に伴う骨格や脂肪、支持組織の変化によって、目の下のくぼみとほうれい線が同時に目立つことがあります。目元の影があると顔全体がくすみ、疲れて見え、「実年齢より老けて見える」印象にもつながります。
実年齢よりも老けて見られることが多い方
「疲れてる?」「最近老けた?」と人に言われたことはありませんか?
その“老け顔印象”には、ほうれい線の見え方が関係しているかもしれません。
ほうれい線は顔の中心に現れるため、影やくぼみが強いと、顔全体を老けた印象に見せやすい特徴があります。ただし、見た目年齢は、ほうれい線だけで決まるものではありません。
実年齢よりも老けて見られる方では、「顔全体のたるみ」「頬のボリュームロス」「肌のハリ不足やシワ」といった複数の要因が組み合わさって、ほうれい線が深く見えていることがあります。
無意識に頬杖をつくクセがある方
ふとした瞬間、デスクワーク中やスマホを見ているときに頬杖をつくクセ、ありませんか?
頬杖をついた直後には、片側の頬に圧痕が残ったり、影やむくみの見え方に左右差が出たりすることがあります。
頬杖では顔の片側に物理的な圧が加わります。ただし、通常の頬杖だけで皮膚や脂肪が恒久的に引き下げられ、片側のほうれい線や顔のゆがみ、フェイスラインの崩れが生じるという臨床的な根拠は確立していません。
ほうれい線の左右差には、もともとの骨格や脂肪のつき方、支持組織、表情の動きなど、複数の要因が関係します。頬杖のクセが気になる場合は、机や椅子の高さを見直し、同じ場所へ長時間圧をかけないよう意識するとよいでしょう。
日常的な水分摂取が少なく、肌の乾燥が気になる方
「コーヒーやお茶はよく飲むけど、水はあまり飲まない…」
そんな方もいるでしょう。ただし、コーヒーやお茶も水分摂取に含まれるため、水をあまり飲まないという理由だけで、脱水状態とは判断できません。
一方、食事を含めた全体の水分摂取が不足し、実際に脱水傾向になると、肌の乾燥や細かなシワが一時的に目立つことがあります。ただし、水分摂取が少ないことだけで、構造的なほうれい線が深く刻まれるとは言い切れません。
また、乾燥ジワが「浅いほうれい線」「深く定着したほうれい線」へと順番に進行するわけではありません。ほうれい線の深さには、皮膚だけでなく、頬の脂肪や骨格、支持組織なども関係します。
特に40代以降は、肌の水分保持力が変化し、乾燥を感じやすくなる方が増えます。適切な水分摂取に加え、保湿剤で角層の水分を保つことが大切です。ただし、水を多く飲むだけで、すでにあるほうれい線を改善できるわけではありません。
ストレスが多く、睡眠や肌の調子が乱れがちな方
仕事・家庭・人間関係……現代人は常に何らかのストレスにさらされています。
慢性的なストレスは、肌のバリア機能や睡眠、日々のスキンケア習慣などを通して、肌の調子に間接的な影響を与えることがあります。
ストレスを感じると、体内では「コルチゾール」などのストレス反応に関わるホルモンが分泌されます。反応の程度には個人差があり、ストレスを感じた人すべてでコルチゾールが病的に過剰分泌されるわけではありません。
慢性的なストレスは、肌のバリア機能や炎症、回復力に影響することがあります。また、睡眠の質が下がったり、スキンケアや食生活が乱れたりすることで、乾燥や肌荒れが目立つこともあります。
ストレスだけをほうれい線の原因と考えるのではなく、睡眠や食生活を含めた生活全体を無理のない範囲で整えることが大切です。
女性ホルモンの低下による肌の変化が気になる更年期世代の方
40代後半〜50代は、“女性ホルモンの低下による肌の変化”が現れやすい時期です。
ただし、変化が始まる時期や程度には個人差があります。
更年期から閉経後にかけてエストロゲンの分泌が減少すると、肌のハリや潤いを保つ力が弱くなることがあります。
その結果、皮膚のコラーゲン量や厚み、弾力、水分保持力が低下し、乾燥やシワが目立ちやすくなることがあります。
こうした皮膚の変化に、表情の動き、皮下脂肪、骨格や支持組織の加齢変化が重なると、ほうれい線が以前より目立つことがあります。ただし、女性ホルモンの減少だけで、ほうれい線が深くなったり、戻らなくなったりするわけではありません。
肌の色むらや影で、顔色がくすみ、疲れて見える方
「肌がどんよりして化粧ノリが悪い」「疲れてる?と聞かれることが増えた」
そんな方は、くすみや色むらによって顔全体の陰影が強まり、ほうれい線がいつもより深く見えていることがあります。
肌の血流や水分量は、顔色や肌表面のなめらかさに関わります。乾燥やくすみが重なると、化粧ノリが悪く見えやすく、目元や口元の影も目立って、疲れた印象につながります。
ほうれい線そのものは、頬の脂肪や骨格、支持組織など複数の要因によって形づくられますが、くすみや乾燥が重なると、“老けた印象”がさらに強く見えることがあります。
そのため、ほうれい線の形だけでなく、保湿や紫外線対策などで肌全体のコンディションを整えることも大切です。
SMASを含む支持組織や、脂肪・骨格に加齢変化がある方
「特に太ったわけでもないのに、顔全体が下がってきた」
そんな方では、単純な筋力低下ではなく、皮膚や脂肪、支持組織、骨格など、顔を構成する複数の層に加齢変化が起きている可能性があります。
SMAS(スマス/表在性筋腱膜系)は、皮下脂肪の深部に位置する線維筋性の支持組織です。
顔は、皮膚、脂肪、SMAS、靱帯、筋肉、骨格など、複数の組織によって形づくられています。加齢に伴ってこれらの組織がそれぞれ変化すると、頬の位置が下がって見えたり、ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインのもたつきが目立ったりすることがあります。
治療で迷う方へ:まず「何を優先したいか」を決める
ほうれい線治療は、「即効性」を取りにいくのか、「長期の土台づくり」、あるいはその両方を重視するのかで選び方が変わります。
- ヒアルロン酸:変化が分かりやすく、イベント前など「早く整えたい」方に向きます。
- グロースファクター:即効性はありませんが、時間をかけて皮膚の土台である真皮層を整え、長期的なほうれい線改善を狙います。
皮膚のハリや土台からの改善を重視したい方へ。
ほうれい線を注射で治す場合はどれが正解?グロースファクター・ヒアルロン酸・ボトックス徹底比較!
何が違う?ヒアルロン酸注射とほうれい線グロースファクターの比較
ほうれい線治療のダウンタイム最短は?グロースファクター・ヒアルロン酸・糸リフト徹底比較
美容医療で重要なこと
- 美容医療は魔法でありません。「とにかく1回の治療でほうれい線が消える」ではなく、ほうれい線の深さや原因により、1回の治療だけでは限界があります。
- 仕上がりの不自然さは避けたいです。これは、医師がしっかり診察を行い、患者様のご希望を理解できているか。「どうなりたいか」をヒアリングできているか、そして技術力です。これは、注射する薬剤の量だけでなく、「薬剤を注射する層・位置・技術力」でも差が出ます。
- ダウンタイムやリスク、副作用は、治療ごとに特徴があります。「思っていたのと違った」とならないよう、事前にしっかりカウンセリングを行ってくれる医院で治療を受ける必要があります。
ほうれい線グロースファクター治療で後悔する人に共通する”3つの勘違い”
ヒアルロン酸注射後のふくらみ・しこり…その正体は?原因と正しい対処法
当院で行える美容医療によるほうれい線対策方法
グロースファクター注射
グロースファクターとは、体内で細胞の増殖や修復などの情報を伝えるたんぱく質の総称です。
種類によって働きは異なり、皮膚では線維芽細胞や細胞外マトリックスの産生に関わるものがあります。
真皮はコラーゲンやエラスチンなどによって支えられています。加齢や紫外線の影響でこれらの構造が変化すると、皮膚のハリが低下し、シワが目立ちやすくなります。
当院のグロースファクター注射は、真皮内の細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの産生を促すことを目的としています。注入した成分が栄養素や充填材として溝を直接埋める治療ではありません。
時間をかけて皮膚のハリや厚みを整え、シワの見え方を改善することを目指す治療です。
症例40代女性
症例40代男性
ヒアルロン酸注入
凹んだほうれい線やボリュームロス部分にピンポイントで注入し、立体的な若返りを実現。
「ふっくら感」や「左右差補正」にも対応できるカスタム注入が可能です。
ヒアルロン酸はもともと体内にも存在する、細胞外マトリックスの構成成分です。
高い保水性をもち、組織の水分保持や粘弾性に関わります。
ただし、体内に存在する成分であることと、注入治療が無条件に安全であることは同じではありません。
加工したヒアルロン酸製剤を、診察で確認した部位・層に注入し、不足したボリュームを補うことで、ほうれい線などを目立ちにくくします。

「変化を早く出したい」方はヒアルロン酸が向きます。一方で、長期の肌質を整えたい方はグロースファクターが選択肢になります。状態によっては、先にグロースファクターで土台を作り、必要に応じてヒアルロン酸で形を整える設計も可能です。
スレッドリフト(糸リフト)

糸リフトは、皮膚の「たるみ」によって生じるほうれい線に対して有効な治療法です。
特に、頬の脂肪による膨らみが鼻翼基部のくぼみを強調している場合や、加齢による頬のたるみでほうれい線が深くなっている場合に効果的です。
糸リフトで使われる糸は医療用の「溶ける糸」で、これを皮下に挿入し、たるんだ脂肪や皮膚を内側からしっかりと持ち上げます。
治療直後からリフトアップ効果を実感しやすく、さらに糸の刺激によってコラーゲン生成が促進され、長期間肌のハリや弾力も向上します。
また、ヒアルロン酸注入との相性も非常に良く、
糸リフトでたるみを引き上げたうえで、ヒアルロン酸でボリュームを補うことで、より立体的で自然な若返り効果が期待できます。

- どの様な人におすすめか
⇒ 頬のたるみが気になる方。ほうれい線に対してメスを使わずに、頬のたるみごと引き上げて改善したい方に糸リフトはおすすめです。
肌再生注射(プルリアルデンシファイ・スネコス・リズネ)
これらは、保湿・ハリ感・弾力などの肌質改善を目的とする注入製剤ですが、成分は製剤ごとに異なります。
プルリアルデンシファイはポリヌクレオチド・非架橋ヒアルロン酸・マンニトール、スネコスは非架橋ヒアルロン酸・6種のアミノ酸、リズネはポリヌクレオチドナトリウムを主成分とします。
肌の状態や使用する製剤に応じて適応を判断します。
プルリアルデンシファイ:

スネコス:
スネコス注射は、非架橋ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を主成分とする、イタリア生まれの製剤です。
目もと、顔、首、手などのシワや毛穴などのエイジング症状が気になる部位に注射することで、コラーゲンおよびエラスチンの合成が促進され、若々しい肌への改善が期待できます。

リフトアップ注射(ジャルプロスーパーハイドロ・プロファイロ)
ジャルプロスーパーハイドロ:皮膚のコラーゲンやエラスチンの合成を促進することと、皮膚の深層から保湿力を向上させることで、ハリやツヤと明るさを改善する効果があります。
また、外的刺激や加齢によるダメージが蓄積され衰えた靭帯を強化することで自然なリフトアップ効果が生まれ、変化した顔の輪郭を改善し、私たちの外観を若々しく回復させる効果もあります。
このような皮膚の若返りとリフトアップ効果が組み合わさり、顔において全体的なアンチエイジングの効果が期待できる製剤です。
ペプチド×ヒアルロン酸の力で、皮膚の構造そのものを若返らせる最新の再生注射です。
こちらの症例は30代男性です。皮膚が引き締まり全体的にリフトアップしております。

プロファイロ:低分子と高分子ヒアルロン酸により線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンを増やして皮膚にハリと弾力を与えてくれます。よって顔がこけていたり痩せてたるみになっている人におすすめできます。ヒアルロン酸を拡散注入し、“顔全体のたるみ改善”です。
こちらの症例は40代女性です。口横のもたつきが無くなりスッキリとした印象です。

デバイス治療(デンシティ・HIFU)
ハイフ:皮膚を切開せず、集束させた超音波の熱作用で皮膚の内側から引き締めを目指す治療です。
高密度焦点式超音波治療法(high intensity focused ultrasound:HIFU)の頭文字から日本語名でハイフと呼ばれています。
超音波照射の熱作用により、お肌のリジュビネーション(若返り)効果があります。
HIFUは、診断用エコーと同じく超音波を利用しますが、エネルギーを焦点へ集中させて組織に熱作用を生じさせます。
使用するカートリッジに応じて、皮膚の浅い層から深い層まで異なる深さへ超音波エネルギーを集束させます。
また、使用するカートリッジや照射深度によっては、皮下組織やSMAS(表在性筋腱膜系)付近へ熱作用を与え、引き締めを目指します。
SMASは、皮下組織と表情筋の間に連続する筋膜性の支持組織です。
皮膚の深部へ熱作用を与える、非外科的な引き締め治療です。
こちらの症例は30代男性です。ハイフ以外にも併用しているので、大分スッキリされてます。

デンシティ:モノポーラ・バイポーラの2種類のRF(高周波)で、皮膚深部・皮膚表層など、肌全体を加熱します。
コラーゲンの生成による真皮の弾力性を高め、たるみ・小じわ改善やリモデリング効果を発揮します。
安全かつ高出力の照射となりますので、効果の持続期間はおおよそ4~6か月間(最大1年)と長いです。
さらに施術直後から即時的な効果も発揮します。
RF(高周波)エネルギーで皮膚を加熱し、肌のコラーゲン生成を促進、肌の引き締め(タイトニング)、毛穴改善、小ジワ改善、軽度のたるみによるほうれい線のリフト効果
こちらの症例は50代女性です。口横のもたつき・ほうれい線が薄くなっています。

医療用スキンケア・内服・点滴療法
紫外線・ストレス・ホルモン変動による肌ダメージや、インナーケアが必要な方には、医師監修の栄養療法・美容注射(点滴)などのご提案も可能です。
「大阪Houreisen美容スキンクリニック」「東京Houreisenスキンクリニック」「名古屋Houreisenスキンクリニック」の統括院長笹川新也が監修した高品質なスキンケアNasora HCリンクルリフトクリームもオススメです。
美容皮膚科医としての豊富な臨床経験を活かし、肌トラブルに悩む方のために開発された処方が特徴です。
乾燥や肌荒れを効果的にケアし、健康的でシワが改善された肌を目指します。
当院でお取り扱いのワカサプリの商品(ビタミンC・ビタミンD・ビタミンB群など)もお勧めです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ヒアルロン酸とグロースファクター、どちらを選べばいいですか?
目的によって変わります。早く変化を出したい場合はヒアルロン酸が向きます。一方で、即効性はなくても、長期的に肌の土台(真皮)を整えたい場合はグロースファクターが選択肢になります。状態によっては、先にグロースファクターで土台を作り、必要に応じてヒアルロン酸で形を整える方法もあります。
Q2. ほうれい線はセルフケアだけで薄くできますか?
乾燥による細かなシワが重なっている場合は、保湿によってほうれい線の見え方がやわらぐことがあります。また、UV対策は紫外線による皮膚の老化を予防するうえで大切です。ただし、セルフケアだけで、頬のたるみや脂肪のボリューム変化、骨格変化、すでに溝として定着したほうれい線を元に戻すことは困難です。まずは原因を確認し、必要に応じて美容医療を選択肢の一つとして検討します。
Q3. ダウンタイムやリスクが心配です。相談だけでも可能ですか?
はい、可能です。治療ごとのダウンタイムや起こり得る反応は異なります。診察で状態を確認し、避けたいこと(腫れ・内出血・バレたくない等)に合わせて治療方法をご提案致します。メール相談から始めることもできます。
まとめ
今すぐできるセルフケアとは?
日常でできる対策
- 肌の状態に合った保湿
- 日焼け止めなどによるUV対策
- 洗顔やスキンケアで強くこすらない
- 良質な睡眠・バランスのよい食事・適切な水分摂取
これらは、乾燥による細かなシワを目立ちにくくしたり、紫外線による皮膚の老化を予防したりするために大切です。ただし、セルフケアだけで、頬のたるみやボリュームロス、骨格変化による構造的なほうれい線を元に戻すことは困難です。
美容医療からのアプローチなら
- グロースファクター注射
- ヒアルロン酸注入
- 糸リフト
- デバイス治療(デンシティ・HIFU)
ほうれい線は、「皮膚・脂肪・骨格・表情筋・支持組織」の変化が複合的に重なることで形成されます。加齢や紫外線などが影響しますが、生活習慣だけでほうれい線の深さが決まるわけではありません。
「私の場合、何が原因で、何が最短ルート?」
そこが分かるだけで、治療もセルフケアも迷いが減ります。
まずはお気軽に、無料カウンセリングをご利用ください。ほうれい線治療に長けた医師・看護師が丁寧にお悩みをお伺いし、最適な治療をご案内いたします。
※ご希望(持続期間・自然さ・ダウンタイム・費用感)を踏まえて、ご提案致します。














